幸福感があふれだす、最も大切にしたいと思う人とシェアしたいお店
静かな住宅街。 そこにひっそりとETEがある。
思わず通り過ぎてしまいそうになるほどそれは控えめだった。
インターホンを押して名前を告げると、ご本人自らが出迎えてくれ、お店の中へ案内してくれる。 まるで誰か友人の宅へ訪問したかのような感覚だ。
上着を預け、席に通される。 決して広くはない部屋の中央にひと際オーラを放つ大理石のテーブル。 そしてその奥には暖炉があり、窓には先ほどのテーブルが反射して鏡のように部屋を映し出している。 おそらく全て計算された造りになっているのだろう。
1日1組限定。 それはシェフがその日のゲスト、特に訪問時間に合わせて料理を作るため。 本当に大切な人と、最高の時間と食を共有できる空間がここなのだ。
結論から言うと、料理もお酒のチョイスも、そしてデザートも、想像をはるかに超えるものであった。
フロリレージュ出身ということと、これだけ入店困難度が高いのにも関わらず、行きたいという人が後を絶たない人気店なのだ、こちらも相当な期待していたが、その期待を超えてしまったというわけだ。
1皿1皿に驚きとため息が混在する。 この料理を何と表現すればよいのか自分の語彙力では難しい。
「ただ、美しく旨い」 これ以外の表現方法が見つからない・・・。
・パンケーキにキャビアとバターをのせて頂く。 ほんのりとした甘みと塩味のバランスが絶妙だ。
・来現時間に合わせて焼き上げたブリオッシュ。 大きな丸いブリオッシュを割ると、香ばしい香りが鼻腔を抜けてゆく。
・蟹の香りが全身を駆け巡るスープ スープに蟹のうまみが臨界点ぎりぎりまで移りこみ、最高の味わい
・トリュフで蓋をされたお肉料理 まるでトリュフのようなお皿で提供され、中央の蓋を割ると中からは柔らかいお肉が顔を出す。
・朴葉のおこわ まさにイノベーティブフレンチ、朴葉を使ってくるとは想像もできなかった。
どの料理も芸術品と言えるほど鮮やかで、全ての食材がお互いの良い面を引き上げている。 一体この1皿を創り出すのにどれだけの時間と手間をかけたのだろう。 こちらの部屋で食すのは一瞬だが、あの扉の向こうでは、途方もない忍耐と努力、直感や思考の蓄積が、料理という形になっているのだ。 今日、ここに来れたことを改めて感謝したい。
そして料理だけでなく、器も素晴らしく、空間に一切の無駄がない。 いや、おそらく無駄はきっとあるのだろうが、それを無駄と思いたくないほどここの部屋にいると幸せに、肯定的な思考になれるのだ。
最後のデザート。 これが何より圧巻。
バラの花が敷き詰められた中に、北海道産のマンゴーがバラにアレンジして提供される。 食す前、シェフがテーブル全体にバラをちりばめ、バラの中でデザートを頂く。
バラの香り、デザートの甘さ、そして程よい部屋の明るさにイエローやオレンジ色のバラが反射して部屋全体が明るくなる。
そして先にも書いた暖炉上の大きな窓が、こちら側の部屋を反射して鏡のようになるので、敷き詰められたバラのテーブルがあちらの世界にも存在する不思議な空間となる。
”美しく旨い” 本当にこれしか、無い。
食している最中、あの人にも食べてほしいと思う人がきっと脳裏に浮かんでくるに違いない。 自分の中に幸福感が満たされ、やがてあふれ出す。 その時それをシェアしたいと思うのはごく自然な感情だろう。 次回いつこれるか分からないが、その時にも素晴らしい人たちと訪れたいお店だと思った。
翌日、自宅で購入したケーキを頂いた。 今の時期らしくイチゴを使ったものだ。
酸味と甘みのバランスが抜群で、甘すぎず、しつこくなく、お腹にずしりと来ない不思議なケーキ。...
Read moreA once in a lifetime event in a very special restaurant! One table with up to six seats, only one reservation per day. The chef, Natsuko is a true master of the kitchen, creating an unique experience for every customer. Every course had an extraordinary presentation and taste, prepared with a lot of care and passion for the art of fine dining. Natsuko is also a very sweet and cheerful chef and is using only the best ingredients of Japan for her extraordinary courses! Highly...
Read moreこの日は友人3名が誕生日会を してくれるとのことで渋谷で ホームパーティーをしておりました。
シャンパンで乾杯。 そのあとは餃子を作ったり、 フライドポテトを揚げたり、 ホームパーティーってやっぱり良いですね。
お酒も入って楽しい時間を過ごしておりました。 与えられたものはすべていただいていたので この時点でお腹一杯。
するといきなり友人のSが デザート食べたくない!?と言い出すも 僕は「もう無理。お腹一杯」と一言。
すると友人のTとNが 「じゃこれ私たちで食べよっか~」と 意気揚々と言いだし、のぞいてみると 見覚えのあるブラックボックスが・・・
二度見をしてテンションぶちあがり。 水を得た魚のように今回の写真にもある エテのケーキとご対面・・・
写真と動画の撮影でみっちり時間を取り 途中でこのためだけに合流したTモンあわせた 5人でいただきました!!
●マンゴーのフルール・ド・エテ 鮮やかすぎる黄色のマンゴーが薔薇の 花びらのようにカットされており、 これぞまさに芸術作品。 食べるのがもったいないくらいです。
イチゴやシャインマスカットものっていてました! ケーキは9カットに切れ目が入っていて、 食べやすかったです。
下は厚めのクッキー生地の上に生クリーム。 その上にフレッシュマンゴー!
マンゴーのみずみずしさと甘さが ダイレクトに伝わり、感動。 こんなケーキに二度と 食べれないかもしれません。
かといって美味しすぎて 噛み締める余裕もなく秒で完食。
一生に一度あるかないかの体験が できて良かったです。 ごちそうさまでした!!!
オーナーシェフ:庄司夏子氏。
1989年、東京生まれ。私立駒場学園食物科を卒業後、18歳で調理師免許取得。茶道裏千家として活動。駒場学園高等学校食物調理科卒業。代官山〈ル・ジュー・ドゥ・ラシェット〉、南青山〈フロリレージュ〉を経て独立。2014年、パティスリー〈フルール・ド・エテ〉開業。翌年にレス...
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