日立市の中心部にあるその店は、街の一角にひっそりと佇んでいた。入口を目にしたとき、そこにはどこか懐かしさと温かみが溢れていて、吸い寄せられるように扉を押し開けていた。
「いらっしゃいませ」と控えめに声をかけてくれるのは、年季の入ったエプロンをまとった老夫婦。ふたりの顔に刻まれた笑顔のしわは、年月と共にこの店を支え、訪れる人々を迎えてきた証だろう。背筋を少し曲げながらも、お客の注文を取り、手際よく料理を作り出す姿には、日々の営みが染み込んでいるようだった。
メニューを手に取ると、そこにはずらりと並んだ料理の数々。どれも庶民的で、親しみやすい味わいが目に浮かぶようなラインナップだった。餃子、ラーメン、そして定食もの。どれを選んでもハズレはなさそうだが、昨日食べたという「肉野菜炒め定食」の余韻がまだ舌に残っている。あのシャキシャキした食感、歯ごたえのある豚肉、そして一口ごとに染み渡るうま味。ボリュームもたっぷりで、思わず食べ過ぎてしまったのだった。
しかし、今日は違うものに心惹かれていた。「カツカレー」。メニューの一角に控えめに載っているが、その文字だけでなぜか食欲がそそられる。注文を済ませ、ふたりが手際よく調理を進める音が響くのを聞きながら、ふと旅の記録を頭の中で整理していた。この街での食事もまた、旅の一篇として刻まれていく。
数分後、カツカレーが運ばれてきた。どんと皿の中央に盛られた白いご飯の上に、黄金色のカツがまるで主役のように鎮座している。その上からかけられたカレーは、香ばしいスパイスの香りが立ち込め、見るだけでよだれが出そうだ。
一口目をスプーンですくい、口に運ぶと、サクッとしたカツの衣が軽快な音を立てる。その後には、柔らかな肉とともにカレーの旨味が広がり、奥深い味わいが続いていく。スパイスの辛味が程よく効き、温かいご飯と絡み合うことで、心地よい余韻を残していく。
「おいしいですね」と思わず独り言を呟く、口の中に広がる芳醇な香りが料理に対する誇りと、客へのもてなしの気持ちが込められているようだった。こうした店との出会いもまた、旅の醍醐味のひとつだと思わずにはいられない。
一皿の料理に、そこに込められた人々の想いが詰まっている。ここでの時間が、旅の記憶に刻まれていくのを感じながら、私はまたひとつ、自分の「旅行史」に新たな一頁を加えることができた。
20241112:再...
Read more■2024/03訪問 土曜日の10:30頃の訪問。オープンは11時とのことでしたが、ちょっと早めに開けてくれました。ありがとうございました。
駐車場は3~4台分ありますが、ちょっと出し入れしづらいです。
本日は「Bセット(ラーメン+焼肉どんぶり)」(680円)と「カツカレー」(680円)をいただきました。
とてもリーズナブル。味は普通に美味い!お得感があるとなぜか美味く感じてしまう。普段使いに良いかと。...
Read more🍽肉入野菜炒め定食(700円 🍥みそカツラーメン(600円
野菜炒めは薄味でも旨い! バラ肉が4枚野菜炒めの上にのってるタイプ ご飯は並盛では物足りない 追加で⇨みそカツラーメン注文。 カツの肉が硬めなのでスープに浸しといて最後に食した(笑) 麺は柔らかめ?って言うか初めからのびてる😣 スープは業務用、、?
A.B.C.セットが6...
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