長崎に行ったからには卓袱料理を…と尋ねた店。 老舗との事で大変楽しみに出かけた。 店構えは本当に立派で品があり、玄関に入る時から空気感が違う。 赤い絨毯の敷かれた廊下を進み、『深水』と書いてある部屋に通される。 入って直ぐの長押に額があり、スケッチの様な漫画の様な絵に『深水』の文字。 …これは多分…と中居さんに確認したら、やっぱり伊東深水(日本画家・朝丘雪路の父・雪路の着物は深水が絵付けしたらしい)が描いた物だった。 窓からのぞく坪庭も美しく、築200年をひしひしと感じる趣。
いざお食事。 電話で予約した時にも言われたが、本来大皿で供される卓袱料理だが、コロナの為個人盛になっている。 女将さんの(今回は中居さんの) 『お鰭をどうぞ』 の言葉で始まるらしいが 『お鰭から温かいうちに…』 …まぁ ニュアンスは一緒か?(笑)
お食事は器も素晴らしく、盛り付けも味付けも上品で美味しかった。 角煮は正直肉の硬さが気になったし、クジラのベーコンも好みではなかったが。 炊き合わせはさすがの味。 最後の汁粉に桜の花の塩漬けが添えられていたのは、味としては美味しいが、時期的にどうなのかとちょっと首を捻った。
で 首を捻ったと言うと…。 今回ワタクシ共は、税込みサービス料込の15,840円のコースを頼んだ。 その上に19,800円のコースもあり、予約時に何が違うのか訊くと 『出るものや品数は一緒ですが、刺身等の質が違う』 と仰るので、では15,840円で…と決めた。 当日、夫は冷酒を1杯と焼酎のハイボールを2杯。 ワタクシはブルーベリー梅酒をソーダで割って1杯貰った。 因みに飲み物のメニューに金額は書かれていなかった。
食事の途中で男性の方がお見えになり 『当店のみで使える一人1000円の割引券を差し上げたい』 と申し出て下さったので、有難く頂戴した。 なので、15,840×2+約5,000-2,000…35,000円くらいかなぁ…と思いつつ会計に進むと、提示された金額が 41,580円から2,000円引いて39,580円 …え~と…飲み物4杯で10,000円って事?!
吃驚はしたが 『食事が税抜きの価格だったのかな…?!』 と思ったので普通に支払い、宿に帰ってホームページを確認すると、15,840円はやっぱり税込みサービス料込みだと明記してあり… 飲み物4杯9,900円だと確定しました(笑)
予約時に近場の人間ではない、一見の客だと判るから、テキトーに吹っ掛けてきたのかなぁ。 まぁ旅先でちっさな事でいろいろ言いたくはないから良いけれど、今後この店を訪ねる方がおられたら『席料が別途かかるのか』と、注文時に『飲み物の値段は幾らなのか』は確認した方が良いかも知れない。
あと、本日のお品書き等全く無いので、何がどのくらい提供されたのか(あるいはされていないのか)を確かめる術も無い。 そこは双方の信頼関係だと思うが、ワタクシの中でちょっと信頼できない店に分類されたのは確かだ。 まぁ...
Read moreFirst time in Nagasaki and we reserved dinner for 6 people. It was fantastic. The restaurant is very traditional in appearance, with private room overlooking a small garden. The service was prompt and friendly without being intrusive. But the main thing is the food was amazing. All the dishes were beautifully presented and taste was perfect. Really enjoyed...
Read more1813年開業の老舗料亭。 建物は明治からのものだとか。 急な階段を降り、2人でちょうどの広さの雰囲気のある個室へと案内いただいた。坪庭も情緒があって嬉しい。 政治家が密談に使うのはこんなお部屋かな?と勝手にイメージ。
初の卓袱料理でしたが、素敵な仲居さんが楽しくいろいろとお話を聞かせてくださったので、お料理をより美味しく楽しめました。
卓袱料理では、最初に温かい汁物を全員が食べ終えてからお酒を出す手順だそうです。先ずは胃を温めてから、と言う優しい気遣いにも感心しました。 そして、水が貴重だったので一皿に人数分のお料理が盛られてくること、2枚の取り皿を上手に使って最後のお料理までいただくこと、(抵抗があれば変えてくださいます)を知りました。 お造りもお醤油皿はなく、取り皿に取ったら直接かけるスタイル。お醤油汚れは、仲居さんが次のお料理の為に、お造りに添えられた柑橘できれいに拭う知恵を見せてくださいました。
お料理の美味しさは間違いなく素晴らしく(写真のないお料理があと数品ありました)、更に知識も深まり、楽しく贅沢な2時間を...
Read more