Gris — Restaurant in Ichinomiya

ディナーを頂きました。 お店はビストロ風な趣きですが、アラカルトではなくコース一択です。

フレンチ×窯ローストを標榜されており、料理はソースの主張が強い訳でなく、特別な窯で高温調理され素材の良さをより引き出している印象です。良い意味でイタリアンらしさも感じます。

料理は特に目を引く派手さはないものの、キレイに且つ美味しそうに仕上げられています。 飲み物はペアリングがあるようですが、別に頼んだので特に印象はありません。 ワイン、アルコールに弱くの知識に疎いというのもありますが。

コースの食事内容は驚きや感慨深いとはいかないまでも概ね満足でしたが、サービス面で少々気になったところがあります。 サービス料が１０％加算されてる割に、料理の説明が大雑把なところ。 皿によって付け合わせの食材、または使われているソースの話がない。当日は特に混雑してる様子はなかったですが。。 そして一番気になったのは、テーブルナプキンが用意されてないこと。 一人、1万を越えるコースで、しかもカトラリーを毎皿交換するならせめて紙の物でも用意して欲しかった。 これならサービス料を取るより、税別料金にしたほうがいいんじゃないか？と。

気になったところを書きましたが、特に好印象の皿を一つ。 数日間、熟成したという三重県産のハタが特に良かったです。 窯で絶妙に焼かれたハタ。 パリパリで歯ごたえのよい皮目。身はふっくらかつジューシーで甘味もあり程よい嚙み心地。 それに合わせるブロッコリーのソースはクリーミーで印象深い美味しさでありました。

一定の期間、また季節によって使う食材やコース内容が変更されるらしいので、機会があれば別の時期にお邪魔出来たらと思います...

少し前からアンテナに引っかかってどうしても行きたいリストの上位にあったこの店に日曜日に行ってきた。凄いの一言。嫁さん絶賛。各地の数々の名店に行ったけど、ここは良いですよ。かつては食不毛の地であった一宮市にもこんな店できたかって隔世の感。もちろんゴッチャポントはじめ誇れる店もここ２０年ぐらいで増えてきたのだけれど。とにかく潔い旨さと美しさがある。でも、100点付けるとそこで進歩はストップする場合があるので今後の更なる進化を望み、幾つか思いを言語化します。それまでの料理と比べ、十分美味しいのだけれど、メインの魚料理と肉料理にオッと思わせる凄みがほしいかった。鶏モモ肉や魚の一番美味い食べ方良い肉を良い塩を使い塩梅のいい塩加減でグリルすることだし、それ以上の付加価値のあるものであればそれもあり。炊き込みご飯は美味しいけれど、うちの嫁や僕が作る炊き込みご飯には敵わない点。アサリに砂が全くないこと以外は。出汁と昆布茶と薄口醤油の味付けという話が聞こえてきたが、どこのものを使っているのだろう？薬味を含めもう一つ突き抜けてほしい。にしても素晴らしいコースでした。また伺い...

ディナー、アルコール、食器――すべてに洗練された美しさがあり、 一皿一皿にシェフのこだわりが感じられる、特別な時間を過ごせました。

いただいたのは、スタンダードコース（13,200円）。 プロローグから始まり、全10品。 中でも印象的だったのは、400度で焼き上げた野菜。3回にわたって9種類も登場し、手作りの塩（梅の塩とワインの塩）と合わせていただく贅沢さ。 野菜の甘みがぐっと引き立ち、味わい深く楽しめました。

エンディングには、バターの香りがふわっと広がる焼きたてフィナンシェ。 香ばしさとともに、ほうじ茶と味わい深い器に癒され、最後まで心が満たされました。

お酒も本当に美味しくて、また飲みたい！また行きたい！ 心からそう思える、大好きなお店になりました。

一宮にこんな素敵なお店があることに、感謝...