津駅西口から徒歩10分くらい。緑深い静かな環境にある美術館です。
この日は企画展として「絵本原画の世界2022-23」が開催されていました。子供向けの絵本「こどものとも」に掲載された絵の原画を展示するものです。 「こどものとも」では山脇百合子さんの「ぐりとぐら」などがよく知られていますが、そのほかにも数多くの作家が独自のタッチで絵をかいておられます。その描写、色使い、いずれも子供向け絵本の世界を超えて大人でもひきつけられる絵がたくさんあり、すっかり魅了されてしまいました。 展示作品数も多く、かなりボリュームのある内容になっています。
常設展示室では、特集展示として行われていた木下富雄氏の生誕100周年展が興味深かったです。 木下富雄氏は四日市市出身の版画家。本展では氏の初期作品から代表作、晩年の作品までが並べられていますが、やはり人間の「顔」を描いた特異な連作が強烈な印象を与えてくれます。
そのほかにも、コレクション展や柳原義達氏の彫刻なども鑑賞できます。 割と地味な外観の美術館ですが、とても充実した内...
Read more三重県立美術館『若冲と京の美術』へ ┅┅京都 細見コレクションの精華┅┅ 前期で公開される作品が5月5日(木)迄だったので 行ってきました。 細見美術館は、京都の中でも文化の香り高い岡崎に佇み、国内外屈指の美術コレクションで知られています。 高い人気を誇る江戸時代の京絵師・伊藤若冲をいち早く評価し、若冲の画業を概観できるコレクションを形成しました。 今回の展示会では、この貴重なコレクションの中から、若冲の作品15点を紹介。 若冲を生み育んだ「京」の歴史・文化を伝える古美術品の数々も展示されています。 江戸時代や桃山時代、平安時代に描かれた作品にしばし タイムスリップでした。 「ちょうちょう躍り図屏風」という作品は江戸時代後期に描かれた京都で大流行した”蝶々躍り”。タコや魚、蛙に蝸牛、大根や蕪、猫や犬等の衣装に身を包んでいるんです。 信長や秀吉の安土桃山時代には すでに...
Read more津駅の近くにある美術館です。タクシーや、バスを使うほど遠くはないのですが、数分ぐらい歩きます。また階段が多いので、アクセスに不安のある方は事前に調べておいた方が良いかもしれません。美術館としては充実しています。東海地方の公立の美術館としては愛知県美術館、名古屋市美術館が企画展示も、常設展示も充実していますが、三重県は観光に力を入れているからか、地元の大企業の寄付があるからか、企画展示も、常設展示も大都市の美術館に負けない魅力があります。だいたい美術館の一階が企画展示、二階が常設展示のことが多いです。常設展示もシャガール、ルノアール、ダリなどの良作や、彫刻、写真、モダンアートなども力を入れています。常設展示は企画展示と何らかの関係があって組んであることが多いので、お目当ての作品があれば、出品しているか、確認した方が良いと思います。また、企画展示室と常設展示室の他に柳原義達記念館という部屋があり、そこも規模がちょっと小さい何かの企画をやっていることが多いです。とても...
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