1999年に発見された亀形石造物。すぐ隣の酒船石の鎮座する丘に石垣を築いたことは日本書紀の斉明記に出ていて実際出土しているが、この施設に関しては記載がなく、発掘されたときは非常に驚かれたよう。実際、その美しく研磨?された亀の水盤、その前にある石の水槽、そして敷き詰められた石の段など古代のものとは思えないほど。ガイドの方によるとおそらく斉明天皇はじめ皇族専用の禊の場所であったようで、昨年、飛鳥苑池のほうでそれ以外の方用の同じく禊施設らしい遺跡も発掘されたとか。酒船石が聖所であり、その丘の水を引いて禊を行うとなれば確かに禊施設としてふさわしい。しかし、なぜ亀の水盤なのかとかは勿論不明。そして禊の聖性を担保したのが酒船石の鎮座する丘からいつでも流れ出る水だけとは思えず、恐らく月がその水盤に映る時を見計らったのでは?かつて行ったインドネシア、ジャワ島の山中のヒンドゥー寺院にもこうした亀をかたどった石造物があり、それと似た世界観を感じたが、こうしたことがあるから奈良には困惑させられるものの、知らないふりをするわけにもいかないのである。画像4~5はそのヒンドゥー寺院遺跡チャンディ・スク、画像6~8は同じくチャンディ・セトゥの亀形石造物と他の石造物。おそらく月の祀...
Read more2017.07.10.(月) 16:30 2度目の来訪 (一人でフラフラ 奈良斑鳩人) キトラ古墳や高松塚古墳などを見学後の 本日 最後の訪問地に成りました
遺跡は1992年の発見後 発掘調査が行われ 2000年(H.12)には 発掘も終わり 専門員の 説明がある 一般公開に出向いたのが 一度目の来訪です
7世紀半ばに造られたと 思われる遺跡の メインは 亀の甲羅の部分が凹み 水溜を持つ 長さ2.3m 巾2mの 可愛い亀サンです ソノ水上に 亀に接する様に 長さ1.5m程の 舟形貯水槽が有り ソコに水を流すための 木製の箱樋が3m程の長さで 取り付けられ また 樋の水上先端には 切石が樋を包む様に 積み上げられ 湧水を樋に流すための設備 トノ事でした またコレらの設備は 祭祀の為に造られた のではっと 初来訪の説明時に有りました
しかし 亀の石造物は 斬新なデザインで 現在でも通用評価される 素晴らしいモノで 約1300年以上の先人も 中々センス抜群な 方が おられたんだナァーっと 驚いた次第です❗
なお入場料は 大人300円 小人100円 車の方は...
Read more東海の三神山には金銀の仙宮と不老不死の仙薬があるとする神仙思想で有名な人物と言えば秦の始皇帝か浦島太郎さんかと思いますが、ココ明日香には古代飛鳥時代の神仙を表現した楽園(庭園)に置かれていた石造物が多く残っています。 斉明天皇の時代に造られたとされるユーモラスな亀型の石造りの導水遺構もその一つで同じようなモノは新羅時代の韓国最古の庭園遺構である東宮&月池(雁鴨池)の入水溝とそっくりです。近くの飛鳥京跡苑池遺跡には滝を表現したと見られる石造物や宮が隣接するなどもよく似てます。 なんとなくカメがオシッコしているようにも見えますが、不老不死を願った祭祀や亀甲占いなどがカメの甲羅の部分を中心に行われていたようでした。 見学には協力金300円が必要です。遠目でも見えたら見学されない事を察してか至る所で目隠しされています。自分的には見学後に向かった万葉館の駐車場に止まっているバスの窓から見えて...
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