Tanyaki Shinobu

訪問日：2023年6月9日(金)

息子の誕生祝いに家族5人(全員成人)で伺いました。 まず最初に、ハッキリ言って値段は少々お高いです。 ただそれが不満かと問われれば、結果「超大満足」です！

予め数日前から電話で予約を入れていたので、金曜日の19時台にも関わらず入店してすぐに着席。 お店の雰囲気は古民家風で落ち着きがありつつも、お客の賑わいと従業員の威勢の良さで常に適度に活気がある。 スタッフさんはみなさん愛想が良く、何より女将さんの細やかなお気遣いが嬉しい(私がうっかり箸を落とした時もすぐに気付いて新しい箸をサッと差し出してくれたり♪)。 メニューの出てくるスピードも比較的早いので、ストレスフリー。

今回家族でオーダーした物を、頼んだ順に紹介します（長文です）。 全ての料理をシェアしていただきました。 金額はメニュー写真を参照して下さい。

・ゆでたん(写真は二人前) もう、いきなり感動。 オープニングから持っていかれた。 十分な厚みのタンは口の中でふんわりと肉汁が溢れ、噛むとホロリと崩れる。 たっぷり含まれた茹で汁と肉汁は、僅かにゼラチン質のトロみを感じる。 旨みが凝縮した牛のエキスが口いっぱいに広がり、わさびがとてもよく合う。 この料理だけ、家族のリクエストで最後にもう一回アンコールしたほど。

・どて煮 モツやスジではなく、こちらも牛タンで作られていて、普通のどて煮よりはあっさりとしているが旨味はたっぷり。 こちらの牛タンはホロホロに崩れるほど味噌で煮込まれている。 おつまみとしても最高だが、これを汁ごと飯にかけてかっ込みたい衝動にかられる。 卓上の七味は必須。

・たんしちゅう(写真は二人前) こちらも極上。 口に入れた瞬間、うっとりするほど旨い。 デミグラスソースに牛の旨味がたっぷり溶け込み、このソースだけでも金取れる。 からしもいいアクセント。

・たん焼き(写真は二人前) これぞ王道の牛タン料理。 厚みがあって歯ごたえのある、炭焼きタン塩のハイレベル版。 一切れずつかじりながらゆっくり酒を飲むのに最適かも。 ウチの家族は一瞬で平らげましたがw

・白菜漬け たん焼きの付け合わせを二人前なので別皿で。 たん焼きの合間に食べると良い口直しになる。

・みそ漬たん 低温調理？された後に表面を軽く焼いて味噌で漬け込み、冷製にされたものっぽいです（違ってたらごめんなさい）。 いわゆるタタキ風にさらし玉ねぎが添えられてます。 肉を噛み締めていくと味噌の旨味がじわーっと広がります。 粒マスタードも良いですね。

・谷中生姜 メニューにはなかったが期間限定のオススメとのこと。 谷中は地元なので昔から馴染みのある味だが、久しぶりに齧ってみると本当に懐かしさがこみ上げる。 おお！これこれって感じ。 マヨと白味噌が添えられているが、私は断然白味噌👍 酒にも合うしタン料理の箸休めにも最適。

・塩漬たん（写真なし） 「みそ漬たん」と同様のレシピで、こちらは塩味。 タンの生ハム？のようなイメージ。 レモンを絞って食べる。 赤ワインとか合いそう。

・生姜煮 個人的ハイライト！Part1。 極上の牛のしぐれ煮です。 これも旨すぎて、つまみでも最高だが絶対に飯に乗せて食べたいやつです。 高級牛ふりかけにも通ずる、甘じょっぱくて飯が無限に食えるやつ。 これはお土産に買って帰ったほど。

・胡瓜にんにく醤油漬 これもタン料理の箸休めにバッチリ。 ガチ中華食べてる合間に食べる胡瓜ぶっ叩いたやつにニンニク効かせたやつと同じ役割のやつです。 さっぱりしてるけど醤油ニンニクがほのかに効いたクセになる味。

・セロリ梅干し煮 セロリ？梅干し？煮？…とメニュー名から興味が湧いて頼んだやつ。 これが食べてみたら…個人的ハイライト！Part2。 想像を遥かに超えた旨さにどハマり！ これを頼まなかったら後悔しますよマジで。 シンプルながらこんな料理は思いつかなかった。 今度、家でも真似して作ってみよう。

・たんスープ シンプルな見た目とは裏腹に、牛の旨味が濃縮された極上のビーフコンソメ。 フランス人の食通も、これ飲んだら絶対たまげる。 セボン！トレヴィアン！

・たん雑炊 締めは絶対これがオススメ。 少々行儀が悪いが、全ての料理の皿に残ったソースや肉のかけらなど全部入れて食べるとこれがまた旨い。 セロリの梅干し煮や胡瓜にんにく醤油漬を間に挟みながら食べれば、極上の〆。

以上、家族も私も大満足の牛たんフルコースでした。 全ての料理が非の打ちどころのない、パーフェクトなクオリティ(塩加減、旨味の引き出し方、肉の臭みの消し方、食感、調理法、盛り付け、付け合わせのセンスetc...)。 全てのレシピがよく考えられ、しっかりと練り上げられている。

しいて無理やり短所を言うとするならば、テーブル代りの木製の置き台(?)がちょっと狭いことかな？ でもこれも言い換えれば、小さなテーブルを仲間同士で囲んで食べるのって山小屋感というか秘密基地のようなワクワク感があって、このお店で一緒に過ごした仲間同士は、より親密になれそうな感じもする。 私はこういう感じ大好きなので全くno problem.

家族5人、アルコールも結構飲んだのでお会計は3万円を超えましたが、一人当たり6千円ちょっとかと思うと内容に見合う納得の金額ではないだろうか（粗末な料理でもっとボッタくる居酒屋が過去何件もあったし）。 何より妻や娘＆息子達が本当に料理を心から楽しんで大満足してくれたので、このお店を選んで本当に良かった！

途中何度も白飯をかっ込みたい衝動に駆られたので、次回は絶対にランチタイムに来たいと思いました。 こちらの「たんしちゅう」や今回未食の「たんかれー」でご飯食べたら…想像するだけでヨダレが出ますww

ごちそうさまでした！ （この駄文を最後までお読み頂き、ありがとうございました。）