土曜の夜に妻と訪れました。 入店するとすぐに2階の待合室に通されました。我々と食を共にする4名の方が既におられました。 そして以下が記された注意書きを渡されました。
・出すのはただの料理です。華やかな料理も演出もありません。 ・料理の説明はしません。 ・食事に集中して下さい。私語は慎んで下さい。 ・写真はNGです。
なかなかの注意書きでした。この時は写真撮影不可は残念だと思いました。
1階に戻り6名用の木造カウンターに横一列に着席しました。我々の背後に4名掛けテーブルが2つありましたがお客さんはいませんでした。
独特だったのは照明です。 店内はバーのように照明が落とされていて、灯りはカウンター上の2つのアルコールランプとカウンター正面の間接照明だけでした。
暫くすると大将とお弟子さんと思しき方がカウンターの向こう側に現れ、ご挨拶され、そして調理を開始されました。
BGMはこの後約3時間、ピアノもしくはバイオリンによる単楽器の音楽が静かに流れていました。
テーブルに塩、わさび、レモン、薬味、醤油&赤醤油が置かれ、お好みで使って下さいとのこと。
この後たくさん食事が出てきました。写真はNGなので食事の合間に、忘れないように以下のメモを書き留めました。
しかしながら先にオチをお話しすると、最後に使った食材がご紹介され、答え合わせすることができました。
では、バーのような薄暗さの中、必死に書き留めたメモを以下にコピーします。 —————- 筍のスープ 出汁が美味しい。筍が柔らかい
魚の刺身の切り身 鯛かな?鯛系の白身
魚の炙りスモーク 鰆か?旨みばっちり。 塩、赤醤油、レモン、どれをつけても美味しい。 しかしモチモチしてる。案外ギンムツ?
キャベツ蒸し 鰹の出汁が美味しい。
見た目は焼きししゃも 脂たっぷり。しかし卵無し。子持ちじゃないししゃも?もしかしてメヒカリか?
ホタテ蒸し これは見た目は絶対ホタテ。 しかし明らかに二枚貝の大きさに比べて身と貝柱がでかい。他の貝の身が入っている可能性大。 貝の底にあった醤油ベースの出汁が美味。
大きなエビを蒸した物 恐らく伊勢海老の子供 ソフトシェルクラブのエビ版か。 殻も柔らかくて全部食べられた。 少し塩をまぶしたら美味しさ倍増。特にミソが◎。
お口直しのトマト デカくて甘い
お店の人より「次が最後の脇役です」と意味深な言葉。何、最後の脇役て?
調理中の食材は恐らく焼きマグロ と思いきや、全然牛肉! しかし美味しそうだが案外タンパク、旨み少ない。 ジャージー牛?でも宮崎に乳牛を食べる習慣はなさそう。
「真打ち」 と紹介された主役はタジン鍋で焼き蒸された米。 確かに芯が少し残っていて美味。 言われた通りわさび醤油で食す。確かに美味しい。 梅干しは大きくて甘酸っぱくて美味。
白身魚の入った味噌汁 出汁が効いて美味しい。
卵がけご飯 最初はわさびと塩で米を味見。 そのあと醤油をかけて卵がけご飯を食す。 やっぱり醤油付きの卵がけご飯が一番美味。 大将の趣旨に沿ってなさそうでごめん。
ラスト、ライスおこげのせんべい ——————————
そして最後に本日使った食材を書いた紙をお渡し頂きました。ただ正解が記されたものを掲載するのは控えたいと思います。
お伝えしたいのは、味に集中するという作業が結構面白かったことです。そして正解を出すのが案外難しい料理があったことです。
ちなみに飲み物は日本酒を2人で4合ほど頂きました。最初だけ九州大分のお酒でしたが、あとは秋田など他の地域の日本酒でした。 料理に合って美味しかったです。
食事が終わって大将と20分ほどお話しできました。準備をして質の高い料理を出すことよりも、その時にあるもので、限られた時間で作られるベストな食事を食べて頂きたいとのことでした。
料理良し、サービス良し、雰囲気良しのお店で素晴らしかったです。しかしライブ感ある食事を楽しんでもらうための演出やアイデアがユニークで面白かったと思います。
貴重な体験をさせて頂きま...
Read more【美味い、が星は3.5である】 8月末某日、 あいにくカウンターは満席ということだが、なんとかテーブル席で予約が取れた。6,900円のコースを注文した。
結論を要約すれば、味やボリュームは値段相応で且つ肩肘の張った雰囲気も好印象である。しかし、この6,000円~11,000円の価格帯における「微妙な高級感」を演出することは難儀である。若干、重箱の隅をつつきたくなるような箇所が見受けられた。
【内装、高級感、雰囲気】 照明も良い。抜け感も良い。これは神経質と言われても仕方無いが、木テーブルの凹み及び垢擦れがとても気になった。研磨し且つオイルフィニッシュすれば印象はかなり変わるだろう。 わさびを眼前ですってくれるのは演出としてとても嬉しい。また、擦りたてのわさびはフワフワしてそこまで辛みがない。
【内容】 ①前菜の揚げ栗:前菜に揚げた栗ということでチョイスとしては大変良かった。しかし、いかんせん油の質に??と思わざるを得ない。フレッシュな油は使っていないと感じた・・・
②イサキのお刺身。うまい。身の柔らかさ、微かな甘みと贅沢なうまみ。ある意味ありがたい残念ではあったのだが、「量が多い」。イサキの半身はある。こんもりと。なんというか焼きとか揚げとかでバリエーションに差をつけてくれたら好きになれた
③茄子が主役である。うまい。そして脇役はあからさまに遠慮している。 ある意味堅苦しいのだが店主の思想が伝わってくる、「これがうまい、この調味料でこのタイミングで食べてほしい」。ついでに言うとここの醤油は九州居酒屋では良くある甘い系では無く、舌先にぴりっとくる「しょっぱい醤油」である。これも店主の思想なのだろう。
④カンパチの炙り。私にとってはこれがメインディッシュであった。美味い。どの食べ方をしてもよく すだち塩、わさび醤油、それぞれのうまさがあった。
⑤かぼちゃ、⑥鮎、⑦名脇役であるローストビーフ、⑧ごはん うまいですね。鮎は普通に焼いているのでしょうがなんというか「燻製感のあるうまみ」があって川魚の美味しさを再確認できました。
今後の期待も込めて、本来であれば星3.5である...
Read more写真撮影禁止、メニュー説明無し、黙食で頂く遠征価値大の至高の和食!
延岡駅から徒歩15分、 BRONZE...
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