直江津には香港という激渋なラーメン屋があるが、こちら高田にも激渋ラーメン店がある。それがここ上海。
高田は曾ては75万石の城下町として栄え、その名残りを今もなお強く残している。
江戸時代の風景はあまり感じ無い街なのだが、町の作りは城下町時代のそのままであり、昭和の下町的風景がかなり広い範囲で残っているのも特徴だ。
おそらく日本各地を見渡してみても、これほどの巨大なDEEPタウンはそうそうない。
再開発の波に飲まれることもなく、港町直江津と城下町高田の二大タウンがあるせいで中心部がイマイチ定まらず、おまけに新幹線も脇野田という中途半端な場所にできてしまったせいで市街地はほったらかし状態である。
山麓線やバイパス沿い、中門前等へ郊外型大型店がどんどんできてしまい、もはやお手上げ状態の中心部でもある。
しかしそれが逆に功を奏して、いつまでも変わらない昭和の町並みを残してくれているのであろう。
特にここ高田の街並みは凄く、本町や仲町を進むとどこまで行っても下町が続く。
本来は新潟県の県庁所在地になっていてもおかしくないほどの超過密都市であり、もしも田中角栄の時代に新幹線が高田に開通していれば、今頃はとんでもない立派な都市になっていたであろうと思うほどである。
たまたま時代に取り残されてしまった悲運な街なのだ。
さて、そんな蘊蓄を思いながらやや街外れの上海へ辿り着く。
暗闇に光り輝く外観を見て、思わず息を飲んだ。
う~む、素晴らしい昭和遺産だ。
暫し見とれてしまったがさっそく中へ入ってみる。
いらっしゃいませ~
店内は夜19時であるが、既にほぼ満席状態である。
家族連れ、酒飲みのオッサン、老夫婦、ピンのオッサン
まるで映画のワンシーンのようなゆっくりとした時間と光景が広がる。
この世界観に暫し浸りながら、とりあえずチャーシュー麺、それと野菜五目を注文する。
「百聞は一食に如かず」と書かれた壁のメニューが渋くて素敵だ。
おや?後から後から入ってくる客は勝手口のような所から入ってくるぞ?
どうやら駐車場が店の裏側にあるようで、中庭を抜けて店へ入れるようだ。
帰りに通ってみたがこれがまた渋くて良かった。
さてチャーシュー麺が登場だ。
ビジュアルは至ってシンプルな中華そばである。
いただきます。当たり!! 予想通りうまい!!
麺は細麺のストレート麺であり、わりと今風の麺なのかぁと思いながらシャキシャキした麺をすする。
チャーシューは硬くて薄い昭和の味。
野菜五目はどうだ。おっ、目玉焼きが入っているではないか。
これも昭和テイストな味でうまい。
さすがにセブンプレミアムゴールドですらこの味を再現できないであろう。
滞在時間僅か30分程度であったが、異世界にタイムスリップしたかのようなこの不思議な感覚は高田マジックである。
ごちそうさま。外は真っ暗であったが、看板の明かりだけが夜道を照らしている。
次はわりと大勢が注文していた半チャーハンを食べたいなぁと思いながら店を後にし、夜の帳...
Read more上越市で有名なラーメンのひとつです。 久しぶりに来店しました。私の子供の頃から(約半世紀前)ラーメンと言えば、ここ、上海でした。 今回は妻と二人で来店。私は名物、パーコー麺、妻はチャーハンを注文しました。 パーコー麺はチャーシューの代わりにローストしたポークステーキが載ったラーメンです。 スープはこれまた昔ながらのスープ。正に「The昭和」の香りする醤油味です。 そこにのったポークステーキも香ばしく美味しいです。 妻の注文したチャーハンも秀逸。上越のチャーハンらしくしっとりとした感じです。 店内は昭和の香りがするレトロな雰囲気。 厨房の前には今も「百聞は一食に如かず」と書かれたメニュー表が掲げられています。 イスのテーブル席が5卓ほど。小上がりのテーブル席が3卓。小上がりのテーブル席は6名ほど座れます。 駐車場は店の真裏と近くの道路沿いの2箇所あり。 つい先日に身内の方の不幸があって休業されていましたが、復活。なれど、営業は昼間の11時から14時のみとなっており、夜の営業はありませんのでご注意下さい。 しかし、昭和の懐かしいラーメンが食べたくなっ...
Read more新潟ご当地アイドルNegiccoファンには馴染み深い当店。 町並みが美しい商店街の中の一軒です。 駐車場もあり遠方からのお客さんも多くみえるようです。
特別なものがあるかと言われれば迷います。
ノスタルジックなお店の作り雰囲気があります。いわゆる映える店内です。
食事は優しい味わいで際立った特徴も少ないです。それだけに唯一感がありました。
食べる人を選ばないあっさりした醤油ラーメン。頼んだのはチーパー麺。 豚肩ロース?を焼いて醤油ラーメンにトッピング、側をカリっと焼き上げた目玉焼きが乗ります。ボリュームがあります。
食べるのに苦労しない軽く固められたチャーハン。付け合わせはきゅうりの浅漬けと紅生姜。
少し甘さを感じる餡を沢山練り込んだ大降りな餃子。特製タレと洋辛子が用意されます。
全てがありふれていそうで初めて頂くような新鮮さがありました。
とても当店の良さを伝えるのは難しい。
「百聞は一食に如かず」
まさしくです。 Negicc...
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