清水駅近傍に写真館がありまして、毎年10月に家族写真を撮るんです。お値段はするんですが、素人のスナップ写真とは桁違いの出来で、いつも満足しています。さて、この「ととすけ」には、その帰りに寄りました。 「清水魚市場河岸の市まぐろ館」という食堂が数店舗入った観光施設の一店舗です。ちょうど秋晴れで気温もよく、清水魚市場河岸の市の駐車場には県外ナンバーの車やツーリングのバイクがありました。この季節のツーリングは楽しいでしょうね。羨ましい。

予約をしていったので、さほど待たずに入店。普通に待っても30、40分くらいで入店できるんじゃないでしょうか。店内はテーブルは10席ほどで、一度にそれほど多くの客は食事できないようです。 グルメ番組で来店した芸能人のサインが壁に多数はられているなど、メディアにも取り上げられる店とわかります。ちなみに梅沢富美男と研ナオコのサイン色紙がありましたが、あれは魔除けでしょうか。

ところで、まぐろ館内の店舗は、海側に面した店舗と道路側に面した店舗があります。「ととすけ」は海側に面しており、清水港と東燃テクノロジーの休止中の石油タンクがよく見えます。残念ながら富士山には雲と石油タンクのせいでよく見えませんでした。それにしても石油タンクは撤去してもらえないんでしょうかね。もう10年以上休止状態じゃないかと思うのですが。

さて今日は、海鮮丼1300円をお願いしました。海鮮丼の他、味噌汁、小鉢、そして名物マグロのカマ揚げが含まれます。

注文してそれ程間をおかず、マグロのカマ揚げが運ばれます。ほぼすべてのメニューに付いている料理のため、用意しているんでしょう。早速、ビニル手袋をして身をほぐします。骨から身と揚げられた皮を削ぎ落とし、秘伝のタレでいただきます。確かにこのタレは評判通りでした。ベースは甘辛い普通のタレですが、ごまが香ばしく、また黒胡椒がわずかに効いており味が単調になりません。

ちょうど食べ終わった頃に、海鮮丼、味噌汁等が運ばれます。いいタイミングですね。味噌汁は優しい風味で、具はアオサ。香りがいいですね。

では、海鮮丼をいただきます。刺し身は日替わりで、今日は、ビンチョウマグロ、バチマグロ、カンパチ、スズキ、甘海老、生しらすが乗っています。 静岡界隈なら当たり前ですが、どれも新鮮です。刺し身の角が立っています。厚みも十分。

まずは、バチマグロ。やや脂が薄く水っぽかったです。好みがありますが、私は少しガッカリ。続いて、ビンチョウマグロ。うーん、印象に残らず。

ご飯を頂きましょう。ご飯は酢飯です。量は十分あります。ただ酢の香りの強い酢飯で、私は少し苦手でした。これは好みですね。仕方がない。

さて今度は青魚に箸を向けます。カンパチが美味しかったですね。丁度旬で、程々に脂が乗り、歯応えも良い。スズキは印象に残らなかった。旬は過ぎており、程々に歯応えがあった程度。少し炙ったら美味しいかな。甘海老は、身も細くなく、美味しいですね。

ここで、あおさの味噌汁を一口。あっさりとした味噌汁とアオサの香りが広がります。

感想ですが、概ね満足です。食べごたえもあり、新鮮な刺し身が楽しめます。また価格もリーズナブルで、おすすめできます。

振り返りですが、海鮮丼を先に食べたほうが良かったかもしれません。海鮮丼に比べて、カマ揚げのほうがどうしても味が強いので、その後に食べる海鮮丼の繊細な味が負けてしまいます。