総括: ホールスタッフ・調理担当(「職人」と呼ぶには値せず)にプロ意識が感じられない。 二度行くことはないだろう。 おなかを空かせたタイミングで嫌な思いをできるので、付き合いを断ち切りたい相手と来る、というのには使える施設ではある。

繁忙期(5月連休の前半)の昼下がりに来店。 待機リストに記載後、1時間半ほどで着席。

以下、気になった点:

• 長い行列が形成されている中で違和感を覚えた光景が、以下:

他の家族が先に退店後お茶のみでテーブルで一人粘る老婆(その間オーダー無)を放置する、など客捌きに長けていないホール担当。

• 高級店やミドルクラス相手の店ではない事を考慮した上でも、接客がとても雑。各動作に、効率化ではないただの手抜きが散見。

• この時代に、オーダー用のタブレットはおろか注文用の紙もなし。 調理者への発声のみ。 (流れている寿司は、乾燥が進んだ物が多し。)

• その発声でのオーダーも、「一回3種類まで」との縛りがあり。

• 3種類までに抑えても、注文を受けた調理担当がタネの種類や数を間違える事が度々。(見ると、ほかのテーブル/カウンターでも同様)

• 年配の経験豊富そうな調理担当は、残念ながら見かけ倒し。お魚を扱う飲食店で「バチ赤身」が通じない所は初めて。 (一つ上の項目にも言えるが、マスクとアクリル仕切カーテンを考え意識的に活舌を良く発声した上での結果。)

• 連れ合いが外国人であるため軽く見られたのか、同じ寿司でもヒネや端材寄りのタネを使われ、そういった部分ではある意味での職人技が感じられた。ただ残念ながらその誤魔化しの技量も、飲食をかじった料理好きの素人にすら一目で看破されるレベル。

• 特筆する味が少ない中で唯一「シメイワシ」は漬け込み具合が絶妙なのか、とても美味だったのが印象的。

• もし自分がこのチェーンの社長で、この日に覆面調査をしたならば、コロナを機に長期休業し、その間に適切な研修を行った上で、急いでネジの巻き直しをするレベル。 この日現場に出ていた人員の中に意思決定者がいたのならば、お気の毒様。

普段の自分は、飯なぞ細かい事まで気にせずリラックスして食べるし、小意地の悪い姑のように重箱の隅を突かないタイプなので、上で挙げたような事で感じた感覚は、ここで流れている寿司よりはいくらか新鮮であった。

繰り返すが、シメイワシは絶品。 唯一残っているこのお店の良心か。