Hiroshima Prefecture Historical Museum — Attraction in Fukuyama

【2024.04】『草戸千軒はオーパーツレベルの地域の宝』 一般入場290円 #2024年リピート確定リスト

公式SNS含め、全国でも屈指レベルの素晴らしい展示内容がタダ同然で見れる。歴史好きは必ず行くべきだし、子どもに昔の暮らしを実感させるのに、何よりの生きた教材となっている。

現在改装中の江戸東京博物館の中世版といった感じで、レプリカにしろ当時の道具が、再現された実際の建物の中にあることで、ただ展示物を見ることでは分からない生活感みたいなのが伝わってくる。

それぞれの家屋に再現された食卓があり、食材が少し豪華すぎないかと思ったものの、他に新しい発見も多く、実に面白かった。 板金剛という、板に藁などを巻いた草履や、犬が食肉として多数食べられていたという事実は、特に興味深い内容だった。

惜しむらくは、草戸千軒がほとんど観光資源として脚光を浴びていない点で、日曜日の閉館1時間前とはいえ、なぜか他に南米人の3人グループのみしか客がいなかった。

これは実にもったいないな〜。草戸千軒を知ってから二十年越しくらいでようやく訪れたが、青森の三内丸山遺跡や、福島の大内宿と同じくらいずっと心待ちにしていたし、実際に行ってみて感じた歴史ロマン度では、決して引けを取ってはいない。

しかし、特に歴史好きでもなさそうな一般観光客でとても賑わっていたそれらの歴史スポットと違い、ポテンシャルに対しての注目度が、草戸千軒は相対的に低すぎる。バスで大挙して観光客が押し寄せるとか、現状ではとても考えられない。

思うに、草戸千軒は実際それがあった土地に遺構を再現していないことが大きく影響しているのではないだろうか。 これが、実際に草戸千軒があった芦田川の三角州に大規模な再現遺構があれば、鞆の浦に並ぶ観光資源になるはずと感じた。 何しろ、寺社や城跡を除いて、鎌倉時代から室町時代の庶民の生活が、ポンペイ並みに大規模かつ当時のまま発掘された場所は、日本で他に聞いたことはないのだから。

しっかり予算を投下して、せめて日光江戸村レベルに街並みを現地に再現し、“日本のポンペイ”として国内外に大々的に宣伝すれば、日本中や世界中から福山目指して、驚くほど客がやってくるだろう。

日本人は、自分たちの日本人としてのルーツに、かつてない関心が高まってきていると思うし、インバウンド客はもう京都東京には飽き飽きし始めて、海外の富裕層は、日本人も知らないような僻地へと向かう動きも顕在化してきている。 彼らどちらにも必要なのは、そこへわざわざ行くための『動機』であり、草戸千軒が“日本のポンペイ”としてもっと注目を集めれば、日本人にも外国人観光客にも、福山に行くべき動機を与えられる。

しかし現時点では、福山は目的地としてはフックが弱く、目的地としてわざわざ選ぶ理由がどうしても有名都市に劣る。観光客としては、広島や岡山に行くにしても関西に行くにしても、ついでに福山に寄る選択肢が浮上してこないのだ。 唯一考えられるのは、尾道へ行ったついでに寄ることだが、鞆の浦は交通の便も悪い。

ポニョの舞台になった鞆の浦は、唯一それだけで目的地になるポテンシャルがあるが、それでも一部のジブリファンや歴史ファンにしか訴求性がない。

が、草戸千軒が今より観光コンテンツとしての魅力が輝き始めると、鞆の浦だけでなく、福山城やバラも、トータルで足し算ではなく、掛け算として福山の魅力を増幅してくれるだろうと思う。

ん？そうなると地元のご馳走やB級グルメも注目を集めるだろうが、府中焼きはあるけど、福山を象徴する食べ物って何かあったっけ？？ 鯛かな？個人的には「ラジャ」や「都」は、全国屈指のステーキチェーンだと思うが、ステーキの街で福山って売り出してたっけ？尾道ラーメンに負けない福山ラーメンもあったらな〜。笠岡ラーメンはあるのにな〜〜。。

とにかく、観光地としてメジャー化していくには、片輪としての名物料理は絶対不可欠。 となると、一貫して日本の中世料理をアピールするのが最善ではないだろうか。安い屋台のみでもいいので。 垢抜けたものはむしろ現代を感じさせて雑音になる。たこ焼きやお好み焼きももっての外。現代風のノボリすら邪魔である。 できればムシロに墨痕鮮やかに日本語と絵だけ描いて、あとはさりげなくQRコードだけ端にあれば良い。

焼き鳥、魚介類、団子、焼き味噌や蕎麦がき等、芥川龍之介の芋粥も時代が合うし面白いかも。当時あった調理法や調味料のみを使うことで差別化が可能で、ジビエや和牛までなら違和感なくメニューに馴染むだろう。 調味料は、醤油がメジャーになる前の煎り酒なんか使えば、むしろ砂糖不使用がアピールポイントにもなる。

とまあダラダラと妄想まで述べることになった。ちょうど市議会議員選挙の最中だったが、そんなロマンを語れる政治家はいないものかとも思ったりした。 そうでもして一点突破しないと、福山もこの先ジリ貧になってくんじゃないのかな。面白い個性のある地方都市がも...

Schönes Museum, das die Geschichte der Region behandelt. Die begehbare Rekonstruktion, basierend auf Ausgrabungen, einer Siedlung der Muromachi-Zeit, ist ein Glanzpunkt. Sie wird eingerahmt von Fundstücken aus den erwähnten Ausgrabungen. In dem großräumigen Museum gibt es außerdem Sonderausstellungen. Zur Zeit meines Besuchs war dies eine Ausstellung zum "Genji Monogatari" und seiner Epoche. Das Personal ist sehr freundlich und hilfsbereit. Es gibt auch ein paar "Erlebnisstationen", an denen man Kleider anziehen kann u.ä. P.S.: Ein bisschen Japanischkenntnisse sind hilfreich, da es nur relativ wenige englische Erklärungen gibt. Mit Übersetzungsapp geht es aber...

2024.05 一般　290円

愛称「ふくやま草戸千軒ミュージアム」 ちなみに、正式な表記は「ふくやま草戸千軒ミュージアム（広島県立歴史博物館）」の様だ。

もう、「広島県立歴史博物館」を名乗るの辞めちゃいなよ。 「ふくやま草戸千軒ミュージアム」だけなら、まだ、納得がいく。

と、言うのも常設展示室は大きく別けて、二階部分を２つのフロアで構成されているのだが、その片方は「草戸千軒町遺跡」に割かれ、広島の歴史はお座なり。

本当に酷い展示内容。 少々の展示物に説明パネルが大部分を占め、広島の歴史はおろか概要すらわからない。 あまりにも地域のオリジナルを蔑ろにしている。 ただ、自分の様な歴史ヲタは除外し、学生の見学行事を主とするならば、教科書に毛の生えた程度の説明でも、大きなフロア一室で済むので好都合なのかも知れない。

一方「草戸千軒町遺跡」に関しては出土物の展示は多数、中世の街並みを再現した実物大のジオラマも造られている。 重要文化財の指定を受けた品もあり、中世の暮らしに興味があるならば一見の価値はあるだろう。 しかし、その価値と裏腹に庶民の暮らしに興味を持つ層は限られており、一般ウケはしないだろう。

ちなみに、この建物（美術館や周辺もだが）は福山城の三の丸跡に位置し、建設にあたっては、城や家老屋敷の遺構が破壊されるなど、歴史を学ぶ場...