別府市内を見下ろす小高い場所に鎮座するお社です。旧社格は県社、現在は別表神社に列せられています。創建は建久7年(1196年)に遡ると朝見八幡宮勧請由来記は伝えます。豊前豊後守護職、大友能直公は入国すると直ちに鎌倉幕府の鎮守、鶴岡八幡宮の勧請を志し、家臣能登助国久は朝見の庄民と共に鎌倉に赴き同年、御輿を奉じて帰着、能直公は龍ケ岡に社地を定め鎮座ましましたのが始まりとされています。鶴岡八幡宮の社家、福田土佐守源高政が御輿の共をして豊後に入国、能直公は高政を神主とし真応2年(1223年)、姓を福田から「神(こう)」に改め現在までその子孫が代々神主を務め現在に至るとの事。正平3年(1348年)、鶴見山の噴火で社地が崩壊した為、現在地に遷座するも慶長3年(1598年)別府湾を震源とする地震により本殿や宝物が壊滅。寛文10年(1670年)に社殿を再興。以降元禄9年(1696年)に神殿と楽殿が、文化11年(1814年)に拝殿と回廊を造営。そして幾度かの改修を経て現在に至ります。主祭神は大鷠鷯尊(おうさざき・仁徳天皇)、誉田別命(応神天皇)、足仲彦命(仲哀天皇)、気長足姫命(神功皇后)です。また合祀として大歳神、迦具土命、大穴牟遅命、少彦名命を祀ります。鶴見山の噴火で社地が崩壊、とありますが個人的推測になりますが「龍」は水の流れを指すものであり、元々土石流が起きやすい事を示す地名であるように思います。土石流の事を「龍が抜ける(龍抜け)」という地方があります。鹿児島県の「竜ヶ水」という地名等がこれにあたります。かなり前になりますが列車が土石流に流された事故がありました。地名と崩壊の因果関係等にも想像を巡らす事もまた一興かと。閑話休題。戦後になり温泉神社(後述)を合祀し別府の総鎮守として崇敬を集めています。境内には御神木の楠の大樹が青々と枝を伸ばしており、背後の山々の緑とも相まって清浄な空気が漂います。境内に上がる石段下には「萬太郎清水」と言われる名水がこんこんと涌き出ており、沢山の方が水を汲んでおられます。煎茶の水として古来より名水の誉れ高く、干魃にも枯れず長雨にも濁らずと言われています。萬太郎の由来は不治の病を持つ父親に、萬太郎がこの名水を飲ませた所たちどころに良くなったという言い伝えがあるそうです。赤い社殿は入母屋平入りで唐破風を持つ拝殿、幣殿、流造の本殿からなります。また境内には夫婦杉もあり、恋愛成就の御守や絵馬が沢山ありました。御朱印は八幡朝見神社と温泉神社の双方を頂く事ができ、各々初穂料は¥300-となっています。この他にも祝日限定御朱印(見開き二頁、直書き)¥800-やカラフルな特別御朱印帳¥2000-もありました。駐車場は二ヶ所あり数十台は止められます。萬太郎清水迄は車で行ける為、水の持ち帰りも楽にアプローチ出来ます。次に行った際には水を汲んで帰ろうと思いました。
【温泉神社に付いて】 元々は別の神社で旧別府公園にあったとの事。大正8年(1919年)の神道指令により朝見の長谷神社(大歳神)と山下の愛宕神社(迦具土命)を合祀して創建され、上記二柱の神様に加え大穴牟遅命、少彦名命が合祀されていました。この四柱の神様のうち、大穴牟遅命と少彦名命の二柱が別府温泉の素晴らしさを見出だしたという話が「伊予風土記」に書かれています。少彦名命が伊予で病気になった時、大穴牟遅命が別府より湯を引き、湯を浴びせた所、たちまちに元気になり、その後道後温泉は湯が湧き続け病に悩む人々を救っています。温泉神社の四柱の神様は決して便宜上一緒に祀られていた訳ではありません。大歳神は農耕神で水、迦具土命は火の神、大穴牟遅命は大穴、つまり洞窟の神、転じて火山噴火の神で、少彦名命は医の神、薬の神で自分の体を持って別府温泉に効能がある事を示した神様です。即ちこれは「水の神」「火の神」「薬の神」を合祀して「温泉の神」としたという事です。後述する様に社殿は既に無く、御神体と神輿は八幡朝見神社に合祀されています。これにより八幡朝見神社は名実ともに別府温泉の守護神となった訳です。温泉神社で行われていた豊年祭りが、現在の別府温泉まつりのルーツです。合祀で不要になった温泉神社の本殿は、大分市の春日神社が戦災で社殿を焼失していた為、仮殿として使われ、現在は春日神社の御輿保管庫として使われているという歴史を持ちます。長崎県の雲仙にも同名の神社がありますが、祀られている神様も全く違いますのでルーツは違う様です。 (202...
Read moreThis is a truly amazing shrine. A bit of a hike to get there, but you will be well rewarded. The two giant trees that stand at the entrance make this place feel very special, and you can't help but feel something when you reach them. Inside the shrine grounds are nice and well-kept, and the staff are friendly and helpful, even if your Japanese language skills are minimal. They have wood-bound Goshuincho here also, which are very different. Also some very interesting things on the shrine grounds, so worth a little...
Read moreA picturesque shrine located away from the hustle and bustle of the city centre on a hill. As you ascend to the shrine, you will get the feeling of being more at peace and one with nature. This shrine sets itself apart by having two large in the center greeting you when you enter the shrine. The shrine also has a large terrace which provides you a nice view of the surrounding area. Goshuins are available at this shrine.
Overall, highly recommend making a stop here for a great view of Beppu and to be one...
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