池田屋 — Restaurant in Narashino

優しい風味と深い旨味が楽しめるらーめんを二種類食べ比べ！

谷津駅のあたりを歩いていると、大きな暖簾が印象的なこちらの店が見えます。 入り口をくぐると、やや広めのスペースに数席のカウンターとテーブル席が並んでいました。 昼間は地元の方がのんびりと食事を楽しむ様子が見られ、訪れる時間によっては行列にはならなくとも途切れずお客さんが入ってくるようでした。

初日は淡口チャーシューラーメン、二日目は熟成濃口チャーシューラーメンをいただきました。

初回に頼んだ淡口チャーシューラーメンは、スープの透明感が目に飛び込んできます。 器をのぞくと、薄く切られたバラチャーシューが数枚とメンマ、ナルト、ネギが並んでいました。 見た目は上品で、レンゲですくったスープを口に含むと、動物系だけでなく魚介の穏やかな香りがふわりと鼻をくすぐります。 醤油に偏りすぎず、あっさりとした塩味が際立ちつつ出汁のうまみがじんわりと広がる印象です。 麺は細めで、さっと短時間ゆでたような弾力がありました。 バラチャーシューは脂身こそあるものの、薄くスライスしているのでくどさがなく、スープや麺を邪魔しない控えめな仕上がりです。 味の濃いラーメンに慣れている人には物足りないかもしれませんが、穏やかな醤油ラーメンを求める方にはぴったりだと思いました。

二日目に行ったときは、熟成濃口チャーシューラーメンに挑戦しました。 こちらは中太麺が使われており、淡口の細麺とは異なる歯ごたえと存在感が目に留まります。 スープは醤油の輪郭がもう少しはっきりしていて、ほんのり香ばしいコクを感じました。 ただ、見た目ほどしょっぱいというわけではなく、まろやかさが残っているところが面白いところです。 甘みもありながら醤油の深みが後引きする印象で、脂のまろやかさが全体をまとめているように感じました。

どちらもチャーシューの味つけはそこまで強くなく、脂が苦手でなければペロリと楽しめると思います。 派手さはありませんが、昔ながらのラーメンらしさを求めるなら十分満足できるでしょう。

谷津周辺は地元の商店街が連なり散策するのも楽しい場所ですが、もし醤油ラーメンが恋しくなったら、この店を選ぶのも悪くないと感じました。 淡口と濃口で麺の種類が変わるだけでなく、スープのキャラクターも大きく変わるため、二度おいしいような印象があります。 個人的には淡口が好みでしたが、こってり好きな知人は濃口のほうを絶賛していました。 こうした好みに合わせて選べる点は大きな強みだと思います。

昔ながらの優しいラーメンを愛する人にとっては、この店は魅力的だといえます。 逆にインパクト重視の方には、少しパンチ不足に映るかもしれませんが、飽きのこない味を求める場合には選択肢に入れて損はないでしょう。 これからも谷津に寄った時は淡口か濃口かを悩みながら、ふと食べたくなる穏やかで深みのある一杯を楽しみ...

2021.1.16時点で旧習志野トラックステーションから移転の池田屋さんは、現在の新潟ラーメン家池田屋さんと、高速道路近くにある和食料理店ワダチさんとに分かれています。 池田屋さんの新潟ラーメンは新検見川にあった蓬来軒さんの味を正式に継承しているそうです。 完全に私の偏見での評価となりますが、蓬来軒さんを何度か頂いた事のある自分の結論としては、「あっさりラーメンなだけで、蓬来軒さんを楽しみにして食べられなかった職場の同僚には紹介しない。」です。 その前に営業日について、店頭で見つけられなかったので他者の優秀なブログより、木金土の昼夜、月火の夜だそうです。あくまで通常の営業日です。 さて中身なのですが、蓬来軒さんは魚介出汁（メインはうるめイワシだそう。）を使用したあっさり醤油ラーメン（塩のように透明）で、もちろん池田屋さんも同様の出汁かと思い伺いました。 最初にチャーシュー麺を頂きましたが完全にチャーシューに負けて鶏ガラ等の出汁が口いっぱいに広がり、肝心の魚介の香りが感じられませんでした。 チャーシューに負けたものだと思い込み、後日改めて普通の「ラーメン」を頂きに再訪しました。 チャーシュー麺より幾分かましではありましたが、魚介の香り自体がやはり弱く、麺を口に含んだ時に魚介出汁の香りが消えて麺の瑞々しい食感と動物系の出汁が前面に出てきます。 何度も書きますが蓬来軒さんは狭かったせいもあり入店の瞬間から魚介出汁の香りが充満し、口に含んだ時も麺などに負けず、しかし臭みがあるわけでもない不思議と魅力のある味でしたが、こちらの池田屋さんの魚介出汁は静かで具材や麺に負ける程静かです。鶏ガラ等の動物系メインと思った方がいいあっさり醤油ラーメンです。 ですが全く出汁と具材の調和がないわけでもないので、興味がある方は一度食べてみて下さい。 もう一度書きますが、私は蓬来軒さんを楽しみにしていた同僚には進めません。かと言って蓬来軒さんを知らないラーメン好きの同僚にも特に進めないつもりです。 ちなみに蓬来軒さんはチャーシュー麺とラーメンのチャーシューは別物としていたはずで、新潟ラーメンは幾つか種類があり特定の種類を指...

2022-03 京成谷津駅の商店街を100mほど入ったところにあるラーメン店（？）です。土曜日の昼だけ新潟ラーメンを提供している、という記事を見て、土曜日のランチで初めて訪問しました。

谷津の駅前商店街といえば、ある年齢以上の千葉県民なら、かつて「谷津遊園」があったころの賑わいが思い出される懐かしい場所です。 来園客でごったがえしていた往年とは比べるべくもありませんが、いまでも多くのお店があり、ランチ営業の飲食店も意外と多いことに驚きました。

目的の池田屋さんに着くと「ここは昔お蕎麦屋さんで、お母さんと何度も来たことがある」と、元、お隣り船橋市民の妻が言いました。 どうやらいまは土曜日以外もラーメン専門店になっているようです。

お店に入ると「奥のテーブルに横並びで座っていただくか、カウンターで」とのこと。 テーブルに横並び、ということは他のお客さんと向い合せで相席になるかもしれないということかと思い、空いていたカウンター席に座りました。 メニューから自分は「熟成濃口全部のせらーめん 1170円」を。妻は「淡口味玉らーめん 800円」を。それと「自家製餃子...