私が子供の時から食べてきた、昔ながらの典型的な「北九ラーメン」です。最近流行っている、こだわりの強い、個性の強いラーメン（悪口ではありません。ある意味で褒めています！）とは対極にある、あっさりしたホッとするラーメンです。あっさりなのにとても滋味深いスープです。店主さんのお客さんを思う気持ちとプライド、そして純心が伝わってきます。店主さんのホスピタリティにも癒されます。（先代の大将が自転車でユラユラと配達する様子も、とても和む懐かしい風景でした。） はじめて訪れた時に「ビールください。」と言ったら、「アルコールは置いていないので、銘柄を言ってください。私買ってきますから。」と言われてビックリしました。まだ私の前に、ラーメンが出てきてない複数のお客さんが居るのにですよ！！申し訳ないので、「自分で行ってきます！」と言って走って近くのドラッグストアで買ってきました。 店主さんからは、「今くらい（の混み具合）なら良いですけど、混んでいる時はアルコールの持ち込みはご遠慮願えますか？」と言われて、自分の愚かさと迂闊さに落ち込みました。アルコールを置いていない、「純粋なラーメン店」をその時まで私が知らなかったのでした。