巣鴨駅から徒歩で数分。 大通りから少し入った路地にある。 開店10分前の11時20分に到着。 店の前に2席とビルの下に10席ほど待ち相席がある。 先待ちは5名、ひんやりとしたコンクリートの壁が涼しい。 塩と醤油でどちらにするか迷っていたが、醤油は細麺、塩は太麺と麺のタイプがちがうようで、今回は塩で行こうと決める。

11時30分に開店。 入店して食券を購入してから席へ。 水はセルフなので、食券を買った際に一緒に持って席へ行くとよい。 今回は先ほど決めた通り、塩のMIXチャーシュー麺と白飯で行こうと思ったがトッピングが気になり出した。 バター、背脂、ねぎか。 ここは背脂だろう。 合わせて1,800円。

店内はL字型のカウンター8席。 一度に4杯ずつの提供。 厨房には山のように積まれたチャーシュー。 やはりチャーシューが売りのようだ。

11時41分に着丼。 ラーメンと一緒にチャーシュー用のタレも提供された。 専用のタレがついてくるのはなかなか面白い。 ごろっとした背脂が浮くスープは表面は油の膜に覆われているが、中は透き通った黄金色。 これが見た目に反して塩ダレがしっかりと主張してくる。 キレイなだけでなく、パンチもしっかりある。 このパンチのあるスープに背脂を選択したのは正解だった。 背脂の甘味がスープの塩味を上手く引き立ててくれる。

太めの手揉み麺は多加水でもちもち、つるつる。 ウェーブした部分にスープが閉じ込められ、麺と一緒に口内に届く。 ピロピロとした食感がクセになるすすり心地。 パンチのあるスープだから細麺ではなく、この麺のチョイスなのだろう。 醤油は細麺だが、醤油もこの太麺で食べたくなるほど麺が旨い。

さあ売りのチャーシューはどうか。 提供直前にバーナーで炙られていたので、焦げの風味が鼻を抜ける。 肩ロースはしっかりめの肉質。 かむごとに肉の旨味が出てくる。 タレにつけると醤油の風味と焦げの風味が合わさり、さらに旨くなる。 これはごはんに合う。 2枚目の肩ロースは白胡椒でいただく。 これもいい。 すかさずスープにも白胡椒を合わせると、キレが加わりソリッドな感じも出てくる。 スープの解像度が上がった印象。

味変は煮干酢とラー油。 個人的にはラー油でゴマ油の風味が足されるのも面白いと思う。 ただ、入れずともそのままノーマルの状態でもいいと思わせるくらい基本のスープが旨い。

最後はバラチャーシューで白飯をかきこんで完食。 体に良くないとは思いつつもスープも完飲してしまった。 器をカウンターに上げると「きれいに召し上がっていただいてありがとうございます。」と店主さんから言葉をいただいた。 いえいえ、こちらこそ美味しい一杯をありがとうございました。 ご馳走さまでした。