馬見丘陵公園中央エリアにあるとても大きな前方後円墳。 草木に覆われている他の墳墓とは違い、きっちりかっちりとした形がはっきり復元されています。 周り縁には円筒型埴輪がズラリと並んでいて当時の葬送観がよくわかるようになっています。
こちらは昭和時代の周辺開発により山からの土砂採取をされ、重要なところを破壊する寸前のところで、周辺地域の働きかけによって工事が中止されました。 その後、削られたところを修復した上で、今に至るということ。 埋蔵文化財については、歴史的地域においては、特に土地の開発の際に細心の注意を払わないと、後になって取り返しのつかないことになるんだなぁとつくづく思います。
さて、立派な後円墳のてっぺんに登ると心地のよい風が吹いています。 見渡せば、北東〜南〜西側の山々が遠近さまざまに眺めることができます。 南東方面に先の尖った山頂が見えたので、山ナビアプリを起動して調べたところ、曽爾高原の南側、三重県境にあたる高見山と判明。 他にも奈良県南部の山々も遥かに見えて、この墳墓は特別な場所のようです。 この日は馬見丘陵公園内の河津桜が満開、ソメイヨシノはあとひと息で開花というタイミング。 春休みの月曜日なので、広い園内では昼間でも小学生ぐらいの親子連れやご年配の方々がお弁当を広げたり、花を眺める様子が見られ、皆さん春の晴天を満喫...
Read more馬見丘陵公園で唯一、墳丘が復元されていて登ることができます。前方後円墳に共通する大変見晴らしの良い所なので興味がなくても登ってみて下さい。
周辺には200mクラスの古墳が有るのでさほど大きく感じませんが、5世紀初め頃の100m級の前方後円墳と地方では古墳群の中核を成す地域を治めていた首長墓でも通用する規模です。
古墳としての見学ポイントは円墳と方墳が繋がるクビレ部分に墳丘へ登り口とその前面の平坦部です。 一見見学用に作っただけのようですが発掘調査で埴輪列が見つかっており、埋葬施設への登るルートが解明されました。登り口前の平坦地は何かしらの利用目的があって造られたと思われ用途不明ですが参列者の控え場所や祭祀儀礼が行われたかも知れません。
後円部へも登れます。埋葬施設の発掘調査はされていないことも考えるとバチが当たらないよう中央部分は踏み付...
Read more全長105mの前方後円墳。 墳丘主軸を南北に取り、前方部を南に向けている。 後円部直径64m、高さ8.5m、前方部70m、高さ6.2m。
少し高い位置にあるため、馬見丘陵公園の園内の遠めの位置からも、 古墳の頂上部分が見えて、ちょっと面白い眺めになっている。
発掘調査の結果、様々な埴輪類や鉄製品が出土したそうですが、 その中でも「円筒埴輪」の数は約1,800本にも及んだそうです。 現在は、強化プラスチック製のものと河合町町民の方の手作りの 埴輪が、計675本並べられています(朝顔型埴輪を含む)。
復元されたものとはいえ、前方後円墳の周囲を埴輪が取り囲む 姿は壮観。馬見丘陵公園の中では1600年前の古墳の姿を みせる観光の目玉...
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