地元に住んでいながら、ずっと気になっていた「奴国の丘歴史資料館」についに足を運んでみた。率直な感想を言わせてもらうと、ここは「侮れない」の一言に尽きる。
まず、特筆すべきは入館料が無料だという点だ。古墳や遺跡関連の施設は、通常であれば入場料を取るところがほとんどだが、ここは一切無料。春日市の太っ腹な姿勢には感心させられる。そのおかげか、モニターの故障などところどころ不具合が見受けられるが、それでもこのクオリティを維持しているのは素晴らしい。低額でも有料化して、維持管理に充てた方が良いのではないかと思うほどだ。
この資料館は決して大規模な「博物館」ではない。どちらかというと、コンパクトな資料館といった規模感だ。しかし、内容は非常に充実している。旧石器時代から縄文、弥生、古墳時代と、地域の歴史が簡潔かつ分かりやすく展示されている。特に、弥生時代の奴国に焦点を当てた展示は興味深い。金印を授かった奴国の王都があった場所とされ、出土した甕棺墓や青銅器、勾玉の鋳型などが展示されている。この辺りが銅剣の一大産地だったという事実は、この地域に誇りを感じさせてくれる。小学生向けの解説も分かりやすく、子供でも十分に楽しめる。
また、展示方法も工夫されている。発掘当時の状況を再現したジオラマや、屋外にあるドームで保存されている甕棺墓は圧巻だ。弥生時代、九州では大陸からの影響で、死者を甕に納める甕棺が主流だったらしい。母の胎内に戻る姿を模しているのではないか、そんなロマンをかき立てられる。また、敷地内には公園や遊具もあり、福岡空港への離着陸機も眺められるため、歴史好きだけでなく、子連れでも楽しめるスポットだ。
駐車場も無料で利用できる。開館直後の朝9時半頃はガラガラだったが、10時半を過ぎると車が増え始め、それなりの来館者がいることが伺えた。アクセス面でも、最寄りのバス停が資料館の目の前にあり、コミュニティバスを利用すれば便利だ。
無料だからといって侮ることなかれ。ここには、日本の歴史の始まりに触れることができる貴重な遺産が詰まっている。特に歴史や考古学に興味がある人にとっては、一度は訪れるべき場所だろう。立ちどころに「須玖岡本遺跡とは何ぞや?」を理解させてくれる、学芸員の超...
Read moreこの内容で、無料!? 入場料、徴収されていいかと思いますよ! 展示が素晴らしく(わかりやすく)、「須玖岡本遺跡とは何ぞや?」が立ちどころに理解できます。
いただいたパンフレットも、非常によくまとまっていました👌
端的に言えば、奴国の首長墓と 青銅器・鉄器・ガラスの工房群跡です。 (資料館の表現を拝借すると「弥生時代のコンビナート」です!) 我が国における青銅器製造のパイオニア的な場所です!
春日市は新しい町のイメージですが、 「いやいや、その昔は奴国の中心地だったんだよ!」ということを発信しようという、春日市の意気込みが伝わってきます。
無料なのも、市の内外を問わず、 広く人々の目に触れてほしい、此処を訪れてほしいという思いが伝わってきます。
施設はとても開放的で(ふらっと立寄れます)、 小学生向けのワークショップなども行われていて、郷土の歴史・考古学に関心をもつ人が増えるよう、種蒔き・土壌づ...
Read more漢奴倭国王印の 奴国は 博多だという説❗ 志賀島で 印も見付かったことですし 妥当でしょう❗駅からも 遠いし 無料の博物館で 展示のモニター類は 全て 故障していて とても残念でした。有料にすればよいのになぁ~ 勿体ないです。奈良県の巻向遺跡 周辺からは 中国からの銅鏡は 見付かっていませんが 九州では 沢山出土しているうえに 鋳型も沢山見つかっており 鋳造も 本土より先に 盛んに行われていて 文化が進んでいたことが 良くわかります。鉄の鋳造も 盛んだったようですね。棺は 同じ時代に大陸でも見られた 甕(かめ)かん墓で 九州 どくとくです。公園の 敷地には 王墓の甕かんを囲んでいた 岩と ドーム状の中には甕かん墓の発掘された 状態をそのまま 見られるように 窓がついており 見学出来るようになっています。少し 歩くと 原っぱですが 王墓後の 空き地を散策できます。両隣りは...
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