店員の女性の方の接客が食べる気分を揚げてくれるような明るいウェルカム接客で気持ちよく注文。

出てきた海鮮丼は旅館で出てくる献立表のような見立ての召し上がり方が置いてあり、フードコート内とは思えない美観に食欲が増す。

海鮮丼に関しては海の間近で沢山食べてきた事もあり、フードコートで質の悪いものを食べて海鮮丼のイメージを壊したくなかったので、敬遠していたのだが、こちらはつけ麺の有名店であるつじ田が出してると知り、どんな提案をしてくるのか興味が出たので過度に期待をせずに、

いざ実食へ。

生臭みがあるかどうかがまず海鮮丼の立ち位置にあるかどうかの致命的な分かれ目になるところだが、、、 全く無し。

次に、海鮮の鮮度。 コリっとは流石に無いが、充分に鮮度は客商売が成り立つレベル。 甘みもあるし、わさびも風味がある。 きゅうりも安っぽさを感じさせない食感のアクセントとして良い仕事。

無料で取り放題のガリも一工夫あり、回しかける醤油ベースのたれも旨みがある。 しらすはふっくら加減が残っており、甘みもある。 酢飯は酢飯の主張をし過ぎない程度の程の良いもの。 ご飯も質の悪いものでもないし、回転率に影響されるとは思うが、劣化も感じられない。

現在の冷凍技術が凄いのか、運搬網が凄いのか、フードコートでこのレベルが食べられるのかと妙に感心。

載せる具材にもよるが、当方いくらやうににそこまでの魅力を感じないため（なんなら、しらすの方が魅力を感じる）、メニューでいう真ん中の竹を選択して、大した事ないラーメンでもさらっと1000円超えてくるこのご時世に、これが1200円代で食べられるという脅威のコスパ力。

さらに味変で、スープの専門家のラーメン屋さんの長所を生かして旨みを抽出した鯛だしをお好みでかけて好きなタイミングで添付の鯛をのっけて鯛茶漬けにして食べられるというコストのかかる提案。

これ、全部やって1200円代だぜ。 回し者じゃなくったって、鮮度に落ち度が無ければ批判出来る箇所はもう無い。

なんなら、しらすも要らないというのなら990円で食べられるとか最早ボランティアレベルじゃないかと。

すごい甘い、ねっとりやコリっと感の強い海鮮丼を食べたいなら、築地や三崎などで3000円代の海鮮丼を交通費をかけて食べに行くといい。

ここは海近に住んでいない多くの人達が、近場で高コスパの海鮮のどんぶりを食べたいという欲求を高い次元で満たしてくれる。そんな場所。

いやー、ほんと久々に感心した。 また、伺います。