「私はいいところの出だから」 というのは私の母親の口グセだ。出とは出身あるいは出自を指す。要は家柄のよいところの娘であるというほどの意味だが、そもそも家柄のよいものが露骨に言いふらすものか。テレビドラマでもあるまいし。と、80いくつのばーさまに今さら諭したところでどうなるわけでもないのでそのまま言わせている。なんて優しい息子なのだろうか。 母方の祖父は台湾の名家出身で、複雑な家庭環境と辛亥革命の影響で落魄し、日本に流れてきた。と言われているが、これは兄も確認したことだからまんざらウソばかりではないらしい。という事は世が世なら、すべてがうまく運んでいれば今ごろ台湾財閥の一員で政財界に大きな影響を与える立場にあったかもしれない。もちろん、そうなっていても母が生まれたとは限らないし、私もこの世にいない可能性の方が高いだろう。妄想の域を出ないから気にしないでいただきたい。 とはいえ、 本当に名家に生まれ出ていたら、いったいどうぞなっていたであろうか。お金もある、社会的は立場もある。という事であればさぞかしよいと思う。某女優家のように好きなだけお小遣いがもらえて、外車は買ってもらえる、屋敷の一郭に広大な部屋をもらって友達よんで悪いことしたい放題。そんな生活がうらやましくてならないがそんな都合のよい家庭などそんなにありはしない。 本当の名家はそれを維持するためによほどの努力をしているものだ。そのためによい学校にも行かねばならない、よい経営をするためにそれなりの経験も努力もしなければならない。われわれ庶民には計り知れない事をやってるんだよ、セレブレティってのは。と、「よほどの名家」で家庭教師をした経験のあるという、年配の知人が語っていた。 まぁそんなものであろう。落ちこぼれでズクなし甲斐性なしの私など、庶民いや貧民でちょうどよかったのかもしれない。と、セレブレティの街 軽井沢の片隅にある食堂で昼飯食べながら考えていた。 「おらんち食堂」 御代田町あるいは軽井沢町に古くからお住まいの方から「追分、借宿のあたりを軽井沢と言われると抵抗がある」と言われた事があるがどのようなものであろうか。私のような新参者には分からない感覚だ。その18号線、借宿の交差点すぐそばにあるのがこちらだ。昼は食堂、夜は居酒屋といった店には初めてお邪魔するのだが、およそセレブレティとは無縁な風が私好みだ。 こちらのランチタイムはカフェテリア方式。カウンターにある好きな惣菜を選択するというシステムだから、うっかりすると高上がりになってしまうが、それもまた楽しい。 「ジャンボメンチカツ」400円 本日のおすすめ!と冠されたメニュー。よしメインはジャンボとしよう。ソースをダバダバっとかけて喰らいつくと、中から肉汁がどばどば出てくる。これは美味い。 「もつ煮」280円 これか肉じゃがは鍋から暖かいのを取り分けてくれる。大根には味がしみしみ。大量の豆腐ともつがとても優しい。 「メンマ」100円 5〜6種類ある小鉢もの。さんざん迷った末、一番手前にあるものとする。理由はとくにないが、ほどよく甘さと歯ごたえがじつによい。これにしてよかった。 「ご飯 大」300円 大 300円、中 200円、小...
Read moreNew casual Japanese restaurant. Conveniently open all day - so perfect for a good meal in between lunch and dinner when so few other places are open at these times in Karuizawa. Food is good and interior is new. The vegetable miso dip (sort of Japanese bagna cauda) and the speciality Giant Fried Chicken (karaage) are...
Read moreA family-orientated restaurant and reasonable pricing for their meals. Very much a simple local meals can be found here. There are occasional seasonal items in the menu too. They also take into consideration of foreigners by providing...
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