江戸時代の家老屋敷跡地に作られた松江歴史館館内にある店。 松江歴史館は展示室内は有料だが、この店は入館料無しで入れる。しかし、店専用の出入り口が無く、店に入る前に歴史館の受付の前を通らなきゃいけないので、店だけが目的の人は躊躇してしまうと思う。

菓子職人として「現代の名工」に選ばれ、黄綬褒章を受章した伊丹二夫氏が一つ一つ手作りした上生菓子と抹茶を出す店。 菓子の出来にはケチの付けようがないほど上質だがお値段も上質・・・抹茶と上生菓子のセットで軽くランチが食べられる程度はする。ボッタクリ感は無いが、普段通ってる安い喫茶店でケーキセットを楽しむよりも一寸背伸びする位の腹積もりはしといたほうが良い。

店内は黒を基調とした和風の内装でやや薄暗いテーブル席のみだが、隣接する30畳の大広間の席でも楽しむことができる。大広間は広い窓から日本庭園（雲州様式の枯山水）と、その向こうに松江城を眺めることができる。 大広間は店とは別施設なので、店で何も頼まなくても休憩したり庭園を楽しんだりできる。 店と大広間を通り過ぎて廊下を突き当りまで進むと、千利休が手掛けたという茶室（保存されていたものを復元）があり、たまに茶会で利用される。立ち入りはできないが中を覗き込む程度には無料で見学できる。

店専用の駐車場は無く、松江歴史館の駐車場が北堀沿いに数台分ある他は近くの有料駐車場を利用するしかない。土日祝日であれば近くの松江商工会議所の駐車場が一般に無料開放されるものの、何かイベントがある日や観光シーズンはすぐに満車になる。