中華そば 不二屋 (三重県松坂市/最寄駅:松阪)
松坂駅から徒歩5分、旧伊勢街道の中町交差点を曲がって脇道に入ったところにある昭和4年(1929年)創業の「中華そば 不二屋」。
創業90年を超える老舗で、「中華そば」と「やきそば」の専門店。松阪のソウルフードとして地元で長年愛される人気店で、昼時は行列ができる日も多いそうだ。
創業当時は「うどんの不二屋」といううどん屋だったが、初代の野口榮一さんが先の時代を考えて、うどんに続く商品開発を始めたそうで、関西を中心に食べ歩きを繰り返し、大阪で食べた中華そばに着目し、当時松坂にはなかった中華そばを昭和30年頃から提供を始めたそうだ。
全国的には中華そばと言えば、豚骨や鶏ガラでとった醤油味のスープに、具はチャーシューやメンマが乗るイメージだが、こちらは元々うどん屋だったこともあり、鰹節やさば節、煮干でとった使ったあっさりした和風出汁の魚介スープ。スープで煮込んだ茹で野菜が乗るのも特徴。
また、昭和32年には中華料理の「かた焼きあんかけそば」や長崎の「皿うどん」をヒントに不二屋流にアレンジした「やきそば」が完成。こちらもたちまち人気メニューとなり、現在の不二屋では「中華そば」と並ぶ看板商品として「やきそば」にも熱い支持がある。
その後、昭和50年の店舗改装をきっかけに「中華そばの不二屋」としてリニューアルし、うどんではなく中華そばをメインとした飲食店に変わった。現在は3代目店主である野口克己さんが老舗の暖簾を守り、テイクアウトや通販にも力を入れている。
この日は年末の土曜日の17時過ぎに訪問。店内は入口から続く中央の通路とレジカウンターを挟んで両側に客席があり、ボックスタイプのテーブル席を中心に60席ほどある広いお店。この日は席は半分ぐらい埋まってに賑わっていたが、それ以上にお持ち帰りのお客さんがひっきりなしに訪れていた。
持ち帰りは30年以上前にある常連客から「中華そばを家で食べたいから、鍋を持ってくるのでその鍋に、スープと材料を別々に入れてくれ」と言われたのが始まりだったそう。不二屋で持ち帰りができるという噂がたちまち近所に広まって、みんなマイ鍋持参で来店するようになり、多いときには持ち帰り用の鍋が、厨房の片隅に何十個も積み上がった日もあったそうだ。
●中華そば 930円 玉ねぎ、たけのこ、キャベツ、もやし、豚肉を魚介のスープでじっくり煮込み、しょう油、塩で味をととのえた和風スープは、野菜の旨みが溶け込んだ不二屋だけのオンリーワンの味わい。かまぼことナルトもトッピング。チャーシューやメンマなどは入っておらず、関東の町中華の「タンメン」に似たタイプ。
味の決め手は淡路産の玉ねぎの甘みで、スープにじんわりとした甘さをプラスしている。とてもデリケートで日持ちもしないが、淡路産の玉ねぎでないと出せない美味しさがあり、創業以来、淡路産が出回る季節には、使い続けているそうだ。
創業以来変わらない和風だしの魚介スープは鰹節や鯖節にイワシの煮干し、サッパ(ママカリ)の煮干しなどを秘伝の割合で絶妙にブレンド。ポイントとなるサッパの煮干しはイワシとは異なる上品な旨味と独特の香りが出るそうだ。野菜は炒めずにスープで煮込み、仕上げ油のラードも少量で全体的に油分が少なくあっさりしているので、最後まで飲み干しても罪悪感がない。
麺は生地から丁寧に仕上げた自家製麺でスルスルとしたのど越しのある中細麺。美味しいだけでなく量が多いのも不二家の特徴で、麺は茹で後で240g、野菜は300gぐらいあるそうだ。
●五目やきそば...
Read moreかた焼きそば大好きマンです。以前「マツコの知らない世界」にも出演した――かた焼きそば食べ歩きミュージシャンのMARUOSAさんが絶賛するお店ということで非常に楽しみでした。
最初に行ったのは今年の年始だったかな。まだマンボウの最中で、でもお店は営業してるっぽかったのでワクワクしながら行ったら「土日祝はテイクアウトのみ」とのことで撃沈。「県内からならいいじゃんもー!!!」っと悲しみに溢れました。いや、ホームページを隅から隅まで読まなかった私が悪いんやけど、いやでも……もっとでかでかと告知してよ酷いよ――とやさぐれ。
二度目のチャレンジは五月のある日曜日。今度こそリベンジだ――と意気込んで行きました! 駐車場がいっぱいで「やっぱり人気店だな凄いなー」とワクワク。近くのコインパーキングに停めざるを得なかったんですが、食べられるならそのくらい全然構わない!
老舗なのにすっかり近代化したカンジの外装、内装。回転寿司屋によくあるタイプの機械による整理券で待ちます。待機場所も広々としていて待ってる間も快適、流石。多分十分くらいで案内されたのではないでしょうか。
接客も丁寧、店内も座席も清潔で二人席だけどボックスシートみたいになっていて居心地が良いです! さあ、いざ、五目やきそば(こういう名前ですがサクサクのかた焼きそばです)実食!
……ん?
うん、麺の太さパキパキ具合、味、大好き!!!
あんかけ。 ――え? ――こういうもの? ――今日の人失敗した? いや、そんなわけねえな、こういうものなのか。そっか、うん…そっか。
えっと、好きな人は好きだと思います、だからこそお客さんが絶えないのでしょう。でも私には……料理覚えたて女子が水溶き片栗粉を失敗して入れすぎてドロドロにしてしまったあんかけ――にしか思えませんでした。でも、ネットに載ってる写真と見掛け変わらないし、このお店の完成形がこれなのでしょう。
あんが濃厚なのはパキパキの麺をふやかさないため――みたいにどこかで読みましたが、私のかた焼きそばの楽しみ方は最初のパキパキからの最後のふにゃふにゃまでの過程を場面場面で楽しむのが醍醐味なので、いやそれ以前にこんなドロドロあん、私は無理だ。そして味が薄い。醤油でもかければ良いのかな? ソースしかないな。しょうがないソースでいいか。え、あんかけやきそばって普通塩味が醤油味じゃないのかな。ソースか、うーん、ソース……
なんだろう、悲しい、私の味覚がこのお店に合わなかっただけなのだとは思う。松阪の人はこれが好きなのかな。
単にnot for me...
Read moreやきそばとカレー中華そばをいただきました。
オープン11時の10分前に着き、待ちましたが既に数人が先に待ってました。 開店と同時に30名程が案内されましたが、 半分くらいの人がテイクアウトでした。
待つこと、10分ぐらいでオーダーが上がってきて、待たされた感はありませんでした。
早速、やきそばを先にいただきます。 まずひと口目に思ったのは、中華料理屋のあんかけそばとのイメージと違っていました。 優しい味わいに薄くなく、しっかりした餡でした。 餡の強さを例えるなら、トロ〜リしたわらび餅ぐらいの粘りです。 なぜ、そんなにとろみが強いのか、食べ進めていくうちに理由がわかりました。
それは、バリそばが餡で柔らかくならないためだったんです。 そばが最後の一口までパリパリとした食感が楽しめます。
合わせて、ラード油で揚げたソバは香ばしく、 お肉屋さんのコロッケのような香りが食欲をかき立てます。 途中、味変にテーブル置いてあるウスターソースをかけると、いっそうお箸が進みます。
次にカレー中華そばの感想です。 美味しいのですが、あまり印象に残りませんでした。
と言うのは、和だしにカレー粉を溶いた感じです。 カレー辛くなく、カレーの香りを溶け込ませた感じです。
不二屋さんの特徴なのか、やきそばもそう感じたのですが、 中の具材の味を大切にしてます。
お野菜の味がしっかり伝わります。 そのため、カレーが弱くカレー味を期待するには物足りないかもしれません。 でも、それカバーするかのようにスープに 分かるか分からないぐらいにとろみをつけて、 麺に絡むようになってます。
どちらも大変美味しく頂きました。 人気店なので、休日は開店と同時狙いが良いかと思います。
ぜひ、まずはや...
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