昼下がりの光が、テーブルの上にやわらかく落ちていた。 僕は天津飯を、嫁さんはオムライスを頼んだ。たぶん、こういう時の僕らは、無言でもどこか通じ合っている。どちらも“卵”という選択肢を、迷わず選んでいるあたり、夫婦ってやつは不思議だ。 天津飯のあんは、琥珀色の湖みたいに広がっていて、レンゲを入れるたびに小さな波紋が立つ。甘すぎず、塩っぱすぎず、絶妙にちょうどいい。食べながら、どこか遠い日の中華屋を思い出す。部活帰りに友達と食べたあの味。あの頃よりもずっと静かで、でも確実にうまい。 「やっぱりこういう店だよな」と、心の中でつぶやく。 嫁さんのオムライスは、ふわっと膨らんで、ナイフを入れると中から黄金色の海が流れ出した。ケチャップの赤がその上で踊っている。スプーンを口に運んだ瞬間、彼女が小さく「これ、好き」と言った。 それを聞いた僕は、天津飯のあんをもう一口すくって、なぜか少しだけ誇らしい気持ちになった。 店の中では、厨房の中華鍋がリズムを刻んでいる。カン、カン、と軽快な金属音。 壁のメニューには色褪せた写真。テーブルの木目には時間の積み重ね。 でも、それがいい。流行の味じゃない。派手さもない。ただ、「ちゃんとうまい」。 それだけで、もう充分だった。 外に出ると、風が少し冷たくなっていた。満腹の腹を抱えて歩くと、街の音が少し柔らかく聴こえる。 万々飯店――名前の響きまで、なんだか人生の“余白”みたいでいい。 帰り道、嫁さんが言った。 「また来たいね」 僕はうなずいた。天津飯のあんの余韻が、まだ口の奥に残っていた。 それは、人生の中でそう何度も出会えない、“ほっ...
Read moreお店に向かって歩いているとき、お店を出るお客様の満足そうな顔を見て入店する前からオオッ!って思いました。 入店してお客さんの入り(1時45分頃入店したけど7割~8割来店してました)から客層(老若男女問わず!)を見て「凄い!さすが!」って思いました。(噂は聞いてたので…)
噂のチャンポンとミニ焼飯を頼みました。
出来上がるまでフロアー専属の従業員さんはテキパキと動くし、厨房とフロアーを兼任してる従業員さんもフォローの入り方が上手いです。 しかもそのフットワークを笑顔でやってます。(見習ってほしいチェーン店さんも多いのでは…?)
で、チャンポンが来ます! デカッ!(噂には聞いてましたがここまで大きいとは…) でも、従業員さん、ゴトッ!とは起きません。(さすがです!) 食べきれるかなぁ?ってはじめは思ったのですが超極細のストレート麺、しかも冷麺の様に軽い感じの麺で入っていきます トロみの効いた醤油仕立てのタンメン?って感じでしょうか?(余計に分かりにくいかも…) "ラーメン鉢"の大きさも"アン状のスープ"とタップリ具材だからあの大きさなんじゃないかと… 横のモヤシそばのお客さんのラーメン鉢は普通(それでも少し大きい様な…)だったので…
で、ミニ焼飯来ました(お新香付き) コチラもチャーシューの"コロコロ感"と良い、玉子、グリンピースの混ざり具合と良いアッという間に食べちゃいました。
アツアツ過ぎてスープまで飲み干せなかったのですが満足です!
松葉杖だったので帰りも従業員さんが出入口を開けてくれる神対応...
Read moreみなさんご存知の方もおられると思いますが アミラーゼの数値の高い方はデンプンを分解してトロトロをサラサラにしてしまいます😄 家で餡かけかた焼きそばを作った時も いつも夫の食べ終わったお皿にはサラサラのスープが残ってました。 何十年も 何でかな 食べ方かな? くらいにしか思っていませんでした。 2年前に万々飯店のチャンポンに出会い2人でハマってしまいました。 トロットロのとろみが最高な1杯! が、驚いたことに夫のどんぶりの中は みるみるサラサラに(笑) これは何かある!と思いネットで調べてみるとアミラーゼが関係していました。舌にある少しのアミラーゼが箸に付いてどんぶりの中をすくうだけで分解するそうです。 夫はいつも食べれないピーマンやネギを私のどんぶりに放り込むんですが 今日は 待て!といいレンゲでキャッチして私のチャンポンにはふれさせませんでした(笑)最後まで熱々...
Read more