日岡古墳は若宮八幡宮境内の東にある、6世紀前半に造られた全長約74m、高さ5mの前方後円墳です。一重の周濠が巡っています。 後円部にある横穴式石室の壁全体に様々な文様が描かれています。壁画系の装飾古墳の中で古いタイプのものです。 石室の構造はやや内傾して側壁を積み、奥壁には幅約2.2m、高さ約1.9mの大石をほぼ垂直に立てて鏡石としています。奥壁の頂部には2~3段の割石を積み、石棚を設置しています。描かれた文様は、奥壁に赤・白・緑色の3色を使い、6個の大型同心円文・蕨手文・連続三角文などが、周壁には赤・白・青色を使い、同心円文や三角文といった幾何学的文様のほかに、盾や靫、大刀などの武具・魚・船・馬・獣などの文様が描かれています。高い水準の装飾古墳のひとつとして国の史跡に指定されています。 天井石が石室の床面に崩落しており、上からのぞき込む形で見学することができます。...
Read more若宮古墳群の1つの日岡古墳は、全長74mの前方後円墳の古墳です。造られたのは、6世紀初頭とみられます。後円部にある横穴式石室の壁面全体に様々な文様が描かれており、壁画系の装飾古墳の中では初期のものとみられています。天井石が石室の床に崩落しているため、上からのぞき込む形で見学することができます。奥壁の鏡石は、幅約2.2m高さ約1.9mあり赤白緑の色を使った6個の同心円が描かれています。周壁面には、赤白青を使い同心円や三角模様の他、盾や太刀の武具、魚、舟、馬、獣などもえがかれています。落下した天井石の裏面も文様が描かれていると推測できます。 国指定の史...
Read more筑後川流域古墳公開時に見学出来る。別に歴史資料館に申し出ることによっても見学は可能である。なぜ常時見学できないのかと言うとご存じのように装飾古墳であるからだ。しかも幾何学文様で、その彩が赤と緑(青)で際立っているのである。石室を上から覗くのだが天井石が落下している。あまりにも素晴らしい装飾であるので一度は訪れて見てもらいたい。また、すぐ近くには月岡古墳があり、少し北に行けば塚堂古墳もある。これらすべてが前方後円墳である。 六世紀中頃までに築造されていることを書いておかねばな。 それと、塚堂古墳、月岡古墳、日岡古墳の三基...
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