過去にコーヒー好きが高じて、コーヒー製造メーカーに勤務していた経験がある。

生豆の状態から、ローストしてもらえるのだが、細かいオーダーまで聞いてもらえる県内では数少ない店舗。

スクリーン(豆の大きさ)の指定までは出来ないが、アメリカンからイタリアン迄のロースト及び、例えば4:3:2:1や5:3:2等の配合までしてもらえる。

私自身、アイスコーヒーを自宅で水出しで抽出しているが、豆のひき方をかなり細かくしてもらっている。

螺旋漏斗で水滴を落とし、極めてゆっくりと抽出する方法で行っている。

アラビカ、ロブスタ、リベリカに大別されるコーヒーの種類だが、現在の商業ベースにのるのはほとんどがアラビカ種である。

更に、本来はコーヒーの木の果肉を発酵させ取り除くのだか、水で洗い流す物をウォッシュド、そうでないものをアンウォッシュドというが、麝香猫の糞で発酵させるコピ・ルアクなんていう変わり種も存在する。

コピ・ルアクは幻のコーヒーなどとも称される。

通常のコーヒー豆で、同じ種類の豆、同じスクリーンでも、ニュービーンズとオールドビーンズでは、水分の含有率が異なる為、ローストには差が出る。

これをほぼ同じ状態に出来るかが腕の見せ所なのだが、現在は機械がある程度してくれるので、感心する。

私は見た目で焙煎度合いを見ながらローストする古い手法で、一度に70kg～90kg程焙煎しており、且つ業務用だったので、小口のオーダーを受けてくれる専門店は、個人的には大変嬉しい。

ブラジルサントスNo2、エメラルドマウンテン、グァテマラ、キリマンジャロの4:3:2:1がお気に入り。

ストレートで数ある種類の特徴を知った上で、自分好みにブレンドするのも楽しい。

コーヒーには無限の楽しさがある。