昭和の実業家が作った私設美術館。ホームページを見たと伝えると割引してくれる。QRコード決済対応。建物は五階建てで下半分がロダンの彫刻と銘石、上半分がユトリロの絵画の展示になっている。エレベータがないので車椅子での利用はできない。 まずこの美術館は普通の美術館ではない。大人の背丈ほどもある鉱石がゴロゴロしている。おまけにどれもピカピカに磨き上げられている。いわゆる鉱物ではなくパワーストーンとして扱われている。入口には賽銭箱まで置かれている。ぱっと見は宗教施設に見えるため、現代の洗練された美術館に慣れた人が行くと面食らう。さすがのロダンの彫刻も巨大なパワーストーンの前には霞んでしまう。オカルトは信じていないが巨石群に囲まれると、巨石を信仰した古代人の気持ちも分からなくはない。 絵画の展示は普通の美術館と変わらない。ただ昭和の美術館なので照明の当て方とかちょっと古くさい。あと、絵画に添えられている解説文が個人のつぶやきみたいでちょっと面白かった。 最上階には横綱の輪島のトロフィーが並べられていたが特に説明が無く、どういう関係なのかよく分からなかった。 昭和の実業家が自分の趣味の品を展示するミュージアムを開設することが流行ったことがあり、この美術館はその中の一つと言える。個人の脳内世界が具現化しているという意味では、新興宗教のテーマパークと雰囲気が近い。現代ではSNSで承認欲求が満たされてしまうので、こういう施設がつくられることはなくなった。そういう意味では貴重だと思う。B級...
Read more東証一部上場ナックの創業者の私設美術館。不思議な立地だが、ナックの旧社名はダスキン鶴川であり、それを知ると納得である。地図だと分かりづらいが高台にあり登りがキツい。
ユトリロの絵画4Fは有料だが、パワーストーンとロダンが林立する1Fから3Fは無料である。
はっきり言って全体的に趣味悪目の、見た目スピリチュアルな陳列である。ただ、展示する側は割と真面目に考えていそうで、陳列したいものを敷き詰めたらビジーになった、という感じではある。水晶の大黒様とか高価な石が売り物として並んでいるが、別にそれを売りつけそうな雰囲気がある訳ではない。
とはいえ、例え一つ一つのパワーストーンは立派でも(本当に珍しい石が並んでいる)、ナニコレ珍百景の候補になりそうな展示では、有難みは半減どころではない。ユトリロ目当てでない限り、美術館としては微妙である。ただ、2Fにあるカフェが高台ならびに境内森林の眺めが美しく穴場ではある。
また、美術館に登るドライブウェイの横にある庭のデザインはいい(以前の写真を見ると、酷い庭だったw)。
以前は悪趣味な所がスッキリしていたり、以前は良かったのに今は悪趣味化していたりと、トータルの構成やコンセプトが欠落した私設美術館のあり...
Read moreユトリロの所蔵数は何気に日本一。3Fまではロダンと水晶などの展示でこれは無料。...
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