『りゅうきゅう丼』900円
こちらは先日(2023年12月4日)新規オープンされたばかりの創業間もないお店。普段は割と古い老舗店を好んで訪れる事が多い僕なのですが、かと言って別に新しいお店を敬遠しているワケでもなく 時には新店やTPOに応じてチェーン店やFC店などを利用する事もごく稀にありまして‥。この日、所用で阪急西院駅に降り立ったのがランチタイム目前(am10:55)という事で、先ずは駅周辺を適当に歩きつつ お店を探す事にしました。西院駅と言えば 近所に僕の大好きな『市乃家』さんもあるし、まぁ 仮に良さげなお店が見付からなくても 最悪そこに行けば確実に旨い飯にありつけるからね ‥という 心に些かの余裕があったからなのか 何気なく四条通りから細い路地を北へ上がった先にある一軒のお店に 僕のグルメアンテナ(腹の虫)がビビッと反応しました。店先には新店だと一目瞭然の胡蝶蘭がズラリ、恐らく普段の僕ならば然程気にも留めずにスルーしていただろう ‥けれども 心の余裕から生じた気紛れとでも言うべきか、何となく『くれよん食堂』という呆気ない店名に好意を感じ ふと足を留めてしまったのです。すると丁度そこへお店の方が出て来られて「よかったらどうぞ♪」と言って手渡されたチラシに またしてもビビビッ! そこに記された幾つかのランチリストの中に ちょいと気になるメニューを発見、気づけば自分でもホント不思議なくらい自然に入店していました。たまたま店の前を通り掛かったのが開店時刻(11:00)だったのも決め手となった要因の1つではあるけれど、まさか僕が何の下調べもせず衝動的に飛び込んじゃうなんて‥ それも僕好みの老舗店ならまだしも こんな創業ホヤホヤなお店に。開店直後の真新しい店内には当然まだ客は居らず、店主さんらしき方と若い女性店員さんがカウンターの中で慌ただしく仕込み作業をされてました。確かめたワケじゃないんだけど この二人は親子(父と娘)で、恐らく先程チラシをくれたのが奥様なのでは‥? つまり ここは家族経営のお店なのかも知れない、だとすれば 僕がこのお店に吸い寄せられたのも何となく頷ける。なにしろ僕は新旧問わず家族経営の飲食店に絶大なる信頼を寄せているからだ。事実、僕が普段から愛用し通っているお店の殆んどが家族経営である。家族経営の店を好む理由について話し出すと長くなるので控えておくが‥ でも 仮にここがそうなら、何も知らず無意識にその事実を見抜き 迷いなく入店を決意した自分の嗅覚が恐ろしい‥ もはや麻薬捜査犬にも匹敵する達人レベル。ただ、その卓越した判断力と瞬発力も 根源に食欲が無ければ全く発揮されないのが非常に残念でならないが。とにかく、老舗店のように洗練された独特の趣みたいなものはまだ感じられないながらも 何処となく温かみのあるアットホームな雰囲気にホッと一安心。新規オープンだからと変に力み過ぎて空回ってる様子もなく、ほのぼのとした和やかな接客が実に好印象です。ちなみに、大手チェーン店に有りがちな 注文内容をスタッフ全員が大声で連呼する あの意味不明な接客マニュアルが僕はどうも苦手でして‥ そりゃまぁ確かに 全く覇気のない荒んだ接客態度よかマシだと思うけど、でもだからと言って あの押し付けがましい過剰な活気(演出)は勘弁して欲しい。そもそも あれは一体誰得なんだろう? きっと スタッフサイドも自ら望んでやってる人なんて一人も居ない気がするんだけど‥。さてさて 少し話が逸れてしまいましたが、店内にて改めてランチリストを拝見してみると お寿司のセットを筆頭に海鮮丼や鉄火丼から唐揚げ定食などの定番メニューがあり どれもお手頃価格です。でも その中でやはり一際異彩を放っていたのが『りゅうきゅう丼』という料理でした。気になって店主さんに尋ねてみた所「それ、九州(大分県)の郷土料理なんですよ」との事。どうやら刺身を自家製のタレに漬け込み それを温かいご飯に乗っけた丼、所謂 “漬け丼” のようです。へぇ~ てっきり沖縄の郷土料理かと思いきや、大分なんだ‥ 実は僕の母親が大分出身なんだけど そんなの一度も訊いた事なかったです。まぁ “漬け丼” 事態は大して珍しい料理でもないですしね、海鮮系のお店だと 余った魚の切れ端なんかを有効活用する安価な料理として割とポピュラーだし、敢えて “郷土料理” という格付けをするまでもなかったのかも知れません。スーパーの鮮魚売場なんかでも 余った雑魚を纏めて漬けダレにぶち込んで ご飯に乗っけた丼を安く販売してますもんね、もはや魚の種類やどこの部位なのかも全く判別不能(蛇やカエルが入ってても恐らく解らない)なんだけど、とにかくボリュームとコスパの良さに目が眩み ついつい買っちゃうんですよね。僕のような最下層民には ある意味、お寿司やお刺身よりも格段に馴染み深い料理と言えるのかも知れない(笑) ‥てなワケで、これも何かの縁だし 今回は初見で一番気になった『りゅうきゅう丼』を頂く事にしました。こちらで提供される漬け丼のネタは日によって多少の変動はあるものの 基本的には大体同じメンバーなんだとか。ちなみに、この日は 鯛・鮪・サーモン・イカ・〆鯖 という何とも豪華な顔ぶれ!勿論、余った切れ端なんかじゃなく 角の揃った立派な刺身が乗ってました。漬け加減も申し分無く、中でも鯛が意外と肉厚で味が濃く 抜群に美味しかったです。お好みで “追い漬け” が出来るようにとタレが別添えされてるのも有難ポイント。そして なんと言っても、この丼の特徴である温ったかご飯!やはり これが旨さの要でしょうね。人によっては「海鮮丼に温かいご飯なんて有り得ねぇ!」って人も居られるでしょうが、漬け丼に限って言えば 僕はむしろ温かい方が好きかも知れない。何となくだけど、口に入れた時の漬けダレの風味を円やかにする効果がある気がする‥ 知らんけど。でも多分、温かさにも適正温度があって お釜から直の熱々ホカホカご飯じゃ駄目なんですよ、熱がネタに伝わっちゃいますからね。この ほんのりと温かい絶妙な加減が旨さの秘訣なんだと思います‥ 知らんけど。赤出汁も手抜かりなく美味、これに小鉢とポテサラとお香が付いて900円は なかなかのお値打ちランチじゃないでしょうか。例えば同じような内容のランチで他店との違い(優劣)を図るとすれば、それはきっと料理の見栄えや価格だけでなく 最終的には我々素人の目には決して認識し得ないほど微妙な 料理人の技術力の差なんだろね。僕的には こちらの御主人も1つ1つの仕事がとても丁寧だし 全体的に十分満足のいく内容だったと思います。そういや確か 鮨屋で20年くらい働いてたとか言ってたっけ‥? やはり “継続は力なり” ですね、その経歴に恥じぬ気持ちの良い仕事っぷりでした。いやはや 思わぬ収穫にご満悦、本日も素敵なランチとの出逢いに感謝です。そうそう、店名の由来を訊きそびれちゃったので...
Read more先週来訪時は混んでいたようで、ラストオーダー前で仕度中…悲。再挑戦で無事にランチできました。 メニューはお寿司系と定食系とありましたが、初めてなので、お寿司のセットのにぎり12貫に鯖寿司といなり寿司を加え、税込1800円を注文。なお、水でなくアイス緑茶って言うのが良かったです。しかもダッシュしてきた私にはちょうどよい並々注がれて。しばらく待って出てきたお寿司をみると回転寿司と比べものになりません。 鯛、マグロ系、鯵、マグロ系、サーモン、烏賊、帆立、海老、トロ系、いくら、穴子、鯖鮨、いなりに副菜の赤出汁、サラダ、茄子と豆腐の田楽。まず赤出汁。魚のあら入りの赤出汁。田楽もサラダも美味しく仕上げます。サラダのドレッシングが絶妙のバランスです。そしてにぎり寿司はどれも美味しい。特にエビと帆立。エビの旨みを久しぶりに感じました。帆立も甘みがあって艶がありました。最近は回転寿司三昧だったので尚更です。あと好物の鯖鮨。食べ応えがあり追加したいぐらいです。 どれを食べてもネタとシャリのバランスも良かったです。ボリューム多いなという感じです。あと山葵がよく効いてます。昔はお寿司なんぞ高級食で中々食べる機会がなく、その頃を思い出します。やっぱりお寿司には程よく山葵を効かした方がいいと改めて感じました。なお食事後近隣の回転寿司に行き何皿か食べましたがやっぱり違うな。店主が握るお寿司はネタ選びからシャリの仕上げ方を含めさすがと感じました。 次回は定食系に挑戦したいです。やっぱり唐揚げ定食かな…差別化しにくいだけに。 夜も来てみたいで...
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