粘菌研究で有名な南方熊楠は1904年(明治37年)以降、田辺に定住して研究を続けました。市街地の一角に彼が3年ほど過ごした家が遺されており、その隣に熊楠の顕彰館があります。 顕彰館の入場は無料、熊楠邸の見学は有料(350円)です。
顕彰館の内部は木の柱や天井が美しい、明るい雰囲気です。 1階の展示では、彼の生涯と多方面にわたる研究成果が、たくさんのパネルで説明されています。 単なる学問研究だけでなく、今でいう自然保護、エコロジーにもつながる思想を彼が抱いていたことがわかり、興味深い内容です。 2階には熊楠の自筆のスケッチなどのほか、実際に粘菌を顕微鏡で観察できる場所などもあります。
熊楠の全体像を知ることができる顕彰館ですが、この施設の最大の目的は、2000年に遺族から寄贈された膨大な蔵書・資料を保管することにあるのですね。 今は1階のガラス窓から覗いて見るだけですが、保管室の棚を埋め尽くす書物や資料の山には驚かされます。 彼の日記とか、まだ解読が進んでいない資料も多いとか。
今後も新しい発見があり、知の巨人ともいわれる熊楠のイメージがさらに塗り替えら...
Read moreA very enjoyable little museum with some excellent microscopes that you can use and become quite engrossed with the amazing images. Well...
Read more静かな住宅街の一角に資料館と邸宅が隣り合わせになっている。
資料館の展示は小規模だけど見やすく、2階には膨大な資料が置いてあり読むことができる。顕微鏡で生きた粘菌(オートミールで培養されている)を見ることができ、なんというか自分の世界が一段階広がったような感覚になった。
1Fの奥には一般公開されていない資料がたくさん保管されているようだ。
隣には熊楠が半生を過ごした邸宅がそのまま保管されている。 なんと熊楠の妻・松枝さんの親族にあたる方がいらっしゃってお話することができた。こちらの疑問になんでも答えてくれ、どこの文献にも載っていないであろう貴重なお話を聞くことができ、生き証人(幼い頃に熊楠邸に出入りしており、長女の文枝さんとも親交があった)の生のお話に深く感動した。大変思慮深い素敵な女性だった。いつまでもお元気でいてほしい。
よく晴れた日の、風の...
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