Ristorante Pinokio — Restaurant in Chichibu

最寄りの秩父駅から、徒歩で行くなら15分程度。山道を少し登り、民家もまばらになってきたような所に店があります。 完全予約制、と聞くとハードル高く感じますが、その仕込みの丁寧さと手間のかかりぶりに「これは予約制じゃないとできないな」と納得。まったく気取る必要なく、普段着で行ってもOkなイタリアンです。

食材は秩父のものを中心に近隣のものがほとんどなので、観光客にもおすすめできます。鹿などのジビエや岩名などの特産品はもちろん、トマトやきゅうりは、坂を下った所の農家さんから規格外品を引き取ったとか、くるみや柚子は裏山に自生しているものを捕って来たとか……　イタリア料理とは本来、郷土のものを無駄なくシンプルに、しかし最大限においしさを引き出して味わうものであることを考えると、正しく秩父流イタリアンを体現しているお店だと感じます。 （言い換えると、全てイタリア産の食材を使わないとイタリアンとは呼べん！　という主張をするタイプの人にはおすすめできないお店です）

モッツァレラにリコッタ、マスカルポーネとチーズまで自家製されており、その全てが絶品。自家製マスカルポーネを使ったティラミスのなめらかな舌触りは、これまで食べた中で一番だったかも……。 さらに驚愕なのは、生ハムまで自家製である所。パンチェッタくらいなら自家製している店は珍しくないですが、こちらは本当に豚の腿肉1本丸々の生ハムを、2年とか3年とか熟成させたものが鎮座しています。チーズのような香ばしい発酵香のする上質なもので、塩味は強みですが旨味はたっぷり。そのまま食べておいしいのはもちろん、このハムをパスタの具等に使ったものも食べてみたいと思わせられます。

より秩父らしい食材としては、岩名の燻製もおいしかったですねえ。ワインがいくらでも飲めそうでした。添えられていた黄金色の卵のプツプツとした軽妙な食感も忘れられません。 その岩名のつみれを香茸（こうたけ）と一緒に煮たヴァポーレも忘れ難い。香茸という食材自体を初めて食べたのですが、トリュフのようでもポルチーニのようでもある魅惑の香りで、キノコ好きにはこたえられない一皿。 鹿肉をパスタ生地に詰め、鹿骨からとったスープで煮たトルテッリも滋味あふれるおいしさでした。山の恵を味わえます。 自家栽培の唐辛子の粉を練りこんだという手打ちのタリオリーニ……これも最高でしたねえ。唐辛子を混ぜるのは香りのためというシェフの言葉通りで、辛味はほぼなく、しかし爽やかな香りが鼻に抜けます。

これ以外も、仕込みに丸１日、２日かけているのは当たり前といった品ばかりで、やはりこれは予約制でないとできないのだなと、今振り返っても思います。かけられている手間を考えると、値段も驚くほどの良心設定。 大げさでなく、この店でまた食べるために秩父に再訪しなくては、と思いました。秩父の至宝といっても差し支えない...

家族4人（大人3人、子ども1人）で5,000円のランチコースを頂きました。

急遽秩父行きを決め良さそうなレストランを探したため直前の予約になってしまいましたが、受け入れて下さりありがとうございました。

品数がとても多いのにチーズ、ベーコン、トマトソース・・・とあらゆるモノを手作りされていて大変驚きました。自家栽培や近場の野菜を使った料理はどれも大変美味しかったです。鮮度が命のとうもろこしは、農場まで直接買いに行き、その後直ぐに下処理をされるそうです。見えないところまで工夫された、愛があふれるお店です。

デザートは何かな？と思いきや、まさかのプレートで複数のデザートがありました！初めて食べたキュウリのアイス、美味しかったです(^^)その他トマトやとうもろこしもデザートに使われていて、最後まで夏野菜づくしでした。

夏野菜たっぷり、手間暇かけられた食事はどれも大変美味しく、そしてイタリアンなのにこってりしていなくて最後までもたれることなく美味しく食べられました。今まで食べたことのない創作料理ばかりでとても楽しかったです！

ランチで5,000円は価格だけ見ると高価ですが、品数や手間暇、美味しさを考えると申し訳ないくらいお安いなと感じました。

県外に住んでいるため次にいつ行けるかわかりませんが、また実家に帰省した際は行かせて頂きます！季節によってメニューがガラリと変わると思うので、それもまた楽しみです。

約40年間愛されているのも納得なお店です。どうかご無理...

Fantastic food, very relaxed atmosphere. The homemade blueberry ice...