川崎は溝の口駅真ん前に有ります「まっち棒」さん。和歌山県のご当地ラーメンである、和歌山ラーメンとの事でブラリと訪問です。

注文は中華そば(これがノーマルの和歌山ラーメン)780円。 餃子3個バージョンで150円。(餃子は写真撮り忘れ) ライスはランチタイムサービスで無料。 トータル930円でした。安い。良いね。

ラーメンは豚骨の骨髄が溶け出すほどじっくり煮込んだトロみの有る醤油スープ。やや笹濁りの色をした豚骨濃厚寄りの醤油スープでした。 麺は細麺の低加水麺。丁度九州ラーメンに入っている様なシコシコの噛みごたえの有る麺でした。

デフォのトッピングは 和歌山ラーメン特有らしい蒲鉾(かまぼこ)をはじめ、定番のシナチク、青ネギ、チャーシューでした。チャーシューはやや薄めですが柔らかい。 ライスはサービスで、餃子も3つで丁度よく、値ごろ感はジャストから、ややお得感有りでした。

因みに本場和歌山県の和歌山ラーメン店は、ラーメン屋としては珍しく、お寿司を合わせて提供する慣習が有るそうで、ここまっち棒さんも前は「なれ寿司」を提供していたそうです。

和歌山ラーメン店で出す物は「早なれ寿司」という物らしく、見た目は大阪のバッテラや、京都の鯖寿司と似ていますが…似て非なる物らしく、発酵させた鯖を使い酢や砂糖で味を整え、飯と一緒に箱で石を乗せ型どるらしいです。 滋賀県のフナのなれ寿司に近いとか。 知りませんでした。バッテラと一緒かと思っていました。勉強不足スミマセン。

因みに、「早なれ寿司」は非常に食べやすくした物らしく、対して「本なれ寿司」は塩のみの味付けらしく、クセがかなり強いらしいですね。 この「本なれ寿司」は800年の歴史が有るらしく、平家の武将である平維盛が、現在の有田川町で源氏方の追討から逃げる際に、家臣から食べる様にと渡された飯とサバが偶然「なれ寿司」になったという伝説が有る様です。凄い。

総評としては、お得感も有り良かったです。 コロナも収束へ向かっていますので、また「早なれ寿司」出して頂きたいですね。待ってます。