2021年1月訪問 1938年に横浜市関内で創業した老舗の洋食店で、その後第二次世界大戦による戦災にあって、1949年に花咲町で再出発しています。 花咲町のお店は現在休業されていますが、1994年に野毛店、2008年に新横浜店を出店するほど人気の洋食店となっています。 初代のシェフは米軍の厨房を手伝いながらハンバーグの基礎をつくり、オリジナルのデミグラスソースを作り上げたそうです。 その味は現在まで3代に渡り味を受け継がれ、デミグラスソースをベースとしたハンバーグやビーフシチュー、オムライスが看板商品となっています。 店舗ビルは敷地面積は広くありませんが、店舗は5階フロアまであるようで、席数は80席とかなりの大箱です。 入口には河童の後ろがモチーフとなったロゴが書かれていました。 これは小説を読むのが好きだった初代が芥川龍之介の小説『河童』が好きで、このロゴを書き上げたそうです。 それが今でも使われているそうです。
店内は高級なお店の雰囲気は感じられず、伝統と格式ある洋食店といった感じ。 お高いお店感はそれほどないので気軽に入店できるお店ではありそうです。
メニューはザ洋食と思われるものがずらりとラインナップ。 本格的な洋食店の料理の値段は高めですが、ここの料理を求めて食べに来るお客さんや比較的リーズナブルで看板料理の1つであるハンバーグステーキをリピートしているお客さんはいるかもしれません。 提供しているのが肉料理がほとんどなのでワインのメニューもしっかりありました。
ポテトサラダは、じゃがいもが潰されること無く、ゴロッとしたまま残った珍しい一皿です。 具材はじゃがいも、にんじん、きゅうりで、それぞれしっかりした大きさに切られていて、野菜の食感がしっかり感じられます。 味付けは基本的にマヨネーズベースだと思いますが、やや酸味とピリッと胡椒のアクセントが感じられます。 じゃがいもも柔らかすぎず噛み応えのある仕上がりで、芋好きが芋を食べるには嬉しい一品かもしれません。
ハンバーグステーキは、お店の味を変える事無く引き継がれた伝統の一皿です。 貝殻の形状をした鉄板の上で焼き上げられ、デミグラスソースは並々掛かっていて溢れそうです。 ハンバーグはとても柔らかくてフワッとした仕上がりで、きめ細かく滑らかな口当たり。 デミグラスソースは甘めでしっかりと旨味とコクが感じられる美味しいソースですが、やや酸味も感じられて独創的。 端に生卵が落とされていて、時間が経つと熱せられてやや火が通った塩梅になります。 卵を崩してハンバーグと一緒に食べると卵のコクが加わり、酸味などやや尖った部分の味わいがマイルドな仕上がりに変わります。
洋食文化の歴史深い横浜の街。 その真髄を試してみたい時に利用したい代表的なお店の1つです。 横浜の飲みの聖地である野毛エリアにはこのお店や『センターグリル』のような老舗洋食店もあるので食事だけでも十分に楽しめ...
Read moreAs an American, when I think about hamburger, I'm thinking about a fat juicy meat slab sandwiched between a bun. But here in Japan, you get an perfectly season meatloaf so juicy that you'll cry back reminiscing your childhood days when your mama use to cook you a homecook meal. Also these crab croquet are so soft, that you swear you were picking up a wade of...
Read more追記2 ポークカツレツも美味しい!コレはトンカツと言うよりやはりポークカツレツかな。衣は細かい。ソースもトンカツソースとはチョット違う。ウスターソースに中濃ソースを入れてトロミを付けて、更に円やかにする何かの工夫をした感じ。で、密かにやってみたいと思っていた、ミニカレーとの組み合わせ。嗚呼コレを至福と呼ばすしてなんとするか。テーブルの上で完成させるカツカレー。これはうんまい。そもそもカレーソースが贅沢。ほろほろに解けた牛肉がこれでもか!と入っているし、かなり大量に入れたと思われる野菜(恐らくメインは玉ねぎ)の甘味に加え、かなりハッキリとした酸味。そこにチラッとかけた生クリーム。味わい的には昭和的だが、家じゃここまではやらんでしょ!というレベル。ソース(ルー)だけで600円なのもうなづけます。 —————————-
追記 ハンバーグを注文する人が多いのは分かります。美味しいですから。でも、敢えて言いたい。カニクリームコロッケセットも、マカロニグラタンも至高の品です。基本のホワイトソースがしっかりしている上に、その生かし方がいかに良いのかがよくわかります。 カニクリームコロッケに添えられている、フレンチドレッシング風のソースも、正にこの為に生み出されたものだと思います。 ———————-
美味しい料理とは、こういうものだ!と思い知らされる洋食屋さん。銀座とかの有名洋食屋さんに行っても、これだけのものは食べられないように思います。
恐らくは、先代から受け継がれた、確立されたレシピがあって、それをガッチリ受け継いでいる、そんな印象です。変に旨すぎない(ジャンク感ゼロ)、皿の中の調和がとても高い(否これ以上は無理な)レベルで実現しています。
最近「あ〜美味しいビーフシチューが食べたい〜」病にかかっていたのですが、完全に治癒しました。コースなので分量を心配してましたが、完全に杞憂。分厚いステーキかと見まごう、脂身と赤身の黄金比を実現したようなお肉がドンと皿の中に鎮座。ソースも円やかでしっかりとした旨味、そして深み。旨さの深みにハマるとはこのことか!食べ終わるのが惜しかったです。
で、ハンバーグも半端ない出来。ハンバーグそのものの味と食感とジューシーさ、ナニコレ旨〜〜〜なデミグラスソースとのマリアージュが、口の中で炸裂。あの、食にうるさいツレが泣きながら食していた(笑)のも、うなづけます。星5つでは足りないそうです。確かに、ちょっとこれまで、私の採点は甘すぎたかもと反省。
前菜も、カニクリームコロッケも、ポテサラも、デザートも間違いなく一流の出来...
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