【鮨屋と思わない方が良い】 今は大将となっている息子は修行時代からの長い付き合いになったが、相変わらず行くと何屋か分からない。もちろん寿司屋を標榜しているが、『あれ?寿司はどこいった?』って感じになる。もう独特のポジション。鮨屋と思って行くより、和のフュージョンと思った方が腑に落ちる。
最初のお通しには「さつま揚げ」やら「海苔で巻いて食べるカラスミ&チーズ」「スナップエンドウ」「白身魚の甘辛醤油タレ」…これらをアテにツマミながらまずはビールををいただく。
ん?ん?なんだ?…なんと今日は最初の一品に鮨が出てきた。「マグロ赤身の漬け」…あれ?やはり寿司屋だったのか?
って感じで、次の握りを待っていると、豈図らんややはりまたツマミで高級魚の「キジハタ」が出て来た。醤油やら塩も用意されていたが、胡麻油でいただくと殊の外旨い。
「ミル貝」、どでかい「水蛸」と続き、 「ミンククジラ」をニンニク醤油、胡麻油で交互にいただく。…このあたりのアテは横で酒大好きな友人にはキッチリ、ハマっている。でも、ミンク鯨は普通は寿司屋のアテじゃないかも…。
「赤身、中トロ」…寿司屋の鉄板の部位登場。美味い。…からの少し変化球で何故か「春巻」…当たり前の中華風春巻ではなく、ここの大将は流石に以前ロンドンで店を任されていただけあって衣の中は洋風春巻だった。毛蟹に白いソースのベシャメルソースという組み合わせ。牛乳を感じるクリームを使いもちろん美味いのだが、もはや何屋かが謎になってくる。
「トラフグの白子」…ありゃ、なんと贅沢な。こりゃ、申し分なく美味い。日本酒が進む。
ん?ここで「フィレオフィッシュ」が出てきた…パンが出てきたところで、もう、どうにでもなれ!って感じ。しかもこの魚、先ほどの『キジハタ』って贅沢な高級魚。普通寿司屋にはないタルタルソースがこの店では昔から大量に常備されていて、それをたっぷり付けて食べる。…悔しいけど美味いんだな、これが。
隣に座ってる呑兵衛の友人は「オレはタルタルソースが嫌いなんだよ」…と大将に語りかけているが、結局全部食べてまんざらでもなさそうな顔…この店、そう言った意味では何が出てくるかわからないから、接待使いにはハラハラするかも。
「カマス」…ここで、焼き魚のカマスが出てきた。これは身がふっくらと柔らかく火入れ含めて旨い仕上がり。おろし醤油でいただくが、なんだか、そのまま炊き立てご飯で食べたくなってしまった…寿司屋のはずなのに…。
で、ここでこの店の古くからのメニュー「アジフライ」を食べるかどうか、こちら側で話し合い。先ほどの呑兵衛友達が「アジフライは要らない!」の一言で、このアイデアは終了。実際には刺身で食べる鯵なので、経験上これもふっくらしていて、食べたら美味しいんだけどね。
という事で、既に入店から3時間経過。…寿司は最初の赤身の漬け一貫のみ。それなのに既に「玉子焼き」が出てきた…まさか、これで終わり?と義疑心暗鬼になっていたら、「カワハギの肝乗せの握り」が出てきて、気分がホッとした…美味いんだな、これが。
そして、さっきアジフライにしなかった鮮度良い「鯵」を握りにしていただくことに…これもキッチリ相当美味い。 そして嬉しいことに「大トロ」「ウニの手巻き」「中トロ」と圧巻の三連発。…まるで鮨屋じゃん。と舌が喜ぶ寿司屋ど真ん中のネタで来た。文句なし。
そして…うわっ、「イカ墨酢飯の手巻きロール」…上にタルタルソースを乗せて食べる。実はこれが、大将の今は亡き親父さんがフジテレビ『料理の鉄人』出演時に出した一品。…なんとも懐かしく、そして想定外に美味い。
こうして約4時間半にわたる劇場型和食フュージョンの幕も降りた。大将と語り合うとキリがないから、帰り際、少し寂しい気もする…。祭りの後の気分…。
なんでもトライするタイプだから、客のワガママが大将をもっと育てると思う。 コースでしか受けないお寿司屋さんが世の中に多い中、フライや唐揚げ、サンドイッチ…なんでもござれのお題対応型お寿司屋さん…おっと、ユーティリティ料理屋さん。
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