北海道・室蘭。 本州顔負けの猛暑に見舞われた7月下旬。 こういう日こそ、涼を求めて風鈴の音に耳を澄ませ……と言いたいところだが、私は逆へ。風鈴の音に負けぬ“鍋の音”を求め、汗と共に町中華へと足を運ぶ。
目指すは、以前から気になっていたけれど、なかなか一歩が踏み出せなかった「蘭亭飯店」。 室蘭の地に根を張る老舗町中華でありながら、どこか“敷居の高さ”を感じていたのも事実。今日は思い切って、家を出る前に心のハードルも一緒に捨ててきた。
重厚な引き戸を開けると、外の暑さが嘘のように冷房の効いた広い店内が広がっていた。 カウンターに腰を下ろし、メニューを一通り。 本日の気分は――「ラーメン定食(焼き野菜炒め+小ライス付き)」。潔くオーダーを伝えると、厨房奥から品の良いご婦人が現れ、キンと冷えたお茶をサッと差し出してくださった。
この“静かなる気配り”が、もうすでにうれしい。
数分後、カウンター越しに届けられたのは、見るからに“熱戦”を感じるラーメンと焼き野菜炒め。 ふわりと立ち上がる湯気、そして盛られた刻みネギの豊かな香り。 レンゲでスープを一口。 ……熱い。でも、優しい。
透明感のある醤油スープは、舌に馴染みつつも、どこか懐かしさを感じる味わい。 汗をかきながら、縮れた腰のある麺を啜る。スープのうまみが程よく絡み、箸が止まらない。 そして箸休めには、香ばしく炒められた野菜炒め。ライスに乗せてガッとかき込むと、口の中はもう幸せのフルコース。
スープ→麺→焼き野菜→ライス。 このリズムがひとつの儀式のようになり、気づけば一滴残さず完食していた。
食後、再び現れたご婦人からの「暑い中ありがとうございますねぇ」との一言。 味だけじゃない、人の温もりも染み入る名店。 この町に、こういうお店が残っていることに、ただただ感謝したい。
次は、噂のあんかけ焼きそばを狙いたい―― そう誓い...
Read more今年も7/1から冷しラーメン始まりましたー。早速食して楽しみました。
お気に入りのメニューが増えました。 中華風オムライス、チキンライスではなくチャーハンを薄焼き卵で包んでいます。ありそうで無かったメニューで美味しくいただきました😊
町中華でランチです。 気になっていた冷やしラーメンを注文。 シャキシャキきゅうり、チヤーシュー、薄焼き玉子の細切りにキクラゲ、ボイル蛯、竹の子そしてとっても甘いミニトマトと具材たっぷりです。 酢醤油に合うよう伊達産の貴重なミニトマトだそうです。 とても美味しくいただき、...
Read more今のところ、ここでは「餃子定食」しか頼みません。なんとこの餃子、注文してから皮を作り始めるのです。多分ある程度皮の元は練っておいてあって、注文が入るとちぎって丸めて皮にする感じだと思います。手間暇かかるので、ここの餃子が食べたい時は、あえて昼時を外して13時半とか14時くらいに訪問することをオススメします。もっちもちの餃子を食べることが出来ます。 で、他のメニューも絶対に美味しいと思うのですが、なんせ餃子が魅力的すぎてなかなか試せません。次回こそ、ラーメンとか天...
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