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中野レンガ坂 洋食堂 葡萄 — Restaurant in Tokyo

Name
中野レンガ坂 洋食堂 葡萄
Description
Nearby attractions
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3 Chome-39-10 Nakano, Nakano City, Tokyo 164-0001, Japan
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4 Chome-10-2 Nakano, Nakano City, Tokyo 164-0001, Japan
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中野レンガ坂 洋食堂 葡萄
JapanTokyo中野レンガ坂 洋食堂 葡萄

Basic Info

中野レンガ坂 洋食堂 葡萄

3 Chome-36-4 1F・2F Nakano, Nakano City, Tokyo 164-0001, Japan
4.6(135)
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spot

Ratings & Description

Info

attractions: Zenjōji Temple, Nakano Central Park, Nakano Shiki no Mori Park, Kakoimomozono Park, Nakano ZERO, Momozonogawa Greenway, Momijiyama Park, Chūō Park, Nakano ZERO Planetarium, Kōenji Higashi Park, restaurants: Teshio Gohan Gen Nakano, ガスト 中野駅南口店, Beer College, Nidaime Budouka, Bistro Trunk, BOQUERIA, イタめし酒場 Viva, トンホム 中野南口店, Organico, McDonald's Nakano Minamiguchi
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4.3

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Reviews of 中野レンガ坂 洋食堂 葡萄

4.6
(135)
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5.0
2y

店舗情報↓ 【店名】 洋食堂 葡萄 【営業時間】 [月〜金] 17:00〜24:00(LO23:30) [土・日・祝] 15:00〜24:00(LO23:30) 定休日:無休 【アクセス】 JR中央・総武線 中野駅南口より徒歩2分 東京メトロ東西線 中野駅南口より徒歩2分 【予算】 4,000〜5,000円/人(ディナー) 【オススメ利用シーン】 デート・友人/知人/職場の人とのご飯・2次会 【食べログ評価(投稿日時点)】 ⭐️3.38 ☆オススメポイント☆ ①元ミシュラン2つ星のイタリアンで経験を積んだ料理長が考案する、本格派の料理がほぼ全品1,000円以下で楽しめる ②月一回総入れ替えする料理によく合うワインの数々

【1〜2枚目】 「生ハム(638円)」 「ニョッコフリット(330円/2個)」

お店イチオシのこちら。 店内には生ハム専用のカッティングマシーンが置いてあり、このメニューへの強いこだわりを感じる。

生ハムは切り立てのためか、とてもふんわりとした空気を含んだ状態になっており、食感も楽しい。 塩気はやや強めなので、これに合わせて欲しいということで注文したのが「ニョッコフリット」というイタリア風の揚げパン。

生ハムをこのニョッコフリットの上に10秒ほど置くと、熱で生ハムがしんなりとしてきて、旨味がニョッコフリットに溶け出す。 ここで一緒に食べると塩気と油分をニョッコフリットが受け止めてくれていたため、ちょうど良い塩梅でいただくことができた。

生ハム単体でも美味しいが、できればセットでニョッコフリットも頼むことをおすすめしたい。

【3枚目】 「フォアグラのマカロン(715円/2個)」

なんとも可愛らしい見た目のこちらは、自家製のマカロン生地にフォアグラのムースを挟み込んだ創作性溢れる前菜。

マカロン生地には通常のマカロンを作る時よりも多めの砂糖を練り込んでおり、非常に甘め。 そしてフォアグラはお酒に一晩漬けてから利用することで臭みを消して塩味と旨みだけに集中できるようにしているのだそう。 お互いの良さを感じられるようにお互いが主張を強く持っており、甘みと塩味のハーモニーを強く感じられた。

【4〜5枚目】 「ガルガネッリ(990円)」

こちらのお店の特徴として、パスタにもこだわりがある所が挙げられる。

パスタは自家製の手打ちパスタで、全6種類もご用意があった。 本日はその中でも馴染みのある「ペンネ」のようなショートパスタである「ガルガネッリ」というパスタをチョイス。

ガルガネッリは、 卵を練り込んだ麺を薄く引き延ばし、表面に凹凸ができるように専用の型で巻いていくことで作るパスタ。 凹凸を作ることで、ソースが絡みやすくなるのだとか。

ソースは牛ホホ肉の赤ワイン煮とホワイトアスパラをバターやガーリックと共に和えて、大葉を散らしたものとなっており、非常に旨味が濃く、癖になる味わい。 ホホ肉もトロトロの食感だった。

パスタのレベルは専門店と全く遜色ないので、ぜひ試してみてほしい。

【6枚目】 「NAKAZATOカツサンド(770円/2個)」

様々な素晴らしい料理を考案している総料理長の名前を取ってつけた葡萄さんのスペシャリテのこちら。

非常に分厚い豚肉は、カツサンドに利用されることが多いロースではなく、豚バラ肉を利用。 これをあらかじめトロトロになるまで煮込んで、形を整えるために一晩冷やしてから揚げるという、非常に仕込みの手間がかかっている一品。 ただこの仕込みのおかげで、カツサンドの豚肉はとろけるような食感で、これまで食べたことのないような味わいだった。

カツの衣は薄めで、ソースもそれほど多くなく、それだけ豚肉へのこだわりを持っているということが感じられた。

【7枚目】 「黒トリュフのチーズリゾット(990円)」

チーズをかなりたっぷりと使った濃厚なチーズリゾットの上には、イタリア産の黒トリュフを削ったものがしっかりと散りばめられた、990円とは思えない高級食材の詰まった一品。

かなり香りが強く、この価格帯のレストランでトリュフの香りをここまで感じられるとは思っていなかった。

【8枚目】 「黒いポテトサラダ(429円)」

名前に惹かれて注文したこちら。 まさに名前通りの黒い見た目のポテトサラダなのだが、その正体はバルサミコ酢。 バルサミコ酢を入れることで、全体に酸味が行き渡り、非常に食べやすいポテサラに。

具材は粗めのじゃがいもやにんじん、玉ねぎなど多く、食べ応えがありつつも食べやすいポテサラだった。

【9〜10枚目】 「バスク風チーズケーキ(528円)」 「ジョバンニおばさんのティラミス(528円)」

バスク風チーズケーキは、 仕上げに表面をバーナーで炙って提供してくれるというブリュレ部分も楽しめるチーズケーキ。 バスクチーズケーキの中ではかなりあっさり目の味わいで、食後でも苦しくなく食べられる。

ティラミスは、 濃厚なマスカルポーネの味わいを感じられる本格的なティラミスで、非常に満足度が高い。

【まとめ】 中野駅南口出てすぐのところにある、隠れ家イタリアン「洋食堂...

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5.0
1y

【2024年7月】

日曜日の晩御飯、中野に旨いお店があると伺って、こちらに伺いました。 最近は早い晩御飯が好みで17時くらいから食べることが多いのですが、こちらのオープンは15時ということでいつも以上に早めのディナースタートでした。 アペリティフのような感じでしょうか、明るいうちに飲むのは若干の背徳感もあり大歓迎です。

お店に入ると店内は灯りを落とした黒基調のシックな装いでありながら、秘密の会話をサポートしてくれるような大きめの音量が印象的でした。

1Fは最大20席ほどのカウンターになっており、2Fは4-5名入る個室があるようです。 実は2Fには「鈴木の小部屋」という立ち飲みおでんのお店もあるようですが、1Fには看板もほぼ無いらしく、まさに隠れ家、そちらも気になりました。

さて、この日の料理は ・プリフィクスコース 6,050円 を。 「突き出し」「前菜盛り合わせ」「手打ちパスタ、リゾット」「メイン」「デザート」で構成されており、たくさんの種類の料理から選択して楽しめるコースでした。

なにはともあれ、暑い日であったこともあり喉を潤そうと ・黒ラベル 600円 x2 を。 やはり最初はビールが飲みたいですし、キレイな泡で入れてもらったのが嬉しいです。

最初の「突き出し」としては「生ハム&ニョッコフリット」が登場です。 生ハムはスロベニア産とのことでしたが、柔らかな味わいのものを選ばれており、温かいニョッコフリットに被せてしばらく待って食べると生ハムの脂が良く味わえるとのこと。 なるほどの楽しみ方に最初から気分が盛り上がります。

「前菜の盛り合わせ」は10種類もの料理が盛られており、見た目にも華やか。 ・サクラマスのシトロンクリーム ・コーンのシュークリーム ・フォアグラのマカロン ・ウニのブリュレ ・岩手 広田湾の蒸し牡蠣、ラビットソース ・伊勢ブリのカルパッチョ、チュイールのせ ・燻製アジと柑橘 ・パテドカンパーニュ ・自家製セミドライトマトとカプレーゼ ・自家製コッピエッテ(ビーフジャーキー) に、 ・自家製フォカッチャ が添えられました。

どれも個性のある10種類の料理はどれから食べるかも楽しい悩みに。 一つずつ味わいながら次の料理を決めていったのですが、どれもおっと思わせる一手間が入っており、前菜だけでもこちらの実力が良く分かるように思います。 食いしん坊が作った前菜とでもいいましょうか。

特に好みだったのは、コーンの風味が活きた「コーンのシュークリーム」、鱒のクセまで美味しい「サクラマスのシトロンクリーム」、柑橘との相性が良い「燻製アジと柑橘」、噛み締めるほどに旨さが出てくる「自家製コッピエッテ(ビーフジャーキー)」、そして甘いセミドライトマトが印象的な「自家製セミドライトマトとカプレーゼ」あたり。 ハルユタカの麦で作られたフォカッチャは保水力があるのか少しおいてもまた別の旨さが顔を見せていました。

途中からはワインが欲しくなって、フランスの白ワインと合わせるとより手応えのある味わいに。 その後はワインベースで飲み進めました。

「手打ちパスタ、リゾット」はいずれも魅力的な8種類から選べたのですが、 ・溺れダコと茄子のトマトリゾット を選択、これがまた正解だったようで、この日、最も印象に残る料理だったように思います。

ナポリの手法であるルチアーナ風に煮込んであるのですが、あえてオリーブを使わず茄子やトマトの旨みを活かし、タコ自らの水分だけを用いて煮込まれたリゾットはにじみでるような旨さが秀逸でした。 ちょっと硬めのライスの食感も良く、好みのど真ん中にあるような料理。 これは是非食べて欲しい逸品かと思います。

「メイン」としては4種類の中から ・東の匠豚肩ロースのパン粉焼き を選択。 合わせて赤ワインに切り替えています。

お皿にはマッシュポテトが敷かれ、東の匠豚がオン、そしてその上には玉葱とパン粉を合わせたような衣が覆いかぶさっており、この玉葱衣が新しい体験をもたらしていました。 豚 5 : 玉葱 4 : パン粉 1...

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5.0
11w

全国から食通が集う、洋食堂「葡萄」の極上ペアリングコース 東京・中野にひっそりと佇む洋食堂「葡萄」。そこは、食への深い探求心を持つシェフが、日本の旬の食材と世界各地の厳選されたワインを組み合わせ、訪れる人々に感動を与える美食の聖地です。今回は、6,600円のプリフィックスコースに3,800円のペアリングコースを加えた、まさに「葡萄」の真髄を味わえる贅沢な体験をレポートします。 突き出しから始まる至福の序章 席に着くとまず供されるのが、つき出しの生ハム/ニョッコフリットです。 カリッと揚がったニョッコフリット(揚げパン)は、口に入れた瞬間にふわりと広がる軽やかな食感。添えられた塩気と旨味が凝縮された生ハムを乗せて頬張ると、その相性の良さに驚かされます。この一品にペアリングされるのは、南アフリカの「グラハムペックブリュット」。洋梨や青りんごを思わせるフルーティーな香りと、きめ細かな泡が食欲を心地よく刺激します。 芸術的な一皿「前菜盛り合わせ」 次に運ばれてくるのは、まるで絵画のような前菜盛り合わせ(Antipasto Misto)です。 フォアグラのマカロンは、濃厚なフォアグラのムースとマカロン生地の甘じょっぱさが絶妙なハーモニーを奏で、一口サイズに詰め込まれた贅沢な味わい。イタリア産パンチェッタコッタ、シャインマスカット、自家製リコッタチーズの一皿は、塩味、甘み、クリーミーさが三位一体となり、忘れられない印象を残します。 低温でじっくりと蒸された牡蠣は、ぷるんとした食感と濃厚な旨みが口いっぱいに広がり、鮮魚のカルパッチョは、新鮮で引き締まった身が持つ、素材本来の美味しさを堪能できます。 パテドカンパーニュ、自家製セミドライトマトとブッラータのカブレーゼ、和栗のシュークリーム、ホワイトバルサミコでしめた鯖、富士山サーモンの燻製など、一品一品にシェフの繊細な仕事が光ります。さらに、おまけで添えられたイクラが、プチプチとした食感と塩気を加え、楽しい驚きを与えてくれます。 この芸術的な前菜には、日本の「グレイス甲州」とニュージーランドの「スパイヴァレー ピノノワール」の2種類がペアリング。甲州の持つ穏やかな酸味とミネラル感が魚介やチーズと、ピノノワールの持つ繊細な果実味がパテや肉料理と、それぞれの料理の持ち味を最大限に引き出します。 メインへとつなぐ「本日のパン」 前菜の盛り合わせと入れ替わるように、温かい北海道産小麦使用ホカッチャが運ばれてきます。 外はカリッと、中はふんわりと焼き上げられており、噛むほどに小麦の香ばしさと優しい甘みが口いっぱいに広がります。ホカッチャは、前菜のソースをつけたり、この後に続くパスタやメイン料理のソースを最後まで楽しむための名脇役として、食欲を一層掻き立てます。 旬の恵みを味わうパスタ「プリモピアット」 プリモピアットは、追加料金でオーダーしたタリアテッレ(細長いリボン状の平打ち麺)~秋刀魚、柿、栗~です。 自家製の生パスタはもっちりとしており、ソースがしっかりと絡みつきます。旬の秋刀魚の香ばしい旨みに、柿と栗の優しい甘さが絶妙に融合し、さらにバルサミコの酸味と紅茶の奥深い香りが、全体の味わいをぐっと引き締めています。秋の味覚が口の中で華やかに踊り、忘れられない一皿となります。 この一皿には、オーストリア、イタリア、オーストラリアの3つのワインから、ソムリエが料理に合わせてセレクトしてくれます。食材の風味を損なわない、最良の組み合わせが楽しめます。 圧倒的な存在感「セコンドピアット」 メインディッシュの黒毛葡萄牛ステーキは、追加料金を払う価値のある逸品です。 じっくりと火入れされたステーキは、ナイフを入れると驚くほど柔らかく、口に入れると肉の旨みがじゅわっと広がり、幸福感に満たされます。 この力強いメインには、イタリアのトスカーナやアブルッツォ、ヴェネト地方の赤ワインがセレクトされます。しっかりとしたタンニンと果実味を持つワインが、ステーキの濃厚な旨みをさらに引き立て、忘れられないペアリング体験となります。 〆は驚きと満足の「ドルチェ」 食後のドルチェは、バスク風チーズケーキとNAKAZATOカツサンドを選択。 濃厚でとろけるようなバスク風チーズケーキは、食後の満足感を高める一品。そして、最後の最後に登場するカツサンドには驚かされます。肉厚でジューシーなカツと、パンの相性が抜群で、デザートとは一線を画す「〆」としての役割を果たします。ちなみに私の中で日本一のカツサンドです! ドルチェのペアリングは、ワインまたはカフェを選ぶことができ、最後まで好みに合わせた選択が可能です。本日はデザートワインとコーヒーを選択。 「洋食堂...

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店舗情報↓ ---------------------------------------------- 【店名】 洋食堂 葡萄 【営業時間】 [月〜金] 17:00〜24:00(LO23:30) [土・日・祝] 15:00〜24:00(LO23:30) 定休日:無休 【アクセス】 JR中央・総武線 中野駅南口より徒歩2分 東京メトロ東西線 中野駅南口より徒歩2分 【予算】 4,000〜5,000円/人(ディナー) 【オススメ利用シーン】 デート・友人/知人/職場の人とのご飯・2次会 【食べログ評価(投稿日時点)】 ⭐️3.38 ---------------------------------------------- ☆オススメポイント☆ ①元ミシュラン2つ星のイタリアンで経験を積んだ料理長が考案する、本格派の料理がほぼ全品1,000円以下で楽しめる ②月一回総入れ替えする料理によく合うワインの数々 【1〜2枚目】 「生ハム(638円)」 「ニョッコフリット(330円/2個)」 お店イチオシのこちら。 店内には生ハム専用のカッティングマシーンが置いてあり、このメニューへの強いこだわりを感じる。 生ハムは切り立てのためか、とてもふんわりとした空気を含んだ状態になっており、食感も楽しい。 塩気はやや強めなので、これに合わせて欲しいということで注文したのが「ニョッコフリット」というイタリア風の揚げパン。 生ハムをこのニョッコフリットの上に10秒ほど置くと、熱で生ハムがしんなりとしてきて、旨味がニョッコフリットに溶け出す。 ここで一緒に食べると塩気と油分をニョッコフリットが受け止めてくれていたため、ちょうど良い塩梅でいただくことができた。 生ハム単体でも美味しいが、できればセットでニョッコフリットも頼むことをおすすめしたい。 【3枚目】 「フォアグラのマカロン(715円/2個)」 なんとも可愛らしい見た目のこちらは、自家製のマカロン生地にフォアグラのムースを挟み込んだ創作性溢れる前菜。 マカロン生地には通常のマカロンを作る時よりも多めの砂糖を練り込んでおり、非常に甘め。 そしてフォアグラはお酒に一晩漬けてから利用することで臭みを消して塩味と旨みだけに集中できるようにしているのだそう。 お互いの良さを感じられるようにお互いが主張を強く持っており、甘みと塩味のハーモニーを強く感じられた。 【4〜5枚目】 「ガルガネッリ(990円)」 こちらのお店の特徴として、パスタにもこだわりがある所が挙げられる。 パスタは自家製の手打ちパスタで、全6種類もご用意があった。 本日はその中でも馴染みのある「ペンネ」のようなショートパスタである「ガルガネッリ」というパスタをチョイス。 ガルガネッリは、 卵を練り込んだ麺を薄く引き延ばし、表面に凹凸ができるように専用の型で巻いていくことで作るパスタ。 凹凸を作ることで、ソースが絡みやすくなるのだとか。 ソースは牛ホホ肉の赤ワイン煮とホワイトアスパラをバターやガーリックと共に和えて、大葉を散らしたものとなっており、非常に旨味が濃く、癖になる味わい。 ホホ肉もトロトロの食感だった。 パスタのレベルは専門店と全く遜色ないので、ぜひ試してみてほしい。 【6枚目】 「NAKAZATOカツサンド(770円/2個)」 様々な素晴らしい料理を考案している総料理長の名前を取ってつけた葡萄さんのスペシャリテのこちら。 非常に分厚い豚肉は、カツサンドに利用されることが多いロースではなく、豚バラ肉を利用。 これをあらかじめトロトロになるまで煮込んで、形を整えるために一晩冷やしてから揚げるという、非常に仕込みの手間がかかっている一品。 ただこの仕込みのおかげで、カツサンドの豚肉はとろけるような食感で、これまで食べたことのないような味わいだった。 カツの衣は薄めで、ソースもそれほど多くなく、それだけ豚肉へのこだわりを持っているということが感じられた。 【7枚目】 「黒トリュフのチーズリゾット(990円)」 チーズをかなりたっぷりと使った濃厚なチーズリゾットの上には、イタリア産の黒トリュフを削ったものがしっかりと散りばめられた、990円とは思えない高級食材の詰まった一品。 かなり香りが強く、この価格帯のレストランでトリュフの香りをここまで感じられるとは思っていなかった。 【8枚目】 「黒いポテトサラダ(429円)」 名前に惹かれて注文したこちら。 まさに名前通りの黒い見た目のポテトサラダなのだが、その正体はバルサミコ酢。 バルサミコ酢を入れることで、全体に酸味が行き渡り、非常に食べやすいポテサラに。 具材は粗めのじゃがいもやにんじん、玉ねぎなど多く、食べ応えがありつつも食べやすいポテサラだった。 【9〜10枚目】 「バスク風チーズケーキ(528円)」 「ジョバンニおばさんのティラミス(528円)」 バスク風チーズケーキは、 仕上げに表面をバーナーで炙って提供してくれるというブリュレ部分も楽しめるチーズケーキ。 バスクチーズケーキの中ではかなりあっさり目の味わいで、食後でも苦しくなく食べられる。 ティラミスは、 濃厚なマスカルポーネの味わいを感じられる本格的なティラミスで、非常に満足度が高い。 【まとめ】 中野駅南口出てすぐのところにある、隠れ家イタリアン「洋食堂 葡萄」さん。 2020年3月という、まさにコロナ真っ只中にオープンしたお店であり、そんな過酷な時期にオープンしたにもかかわらず、ここまで営業を続けてきただけでもすごい。 それだけ地元の人からの人気が高かった証拠である。 こちらのお店の総料理長はかつてミシュラン2つ星イタリアンにて腕を奮っていた過去を持つ方ものようで、季節に応じてメニューを入れ替えるなど、かなり料理には力を入れているそう。 また、ドリンクもソムリエが在籍していたり、ワインは月一回総入れ替えしたりと、ワインにもこだわっている。 この日は平日の18:45に予約をして訪問。 店内はカウンターと、2階には完全個室がある様子。 まるでバーのような暗めの照明で、程よくキレイめで程よくフランクな雰囲気で使い勝手がいい。 気軽に飲みたい時や、2次会なんかにも利用できそうな、使い勝手のとてもいいお店だった。
あさんてあさんて
【2024年7月】 日曜日の晩御飯、中野に旨いお店があると伺って、こちらに伺いました。 最近は早い晩御飯が好みで17時くらいから食べることが多いのですが、こちらのオープンは15時ということでいつも以上に早めのディナースタートでした。 アペリティフのような感じでしょうか、明るいうちに飲むのは若干の背徳感もあり大歓迎です。 お店に入ると店内は灯りを落とした黒基調のシックな装いでありながら、秘密の会話をサポートしてくれるような大きめの音量が印象的でした。 1Fは最大20席ほどのカウンターになっており、2Fは4-5名入る個室があるようです。 実は2Fには「鈴木の小部屋」という立ち飲みおでんのお店もあるようですが、1Fには看板もほぼ無いらしく、まさに隠れ家、そちらも気になりました。 さて、この日の料理は ・プリフィクスコース 6,050円 を。 「突き出し」「前菜盛り合わせ」「手打ちパスタ、リゾット」「メイン」「デザート」で構成されており、たくさんの種類の料理から選択して楽しめるコースでした。 なにはともあれ、暑い日であったこともあり喉を潤そうと ・黒ラベル 600円 x2 を。 やはり最初はビールが飲みたいですし、キレイな泡で入れてもらったのが嬉しいです。 最初の「突き出し」としては「生ハム&ニョッコフリット」が登場です。 生ハムはスロベニア産とのことでしたが、柔らかな味わいのものを選ばれており、温かいニョッコフリットに被せてしばらく待って食べると生ハムの脂が良く味わえるとのこと。 なるほどの楽しみ方に最初から気分が盛り上がります。 「前菜の盛り合わせ」は10種類もの料理が盛られており、見た目にも華やか。 ・サクラマスのシトロンクリーム ・コーンのシュークリーム ・フォアグラのマカロン ・ウニのブリュレ ・岩手 広田湾の蒸し牡蠣、ラビットソース ・伊勢ブリのカルパッチョ、チュイールのせ ・燻製アジと柑橘 ・パテドカンパーニュ ・自家製セミドライトマトとカプレーゼ ・自家製コッピエッテ(ビーフジャーキー) に、 ・自家製フォカッチャ が添えられました。 どれも個性のある10種類の料理はどれから食べるかも楽しい悩みに。 一つずつ味わいながら次の料理を決めていったのですが、どれもおっと思わせる一手間が入っており、前菜だけでもこちらの実力が良く分かるように思います。 食いしん坊が作った前菜とでもいいましょうか。 特に好みだったのは、コーンの風味が活きた「コーンのシュークリーム」、鱒のクセまで美味しい「サクラマスのシトロンクリーム」、柑橘との相性が良い「燻製アジと柑橘」、噛み締めるほどに旨さが出てくる「自家製コッピエッテ(ビーフジャーキー)」、そして甘いセミドライトマトが印象的な「自家製セミドライトマトとカプレーゼ」あたり。 ハルユタカの麦で作られたフォカッチャは保水力があるのか少しおいてもまた別の旨さが顔を見せていました。 途中からはワインが欲しくなって、フランスの白ワインと合わせるとより手応えのある味わいに。 その後はワインベースで飲み進めました。 「手打ちパスタ、リゾット」はいずれも魅力的な8種類から選べたのですが、 ・溺れダコと茄子のトマトリゾット を選択、これがまた正解だったようで、この日、最も印象に残る料理だったように思います。 ナポリの手法であるルチアーナ風に煮込んであるのですが、あえてオリーブを使わず茄子やトマトの旨みを活かし、タコ自らの水分だけを用いて煮込まれたリゾットはにじみでるような旨さが秀逸でした。 ちょっと硬めのライスの食感も良く、好みのど真ん中にあるような料理。 これは是非食べて欲しい逸品かと思います。 「メイン」としては4種類の中から ・東の匠豚肩ロースのパン粉焼き を選択。 合わせて赤ワインに切り替えています。 お皿にはマッシュポテトが敷かれ、東の匠豚がオン、そしてその上には玉葱とパン粉を合わせたような衣が覆いかぶさっており、この玉葱衣が新しい体験をもたらしていました。 豚 5 : 玉葱 4 : パン粉 1 といった具合でしょうか、玉葱は隠れた主役であることが多いですが、こちらの料理も豚と張り合ってそれを旨くするような使い方にしばし感服、こんな食べ方があるのね、と。 添えてあるヤングコーンも旨かったなぁ。 「デザート」は4種類の中から選べるのですが、1つデザートじゃないモノが混ざっています。 お店の方によると特製のカツサンドがあるらしく、二人の場合は、カツサンドとデザートを頼むと両方楽しめるとのことで、 ・ティラミス ・NAKAZATOカツサンド とアドバイス通りの流れで注文です。 「NAKAZATOカツサンド」は厚めにカットされたカツが野菜と一緒に挟まれており、見るからに旨そう。 香味野菜と一緒に一晩寝かした豚バラが用いられているのですが、肉々しさと野菜が同居し、そしてパンも含めて馴染んでいました。 二人で食べられるように一口大にカットされているのですが、これは一人占めしたかったなー。 〆には大きめのティラミスを。 フワフワで甘さ控えめな感じはイタリア本土でありそうな味わい。 ミントの風味と合わせて、ティラミス気分を満たしてくれました。 最後にはコーヒーでフィニッシュ。 エスプレッソでも良かったかもとも思いましたが、苦めのコーヒーはイタリアンの最後としてちょうどでした。 ベースは一緒でしょうしね。 最初に感じたコダワリの強さは内装だけでなく、料理の端々に隠さず見えてきます。 聞くことろによるとお店にはサービスマンがおらず、それぞれが料理人であり、かつお客さんの反応が良く見えるカウンターでの調理を楽しまれているとのこと。 前菜で感じた食いしん坊具合はお店全体の話だったようです。 食べて飲んで9,000円弱。 高いレベルの料理やボリューム感、居心地の良さ、などを考えるとむしろお手頃。 間違いなくオススメできるお店でした! ごちそうさま。
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全国から食通が集う、洋食堂「葡萄」の極上ペアリングコース 東京・中野にひっそりと佇む洋食堂「葡萄」。そこは、食への深い探求心を持つシェフが、日本の旬の食材と世界各地の厳選されたワインを組み合わせ、訪れる人々に感動を与える美食の聖地です。今回は、6,600円のプリフィックスコースに3,800円のペアリングコースを加えた、まさに「葡萄」の真髄を味わえる贅沢な体験をレポートします。 突き出しから始まる至福の序章 席に着くとまず供されるのが、つき出しの生ハム/ニョッコフリットです。 カリッと揚がったニョッコフリット(揚げパン)は、口に入れた瞬間にふわりと広がる軽やかな食感。添えられた塩気と旨味が凝縮された生ハムを乗せて頬張ると、その相性の良さに驚かされます。この一品にペアリングされるのは、南アフリカの「グラハムペックブリュット」。洋梨や青りんごを思わせるフルーティーな香りと、きめ細かな泡が食欲を心地よく刺激します。 芸術的な一皿「前菜盛り合わせ」 次に運ばれてくるのは、まるで絵画のような前菜盛り合わせ(Antipasto Misto)です。 フォアグラのマカロンは、濃厚なフォアグラのムースとマカロン生地の甘じょっぱさが絶妙なハーモニーを奏で、一口サイズに詰め込まれた贅沢な味わい。イタリア産パンチェッタコッタ、シャインマスカット、自家製リコッタチーズの一皿は、塩味、甘み、クリーミーさが三位一体となり、忘れられない印象を残します。 低温でじっくりと蒸された牡蠣は、ぷるんとした食感と濃厚な旨みが口いっぱいに広がり、鮮魚のカルパッチョは、新鮮で引き締まった身が持つ、素材本来の美味しさを堪能できます。 パテドカンパーニュ、自家製セミドライトマトとブッラータのカブレーゼ、和栗のシュークリーム、ホワイトバルサミコでしめた鯖、富士山サーモンの燻製など、一品一品にシェフの繊細な仕事が光ります。さらに、おまけで添えられたイクラが、プチプチとした食感と塩気を加え、楽しい驚きを与えてくれます。 この芸術的な前菜には、日本の「グレイス甲州」とニュージーランドの「スパイヴァレー ピノノワール」の2種類がペアリング。甲州の持つ穏やかな酸味とミネラル感が魚介やチーズと、ピノノワールの持つ繊細な果実味がパテや肉料理と、それぞれの料理の持ち味を最大限に引き出します。 メインへとつなぐ「本日のパン」 前菜の盛り合わせと入れ替わるように、温かい北海道産小麦使用ホカッチャが運ばれてきます。 外はカリッと、中はふんわりと焼き上げられており、噛むほどに小麦の香ばしさと優しい甘みが口いっぱいに広がります。ホカッチャは、前菜のソースをつけたり、この後に続くパスタやメイン料理のソースを最後まで楽しむための名脇役として、食欲を一層掻き立てます。 旬の恵みを味わうパスタ「プリモピアット」 プリモピアットは、追加料金でオーダーしたタリアテッレ(細長いリボン状の平打ち麺)~秋刀魚、柿、栗~です。 自家製の生パスタはもっちりとしており、ソースがしっかりと絡みつきます。旬の秋刀魚の香ばしい旨みに、柿と栗の優しい甘さが絶妙に融合し、さらにバルサミコの酸味と紅茶の奥深い香りが、全体の味わいをぐっと引き締めています。秋の味覚が口の中で華やかに踊り、忘れられない一皿となります。 この一皿には、オーストリア、イタリア、オーストラリアの3つのワインから、ソムリエが料理に合わせてセレクトしてくれます。食材の風味を損なわない、最良の組み合わせが楽しめます。 圧倒的な存在感「セコンドピアット」 メインディッシュの黒毛葡萄牛ステーキは、追加料金を払う価値のある逸品です。 じっくりと火入れされたステーキは、ナイフを入れると驚くほど柔らかく、口に入れると肉の旨みがじゅわっと広がり、幸福感に満たされます。 この力強いメインには、イタリアのトスカーナやアブルッツォ、ヴェネト地方の赤ワインがセレクトされます。しっかりとしたタンニンと果実味を持つワインが、ステーキの濃厚な旨みをさらに引き立て、忘れられないペアリング体験となります。 〆は驚きと満足の「ドルチェ」 食後のドルチェは、バスク風チーズケーキとNAKAZATOカツサンドを選択。 濃厚でとろけるようなバスク風チーズケーキは、食後の満足感を高める一品。そして、最後の最後に登場するカツサンドには驚かされます。肉厚でジューシーなカツと、パンの相性が抜群で、デザートとは一線を画す「〆」としての役割を果たします。ちなみに私の中で日本一のカツサンドです! ドルチェのペアリングは、ワインまたはカフェを選ぶことができ、最後まで好みに合わせた選択が可能です。本日はデザートワインとコーヒーを選択。 「洋食堂 葡萄」でのコースは、ただ料理を食べるだけでなく、シェフとソムリエが織りなす「食」と「ワイン」の物語を体験する時間でした。全国から訪れるお客様がいるというのも納得の、まさに感動的な食体験でした。 このレポートが、次の美食探訪の参考になれば幸いです。カツサンドはテイクアウトもできます!!
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店舗情報↓ ---------------------------------------------- 【店名】 洋食堂 葡萄 【営業時間】 [月〜金] 17:00〜24:00(LO23:30) [土・日・祝] 15:00〜24:00(LO23:30) 定休日:無休 【アクセス】 JR中央・総武線 中野駅南口より徒歩2分 東京メトロ東西線 中野駅南口より徒歩2分 【予算】 4,000〜5,000円/人(ディナー) 【オススメ利用シーン】 デート・友人/知人/職場の人とのご飯・2次会 【食べログ評価(投稿日時点)】 ⭐️3.38 ---------------------------------------------- ☆オススメポイント☆ ①元ミシュラン2つ星のイタリアンで経験を積んだ料理長が考案する、本格派の料理がほぼ全品1,000円以下で楽しめる ②月一回総入れ替えする料理によく合うワインの数々 【1〜2枚目】 「生ハム(638円)」 「ニョッコフリット(330円/2個)」 お店イチオシのこちら。 店内には生ハム専用のカッティングマシーンが置いてあり、このメニューへの強いこだわりを感じる。 生ハムは切り立てのためか、とてもふんわりとした空気を含んだ状態になっており、食感も楽しい。 塩気はやや強めなので、これに合わせて欲しいということで注文したのが「ニョッコフリット」というイタリア風の揚げパン。 生ハムをこのニョッコフリットの上に10秒ほど置くと、熱で生ハムがしんなりとしてきて、旨味がニョッコフリットに溶け出す。 ここで一緒に食べると塩気と油分をニョッコフリットが受け止めてくれていたため、ちょうど良い塩梅でいただくことができた。 生ハム単体でも美味しいが、できればセットでニョッコフリットも頼むことをおすすめしたい。 【3枚目】 「フォアグラのマカロン(715円/2個)」 なんとも可愛らしい見た目のこちらは、自家製のマカロン生地にフォアグラのムースを挟み込んだ創作性溢れる前菜。 マカロン生地には通常のマカロンを作る時よりも多めの砂糖を練り込んでおり、非常に甘め。 そしてフォアグラはお酒に一晩漬けてから利用することで臭みを消して塩味と旨みだけに集中できるようにしているのだそう。 お互いの良さを感じられるようにお互いが主張を強く持っており、甘みと塩味のハーモニーを強く感じられた。 【4〜5枚目】 「ガルガネッリ(990円)」 こちらのお店の特徴として、パスタにもこだわりがある所が挙げられる。 パスタは自家製の手打ちパスタで、全6種類もご用意があった。 本日はその中でも馴染みのある「ペンネ」のようなショートパスタである「ガルガネッリ」というパスタをチョイス。 ガルガネッリは、 卵を練り込んだ麺を薄く引き延ばし、表面に凹凸ができるように専用の型で巻いていくことで作るパスタ。 凹凸を作ることで、ソースが絡みやすくなるのだとか。 ソースは牛ホホ肉の赤ワイン煮とホワイトアスパラをバターやガーリックと共に和えて、大葉を散らしたものとなっており、非常に旨味が濃く、癖になる味わい。 ホホ肉もトロトロの食感だった。 パスタのレベルは専門店と全く遜色ないので、ぜひ試してみてほしい。 【6枚目】 「NAKAZATOカツサンド(770円/2個)」 様々な素晴らしい料理を考案している総料理長の名前を取ってつけた葡萄さんのスペシャリテのこちら。 非常に分厚い豚肉は、カツサンドに利用されることが多いロースではなく、豚バラ肉を利用。 これをあらかじめトロトロになるまで煮込んで、形を整えるために一晩冷やしてから揚げるという、非常に仕込みの手間がかかっている一品。 ただこの仕込みのおかげで、カツサンドの豚肉はとろけるような食感で、これまで食べたことのないような味わいだった。 カツの衣は薄めで、ソースもそれほど多くなく、それだけ豚肉へのこだわりを持っているということが感じられた。 【7枚目】 「黒トリュフのチーズリゾット(990円)」 チーズをかなりたっぷりと使った濃厚なチーズリゾットの上には、イタリア産の黒トリュフを削ったものがしっかりと散りばめられた、990円とは思えない高級食材の詰まった一品。 かなり香りが強く、この価格帯のレストランでトリュフの香りをここまで感じられるとは思っていなかった。 【8枚目】 「黒いポテトサラダ(429円)」 名前に惹かれて注文したこちら。 まさに名前通りの黒い見た目のポテトサラダなのだが、その正体はバルサミコ酢。 バルサミコ酢を入れることで、全体に酸味が行き渡り、非常に食べやすいポテサラに。 具材は粗めのじゃがいもやにんじん、玉ねぎなど多く、食べ応えがありつつも食べやすいポテサラだった。 【9〜10枚目】 「バスク風チーズケーキ(528円)」 「ジョバンニおばさんのティラミス(528円)」 バスク風チーズケーキは、 仕上げに表面をバーナーで炙って提供してくれるというブリュレ部分も楽しめるチーズケーキ。 バスクチーズケーキの中ではかなりあっさり目の味わいで、食後でも苦しくなく食べられる。 ティラミスは、 濃厚なマスカルポーネの味わいを感じられる本格的なティラミスで、非常に満足度が高い。 【まとめ】 中野駅南口出てすぐのところにある、隠れ家イタリアン「洋食堂 葡萄」さん。 2020年3月という、まさにコロナ真っ只中にオープンしたお店であり、そんな過酷な時期にオープンしたにもかかわらず、ここまで営業を続けてきただけでもすごい。 それだけ地元の人からの人気が高かった証拠である。 こちらのお店の総料理長はかつてミシュラン2つ星イタリアンにて腕を奮っていた過去を持つ方ものようで、季節に応じてメニューを入れ替えるなど、かなり料理には力を入れているそう。 また、ドリンクもソムリエが在籍していたり、ワインは月一回総入れ替えしたりと、ワインにもこだわっている。 この日は平日の18:45に予約をして訪問。 店内はカウンターと、2階には完全個室がある様子。 まるでバーのような暗めの照明で、程よくキレイめで程よくフランクな雰囲気で使い勝手がいい。 気軽に飲みたい時や、2次会なんかにも利用できそうな、使い勝手のとてもいいお店だった。
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【2024年7月】 日曜日の晩御飯、中野に旨いお店があると伺って、こちらに伺いました。 最近は早い晩御飯が好みで17時くらいから食べることが多いのですが、こちらのオープンは15時ということでいつも以上に早めのディナースタートでした。 アペリティフのような感じでしょうか、明るいうちに飲むのは若干の背徳感もあり大歓迎です。 お店に入ると店内は灯りを落とした黒基調のシックな装いでありながら、秘密の会話をサポートしてくれるような大きめの音量が印象的でした。 1Fは最大20席ほどのカウンターになっており、2Fは4-5名入る個室があるようです。 実は2Fには「鈴木の小部屋」という立ち飲みおでんのお店もあるようですが、1Fには看板もほぼ無いらしく、まさに隠れ家、そちらも気になりました。 さて、この日の料理は ・プリフィクスコース 6,050円 を。 「突き出し」「前菜盛り合わせ」「手打ちパスタ、リゾット」「メイン」「デザート」で構成されており、たくさんの種類の料理から選択して楽しめるコースでした。 なにはともあれ、暑い日であったこともあり喉を潤そうと ・黒ラベル 600円 x2 を。 やはり最初はビールが飲みたいですし、キレイな泡で入れてもらったのが嬉しいです。 最初の「突き出し」としては「生ハム&ニョッコフリット」が登場です。 生ハムはスロベニア産とのことでしたが、柔らかな味わいのものを選ばれており、温かいニョッコフリットに被せてしばらく待って食べると生ハムの脂が良く味わえるとのこと。 なるほどの楽しみ方に最初から気分が盛り上がります。 「前菜の盛り合わせ」は10種類もの料理が盛られており、見た目にも華やか。 ・サクラマスのシトロンクリーム ・コーンのシュークリーム ・フォアグラのマカロン ・ウニのブリュレ ・岩手 広田湾の蒸し牡蠣、ラビットソース ・伊勢ブリのカルパッチョ、チュイールのせ ・燻製アジと柑橘 ・パテドカンパーニュ ・自家製セミドライトマトとカプレーゼ ・自家製コッピエッテ(ビーフジャーキー) に、 ・自家製フォカッチャ が添えられました。 どれも個性のある10種類の料理はどれから食べるかも楽しい悩みに。 一つずつ味わいながら次の料理を決めていったのですが、どれもおっと思わせる一手間が入っており、前菜だけでもこちらの実力が良く分かるように思います。 食いしん坊が作った前菜とでもいいましょうか。 特に好みだったのは、コーンの風味が活きた「コーンのシュークリーム」、鱒のクセまで美味しい「サクラマスのシトロンクリーム」、柑橘との相性が良い「燻製アジと柑橘」、噛み締めるほどに旨さが出てくる「自家製コッピエッテ(ビーフジャーキー)」、そして甘いセミドライトマトが印象的な「自家製セミドライトマトとカプレーゼ」あたり。 ハルユタカの麦で作られたフォカッチャは保水力があるのか少しおいてもまた別の旨さが顔を見せていました。 途中からはワインが欲しくなって、フランスの白ワインと合わせるとより手応えのある味わいに。 その後はワインベースで飲み進めました。 「手打ちパスタ、リゾット」はいずれも魅力的な8種類から選べたのですが、 ・溺れダコと茄子のトマトリゾット を選択、これがまた正解だったようで、この日、最も印象に残る料理だったように思います。 ナポリの手法であるルチアーナ風に煮込んであるのですが、あえてオリーブを使わず茄子やトマトの旨みを活かし、タコ自らの水分だけを用いて煮込まれたリゾットはにじみでるような旨さが秀逸でした。 ちょっと硬めのライスの食感も良く、好みのど真ん中にあるような料理。 これは是非食べて欲しい逸品かと思います。 「メイン」としては4種類の中から ・東の匠豚肩ロースのパン粉焼き を選択。 合わせて赤ワインに切り替えています。 お皿にはマッシュポテトが敷かれ、東の匠豚がオン、そしてその上には玉葱とパン粉を合わせたような衣が覆いかぶさっており、この玉葱衣が新しい体験をもたらしていました。 豚 5 : 玉葱 4 : パン粉 1 といった具合でしょうか、玉葱は隠れた主役であることが多いですが、こちらの料理も豚と張り合ってそれを旨くするような使い方にしばし感服、こんな食べ方があるのね、と。 添えてあるヤングコーンも旨かったなぁ。 「デザート」は4種類の中から選べるのですが、1つデザートじゃないモノが混ざっています。 お店の方によると特製のカツサンドがあるらしく、二人の場合は、カツサンドとデザートを頼むと両方楽しめるとのことで、 ・ティラミス ・NAKAZATOカツサンド とアドバイス通りの流れで注文です。 「NAKAZATOカツサンド」は厚めにカットされたカツが野菜と一緒に挟まれており、見るからに旨そう。 香味野菜と一緒に一晩寝かした豚バラが用いられているのですが、肉々しさと野菜が同居し、そしてパンも含めて馴染んでいました。 二人で食べられるように一口大にカットされているのですが、これは一人占めしたかったなー。 〆には大きめのティラミスを。 フワフワで甘さ控えめな感じはイタリア本土でありそうな味わい。 ミントの風味と合わせて、ティラミス気分を満たしてくれました。 最後にはコーヒーでフィニッシュ。 エスプレッソでも良かったかもとも思いましたが、苦めのコーヒーはイタリアンの最後としてちょうどでした。 ベースは一緒でしょうしね。 最初に感じたコダワリの強さは内装だけでなく、料理の端々に隠さず見えてきます。 聞くことろによるとお店にはサービスマンがおらず、それぞれが料理人であり、かつお客さんの反応が良く見えるカウンターでの調理を楽しまれているとのこと。 前菜で感じた食いしん坊具合はお店全体の話だったようです。 食べて飲んで9,000円弱。 高いレベルの料理やボリューム感、居心地の良さ、などを考えるとむしろお手頃。 間違いなくオススメできるお店でした! ごちそうさま。
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全国から食通が集う、洋食堂「葡萄」の極上ペアリングコース 東京・中野にひっそりと佇む洋食堂「葡萄」。そこは、食への深い探求心を持つシェフが、日本の旬の食材と世界各地の厳選されたワインを組み合わせ、訪れる人々に感動を与える美食の聖地です。今回は、6,600円のプリフィックスコースに3,800円のペアリングコースを加えた、まさに「葡萄」の真髄を味わえる贅沢な体験をレポートします。 突き出しから始まる至福の序章 席に着くとまず供されるのが、つき出しの生ハム/ニョッコフリットです。 カリッと揚がったニョッコフリット(揚げパン)は、口に入れた瞬間にふわりと広がる軽やかな食感。添えられた塩気と旨味が凝縮された生ハムを乗せて頬張ると、その相性の良さに驚かされます。この一品にペアリングされるのは、南アフリカの「グラハムペックブリュット」。洋梨や青りんごを思わせるフルーティーな香りと、きめ細かな泡が食欲を心地よく刺激します。 芸術的な一皿「前菜盛り合わせ」 次に運ばれてくるのは、まるで絵画のような前菜盛り合わせ(Antipasto Misto)です。 フォアグラのマカロンは、濃厚なフォアグラのムースとマカロン生地の甘じょっぱさが絶妙なハーモニーを奏で、一口サイズに詰め込まれた贅沢な味わい。イタリア産パンチェッタコッタ、シャインマスカット、自家製リコッタチーズの一皿は、塩味、甘み、クリーミーさが三位一体となり、忘れられない印象を残します。 低温でじっくりと蒸された牡蠣は、ぷるんとした食感と濃厚な旨みが口いっぱいに広がり、鮮魚のカルパッチョは、新鮮で引き締まった身が持つ、素材本来の美味しさを堪能できます。 パテドカンパーニュ、自家製セミドライトマトとブッラータのカブレーゼ、和栗のシュークリーム、ホワイトバルサミコでしめた鯖、富士山サーモンの燻製など、一品一品にシェフの繊細な仕事が光ります。さらに、おまけで添えられたイクラが、プチプチとした食感と塩気を加え、楽しい驚きを与えてくれます。 この芸術的な前菜には、日本の「グレイス甲州」とニュージーランドの「スパイヴァレー ピノノワール」の2種類がペアリング。甲州の持つ穏やかな酸味とミネラル感が魚介やチーズと、ピノノワールの持つ繊細な果実味がパテや肉料理と、それぞれの料理の持ち味を最大限に引き出します。 メインへとつなぐ「本日のパン」 前菜の盛り合わせと入れ替わるように、温かい北海道産小麦使用ホカッチャが運ばれてきます。 外はカリッと、中はふんわりと焼き上げられており、噛むほどに小麦の香ばしさと優しい甘みが口いっぱいに広がります。ホカッチャは、前菜のソースをつけたり、この後に続くパスタやメイン料理のソースを最後まで楽しむための名脇役として、食欲を一層掻き立てます。 旬の恵みを味わうパスタ「プリモピアット」 プリモピアットは、追加料金でオーダーしたタリアテッレ(細長いリボン状の平打ち麺)~秋刀魚、柿、栗~です。 自家製の生パスタはもっちりとしており、ソースがしっかりと絡みつきます。旬の秋刀魚の香ばしい旨みに、柿と栗の優しい甘さが絶妙に融合し、さらにバルサミコの酸味と紅茶の奥深い香りが、全体の味わいをぐっと引き締めています。秋の味覚が口の中で華やかに踊り、忘れられない一皿となります。 この一皿には、オーストリア、イタリア、オーストラリアの3つのワインから、ソムリエが料理に合わせてセレクトしてくれます。食材の風味を損なわない、最良の組み合わせが楽しめます。 圧倒的な存在感「セコンドピアット」 メインディッシュの黒毛葡萄牛ステーキは、追加料金を払う価値のある逸品です。 じっくりと火入れされたステーキは、ナイフを入れると驚くほど柔らかく、口に入れると肉の旨みがじゅわっと広がり、幸福感に満たされます。 この力強いメインには、イタリアのトスカーナやアブルッツォ、ヴェネト地方の赤ワインがセレクトされます。しっかりとしたタンニンと果実味を持つワインが、ステーキの濃厚な旨みをさらに引き立て、忘れられないペアリング体験となります。 〆は驚きと満足の「ドルチェ」 食後のドルチェは、バスク風チーズケーキとNAKAZATOカツサンドを選択。 濃厚でとろけるようなバスク風チーズケーキは、食後の満足感を高める一品。そして、最後の最後に登場するカツサンドには驚かされます。肉厚でジューシーなカツと、パンの相性が抜群で、デザートとは一線を画す「〆」としての役割を果たします。ちなみに私の中で日本一のカツサンドです! ドルチェのペアリングは、ワインまたはカフェを選ぶことができ、最後まで好みに合わせた選択が可能です。本日はデザートワインとコーヒーを選択。 「洋食堂 葡萄」でのコースは、ただ料理を食べるだけでなく、シェフとソムリエが織りなす「食」と「ワイン」の物語を体験する時間でした。全国から訪れるお客様がいるというのも納得の、まさに感動的な食体験でした。 このレポートが、次の美食探訪の参考になれば幸いです。カツサンドはテイクアウトもできます!!
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