2025·R7.8.10初訪問です。それも、回り道することなく姥神大神宮の左側にある傾斜のきつい"法華寺坂"(幅70cmほどの人も横向きにならないとすれ違えないような細道、モチロン車や自転車もムリ、昔の参詣道らしい)をハーハー言いながら徒歩で到達です(距離は200mちょいですが、なにせ急坂)。 「日本遺産のまち 北海道江差町の観光情報ポータルサイト」によれば、『(一部抜粋引用)1521(大永元)年に上ノ国で創立され、寛文5(1665)年に江差に移転し、享保6(1721)年に本堂を建立。室町時代の荘厳な建築美を残しています。 山門は延宝6(1678)年に檜山奉行所の正門として建てられたもので、これも北海道最古の建造物の一つ。本堂の7m四方の天井に描かれた「八方にらみの龍」は、日本文人画の第一人者、池大雅(いけの たいが)の作と伝えられています。(-中略-) 正応4(1291)年、日蓮上人の弟子日持上人が渡道し、上ノ国村小堀(現在の上ノ国小森)に渡り、そこに経石を埋めたという伝説があります。これが後に法華堂となり、寛文5(1665)年、14世住職日窓の時にこれを復興し、日窓の院号をとって成翁山と称して江差町沢町に移転したといいます。しかし、再興後焼失し、享保61(1721)年、現在地に再建されました。 法華寺の山門は延宝6(1678)年に檜山番所の表門として建造され、明治15年に本寺に移されたものです。 またこの寺で、山門以上に有名なのは、八方睨みの龍と言われる天井画で、"法華寺·八方睨みの龍の壁画"【注:なぜ"壁画"の指定なのかは確認していません。後で天井に移した?】として1971·S46.12.5に江差町指定有形文化財に指定され、時の流れを見据え、荘厳さを今に伝えています。 寛政年間(1789~1801年)、藩主の弟であった松前廣長は芸術を愛好し、自らも絵をよく描きました。そして、かねてから親交のあった京都の絵師池大雅(いけの たいが)を松前に招きました。そして、松前廣長は法華寺の天井画を寄進するため龍の絵を依頼したのです。奇人といわれた大雅でしたが画道には熱心で、依頼を受けると、福山により便船に乗って江差に渡り、実地に本堂を見聞して構想を練りました。 ある日、池大雅の妻玉欄が裏の林に行ってみると大蛇が蟠踞(ばんきょ)して、こちらを睨んでいるのを発見し、驚き走って夫に告げました。 大雅は早速その場に行き、しばらく大蛇の状態を凝視していましたが、家に帰るやいなや一気にかの大作を描き上げました。これが現在に現在に伝わる法華寺の天井画で、どこから見ても龍から睨まれているような気がするので、「八方睨みの龍」と呼ばれています。まさに国宝的価値を持つ名画として美術史上に特筆すべきものです。』とあります。国宝級という点は納得ですが、お寺の方にお聞きしたところ、奥尻地震の時に任意に修復したことがあって、現状この事がランクUP指定のハードルになっているようです。 ちなみに、現地説明板では、『成翁山 法華寺縁起 当山は日蓮聖人の高弟日持上人を開基とし、京都本満寺日尋上人を開山として大永元年(1521年)上ノ国勝山に創立す、寛文5年(1665年)当地に移転し、享保元年(1716年)復建し、今日に至る。 室町時代の荘厳な建築美を偲ばせる、日本では数少ない総檜造りの名刹である。 【檜山奉行所正門】寛文年間の建造物で、明治15年に移された。 【八方睨の龍】池大雅の名作(本堂天井に画かれている) 【古絵画・屏風】狩野尚信作(寛永代),狩野法眼周信作(元禄代) 【掛軸】僧明兆作(永享代),渡辺崋山作(文化文政代) 【大島噴火淪没者供養塔と過去帳】寛保元年(1741年)7月19日、大島が大噴火し、大津波が来襲、1467人の溺死者の供養塔と当山、檀信徒の過去帳がある。 【梵鐘】江差八勝の一つ「法華寺の暁鐘」と詩われる。 【扇額】山田顕義の書(函館戦争時の官軍の指揮者・日本大学創立者),巌谷一六書(明治天皇の書道の師) 【大欅】北海道の名木 自然保護樹(樹齢400年以上) 【寒椿】最北限の寒椿...
Read more2022.Oct. 正門に向かって右側に駐車場入口有ります。
江差海の駅開陽丸の訪問時にここの天井画が紹介されていたので寄らせて頂きました。 入場料¥300。
建物は築300年以上、中庭には樹齢400年以上の大欅や樹齢200年の椿も有り北海道ではかなり珍しい歴史感を感じさせられる場所でした。
本堂天井の八方睨の龍は和紙に墨と金粉で描かれていて7㎡サイズらしいですが天井が低いため距離が近くて迫力有ります。 こちらも270年前のものになるとの事ですが一度修復もされているそうで綺麗でした。
他にも500年以上前の仏画等も展示されており興味無い人には全く面白くないだろうけどオッサンには興味深く見学させて頂けました。
建物内の写真撮影は禁止の為...
Read more2024.10.01
急斜面な坂を登って参りました。足腰の調子が悪い方は他のルートから行った方がいいかもしれません。
館内は撮影厳禁であり、八方睨み龍や屏風など簡単な説明とルートのご案内を受け、八方睨み龍を見てきました。ダメ元で睨み龍の撮影をちょろっと伺いましたがダメでした(無念) 参考までに頂いたパンフレットの睨み龍を載せておきます。
私は睨まれている感覚はありませんでしたが、中央に座して仏様と静かに向き合う時間を頂けてリラックスできました。 館内は歴史が長い為、静かな参拝をお願い致します。 いつか生で見たいなと思っていた涅槃図もこち...
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