Weathercock House (The Former Thomas House)

21/1/17 観覧。旧トーマス住宅地、通称『風見鶏の館』。 明治37年（1904年）にドイツ人貿易商のゴッドフリート・トーマス氏（Gottfried Thomas 1871年-1950年）が建てた自宅です。 レンガ造りの外観と屋根に付けられた風見鶏が特徴で、ネオ・バロック様式の建築。 内部は資料館となっており、2階にお土産屋さんが入っています。どうやらアニメの舞台にもなっているようでグッズも数多く販売されています。 1978年に国の重要文化財指定。

この日は北野異人館街巡り。その２軒目にに訪れました。隣接する萌黄の館を見た後、こちらにお邪魔しました。 入り口の前にある北野町中公園には萌黄の館同様、2体の銅像がベンチに置かれています。何でしょう、どうしても気になる…これもやっぱりトーマス氏なんでしょうか？ 外観はレンガ造りで重厚な佇まい。邸宅と言うより教会か学校のように見えます。取りあえず門を潜り中へ。

入り口となる玄関を過ぎると右手に受付があり、萌黄の館で購入した共通チケットを渡します。人は少ないですが、感染予防のため順路通りお回り下さいと案内されます。先ずは左側の応接間へ。丸テーブルを囲うように、ゆったりした椅子が配置されています。2辺にある角窓から言い陽射しが入り込んでおり、のんびりとした雰囲気を作り出しています。テーブルには花束と『WELCOME』と書かれたガラス絵？があります。天井の模様と照明も素晴らしい。ここでお茶でも飲みたいです。 次は居間です。ここは先ほどの応接間をこじんまりさせた感じですね。そしてベランダですが、ここにはトーマス邸の歴史が書かれたパネルが並んでいます。そこから右に入ると食堂に出ます。 長方形のテーブルに食器やフルーツが置かれています。昔憧れた貴族の食卓という感じです。西側の大きな窓からテーブルを照らすように光が入り、食器が上品に輝いています。こんな芸術の中で食事をするというのは、どういう気分なんでしょうね。

次は2階です。上がったところのホールから左手の客用寝室に入ります。ここは花柄の壁紙が美しい。カーテンも同じ柄で統一しています。華やかでありながら落ち着きのある色合いはとっても上品です。でもベッドが無いですね。少し狭い部屋ですし、後に購入した財団が研究室として館を使用していたそうですから取り払ったのかもしれません。 次は朝食間へ。こちらは１階の応接間を簡素にした感じで、丸テーブルを囲うように椅子が４つ置かれています。爽やかな雰囲気で、朝食を頂くにはもってこいです。 続いては子供部屋。こちらには化粧台の前に人形が置かれています。その横にあるのは電話でしょうか？何故かミシンやバイオリン？の置物も。子供部屋というより大人の部屋って雰囲気がします。ちょっとアンバランスですね。 そこからベランダへ移動。2辺が大きな窓となっており、凄く明るいです。陽射しが柔らかい生地のカーテンからこもれ出て、うっとりします。 ここを右手に出れば最後の寝室…と思ったら、お土産コーナーでした。色々な異人館や神戸のグッズが並べられています。その中にここを舞台にしたアニメのグッズもあります。どうやらFATEというアニメのヒロインの邸宅のデザインとして使われたようです。キャラを模した折り紙なんかもありますね。私はここで神戸タータン柄のマスクを購入しました。係の方曰く、男性スタッフは全員これを付けているそうです。では私もこれを付ければ神戸の男になれるのでしょうか。

北野異人館街には専用駐車場はありませんが、周りに沢山コインパーキングがあります。事前に安い場所を調べておく事をお薦めします。 入場料は直ぐ近くの『萌黄の館』との共通チケットも販売されています。かなりお得ですので、選ばない手はないですよ！