Izumo soba Kigaru — Restaurant in Matsue

すぐそばにお庭が素敵っぽい蕎麦屋もあったのですが観光ビジネスの香がプンプン漂っていたので、チャリをチャリっと飛ばして「きがる」さんにお邪魔しました。

GoogleMAPで周辺のリサーチをすれば、ほかのお店も軒並み高評価なので観光地は本当に選定が難しい。

ですが、こちら大正解でした。

木曜の13時ちょうどくらいに入店しましたが、並びもなく直ぐに着席することができました。

島根に来て2度目の蕎麦ですが、何となく割子を注文する気持ちが沸かず。何でだろう？せっかく美味しい蕎麦だからいつも通りのざるで食べたい気持ちの表れかしら？？

挽きぐるみのざると天ぷら、蕎麦がき、だし巻き卵とデザートの手練りわらび餅をお願いして待つことしばし。

先ずはホカホカの蕎麦がき登場。 ムチムチでトロトロで粗びき蕎麦の実の食感もあって非常に美味しい。今まで頂いてきた蕎麦がきNo.1は善行寺前の揚げ蕎麦がきだけど、こちらの蕎麦がきも負けてないです。お醤油・山葵・お塩でそれぞれ楽しめました。

お次はだし巻き卵。 こちらも出来立てホカホカです。お蕎麦屋さんのだし巻き卵って間違いなく美味しいので必ず注文してしまいます。自分で作る以外は蕎麦屋と鰻屋のだし巻き卵が一番美味しい。

さて。本日のメインディッシュ、天ぷらを従えて挽きぐるみのざる登場です。

天ぷらは夜の営業時間と平日水・木・金のランチタイムのみ提供とのこと。週末ランチのビジータイムには提供していないようですのでご注意。

お蕎麦、とっても美味しくいただきました。

わたくしには30年以上前から長野で十割蕎麦の専門店を営む親戚があるので、つなぎを入れない十割蕎麦が如何に切れやすく、茹で上げが難しいのかということを十分承知しています。

年越し蕎麦を発送してもらって毎年自宅で茹でますが、尋常ではない湯量が必要ですし、非常に難しいです。茹で揚げ時間なんかほんの数秒狂ったら全て台無し。

運良く氷キンキンの水締めまで成功した場合でも切れ端はペチャっとします。

恐らく「蕎麦の香が～」とか「端がべちゃっと」という感想の方はあまり美味しいちゃんとした蕎麦をいただいたことがないのか、運が悪かったものと思われます。

繁忙期はどうしても手落ちあるかもしれませんが、それは仕方ないですね。誰しもが仕事や時間に追われれば事故発生率は高まります。

それでいてお客さんなんてわがままだから、平常を保って運営すれば「時間かけすぎ！待たせすぎ！」とクレーム。

魂を込めた飲食業はもっと高額で特別な存在になっても良いとさえ思います。

人間のやっていることですから時には失敗もあります。命まで取られるわけではないので「今日はついてない、神様のご機嫌が麗しくないのだ」とあきらめましょう。

本当に美味しいものは多くの時間と手間と犠牲のうえで提供されるのです。

こちらの天ざるなら3,500円でも味わいたいと思う人もいると思いますが「蕎麦は庶民の手軽なファストフード」という固定概念が売る側にも買う側にもあるのでしょうがない。

厨房設計に携わった経験から「魂を込めて運営している世の飲食店はもっと特別な存在になってもいい」と常に思います。

本当に美味しいものを提供する気概があるならば、令和の今ファストだったりリーズナブルだったりの客層を埋めるのは大手チェーン店に任せたら良いと思うのです。

これからの飲食業態の未来は二極化を迎えると予想してますし、その格差はどんどん広がり続けるでしょう。その先までは予想もつきませんが。

天ぷらも街角の蕎麦屋にしては相当レベル高いです。

先ず、素材が素晴らしい。

海老は才巻ですかね？若い個体ならではの柔らかな食感の中に火を通した海老ならではの味わい深い甘さがフワッと際立ちます。柔らかいのにプリプリ。

いや、これでバナメイ海老だったらわたくしのプライドがズタボロになるだけで、わたくしが普段嫌煙するバナメイ海老であってもこんなにも美味しく調理できるというテクニックがあるという証です。

野菜の天ぷらも噛み締めた瞬間、素材の味わいがブワァと口腔内に広がります。特にレンコンの何とも言えない土の香り、レンコン特有の甘さが天ぷら調理ならではの美味しさでびっくりしました。

これももし「レンコンは業務スーパーで仕入れた業務用の冷凍レンコンです」ならば、わたくしの培ってきた食に対する価値観が崩れ落ちるだけ。そんな個人的な価値観なんて覆して、今持っている技術で商売できると自信を持ってください。

そして、種類はお尋ねしなかったので不明ですがお魚の天ぷらが変り種でした。魚介の天ぷらと言えばキスやアナゴ、烏賊、ハマグリ、牡蠣、鮎…色々ありますが天ぷらでは頂いたことが一度もないお魚でした。

何だろう？ヒラマサとかサワラとか？白身であっさりしてるけど、ほんの少し青魚のような特徴ある味わい。

フワフワとほぐれる白身魚は、同じ器に盛られている他のメンツではもたらすことが出来ない特別感あり。お尋ねすれば良かった。

そして、デザートの手練りわらび餅。 苦手でなければ全お客さんに食べてもらいたい。島根のローカルスーパーで頻繁に見かけた「青豆粉」が彩りを添え、トロトロ食感の中にもモッチリとした至福の味わい。

残念ながら、ガチ蕨から錬成したものかわらび粉を錬成したものかは判断できませんでした。わらび臭があんまり感じられなかったから粉かしら？

提供品のボリュームが少ないなんてちっとも感じませんでしたが、全てのものが美味しくてもっと食べたい、もう一回食べたいと後ろ髪引かれながらお暇しました。

お蕎麦もスダチ蕎麦など変り種をもうひとつお願いすれば良かったと後悔しきりです。

サービスも終始極めて丁寧でにこやかな対応で、我々にとっては忘れられない旅先での美味しい体験でした。

いやー、長文になる時は「何かをお伝えしたい」思いで綴るのですが、久々に美味しすぎる体験を熱量持って発表できるのは嬉しいことです。

本日もありがとうございました。 ご...

I was looking for a vegan flexible soba shop in Matsue and although they couldn't make a dipping sauce or broth without fish stock (katsuo soup stock) they were flexible enough to advise which noodles are best with salt.

The negotiations were in Japanese and the menu also in Japanese.

Very friendly and accommodating staff, but I might bring my own shoyu or vegan dipping sauce to be able to really enjoy it, next time. (I know it's a big ask, but I wish places would keep a few vegan stock cubes in the freezer for the true Buddhist style of the...

いままで食べた蕎麦屋の中でも屈指の美味しさ。そして素敵な体験も味わえたお店。

ここのレビューを見て訪問。松平そばのセットを頂きました。 レビューでは不評もあった魚出汁のお蕎麦も嫌な雑味や臭みなどはなく、とてもレベルの高い出汁の美味なお蕎麦だと感じました。 出雲そばもしっかりとしめられており、歯ごたえ喉越し、風味も良く、その他の一品物も創意工夫のあるとても美味しいものでした。 料理の説明はとても丁寧で分かりやすく、会計時は厨房の方も「ありがとうございました」の声を掛けてくださるし、料理の技術だけでなくお店全体の雰囲気作りがとても素敵だなと感じました。

また入店時・退店時にひょんなことから別のお客さんと話す機会があったのですが、長く通っている方のようで曰く、代替わりしても変化を拒むでなく工夫と技術でいつも美味しい蕎麦を食べさせてもらえるお店…とのことです。

真意はどうあれ、私も素敵な体験ができたし、このようにお客さんに愛されるお店に食事に来れたことがとても嬉しく感じました。

ただしそこは人気店。平日でしたが待ちのお客さんもおり、駐車場も停めるのに苦労しました。 店員さんも大変そうで、順番はお客さんの良識任せでしたが、そこは記名ボードなどがあれば良いなぁと思ったのが唯一の気になる点です。

また近くに来たら...