2023.05
水量豊かな琵琶湖から
京都へと水を運ぶ「琵琶湖疏水 (びわこそすい)」は、
京都の人々の願いであった。
琵琶湖疎水は、明治期の竣工以来、
今なお“現役”で活躍している人工の運河。
琵琶湖疏水を利用した
日本初の一般供給用水力発電で、電気が京都の街灯や工業用電力、日本で初めて営業を開始した電気鉄道(京都電気鉄道株式会社)に使われるなど、京都ひいては日本の産業の近代化に貢献した。
充分な技術がない中、実現させたのは、
第三代 京都府知事に就任した 北垣国道(きたがき くにみち)。
■蹴上(けあげ)インクラインは、
琵琶湖疏水の急斜面で 船を運航するために敷設された傾斜鉄道の跡地。
南禅寺の近くにあり、疏水の
上流の 蹴上船溜(ふなだまり)と
下流の 南禅寺船溜を結んだ
全長約582mの傾斜鉄道跡で、建設当時 世界最長であった。
約36mの高低差を克服するために
舟を台車に乗せ、ケーブルカーと同じ原理で運びました。
インクラインによって、
舟は貨物の積み下ろしをせずに、高低差を乗り切ることができました。
1891(明治24)から運航し、
舟運の衰退とともに
1948(昭和23)年に役割を終え、
現在 その廃線跡は京都市の文化財に指定されている。
※24時間開放 (無料)
※一部、大きめの敷石もありますが、
石ころが敷き詰められた場所を歩くので、
ヒール等では 歩くことが困難です。
スニーカー等でも、
足をとられやすいので ゆっくり気をつけて歩きましょう。
※春には 桜が咲いて、
桜並木(桜のトンネル)がとても綺麗で 人気スポットになっています。
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京都市営地下鉄【蹴上駅】付近にある【ねじりまんぽ】辺りから、
【南禅寺前 交差点】の先にある【琵琶湖疎水記念館】前の[南禅寺船溜(ふなだまり)]まで歩いて行くことが可能です。
蹴上駅を背にして 歩き進み、
《南禅寺前 交差点》の下を通過すると
[南禅寺船溜]に行き着きます。
足元が歩きにくいので、
ゆ~っくり歩いて 10分弱。
行き着いた所には、
右手にも 左手にも 上にあがる階段があり、
[左手]の階段は 《巨大な輝きの像》がある 市道 182号に
[右手]の階段は 琵琶湖疎水記念館の《そすいカフェ》の屋外テラスを抜けて、その先で また左右に道が分かれますが、右手に進むと 琵琶湖疎水記念館の正面玄関前を通り、南禅寺に近いです。
琵琶湖疎水記念館 正面玄関辺りから
南禅寺の門までは 徒歩 5分程。
※琵琶湖疎水記念館 入館料 〈無料〉
※琵琶湖疎水記念館の 地下テラスに
令和 5年 (2023年) 3月 1日『そすいカフェ』オープン
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■インクラインに繋がる観光名所
【びわ湖疏水船 蹴上乗下船場】から
インクラインまでは、
蹴上乗下船場の門を出て 右に進みます。
右手に[大神宮橋](小さな橋)が見えたら、
そこを左手に 階段を下ります。
そこには、[地下鉄 蹴上駅 ①番出入口まで徒歩 3分]の案内板あり。
階段を 下まで 下りたら 道(市道 182号)を右折し、 歩道を歩き進めると、
すぐに 地下鉄 蹴上駅 ①番出入口があり、通過して、
観光名所【ねじりまんぽ】にたどり着けます。
■京都市営地下鉄【蹴上駅】から
インクラインまでは、
①番出口を 出て、右手に進むと
すぐにレンガ造りの【ねじりまんぽ】が見えてきます。
※木製の [ねじりまんぽ]説明板あり。
※『まんぽ』=『トンネル』
■[ねじりまんぽ]をくぐって、
そのまま 真っ直ぐ進むと
[南禅寺]の門まで 徒歩 約 5分程。
[インクライン]を歩いてみたい人は、
[ねじりまんぽ]をくぐったら、
右手に チェーンが かかった歩道があり、
そこを 少し駅方向に戻る感じで歩きます。
進むと 三ツ又に 道が分かれますが、
一番 右の道を進むと すぐに[インクライン]に上がれます。
【南禅寺前 交差点】の先にある
【琵琶湖疎水記念館】前の[南禅寺船溜(ふなだまり) ]まで
[インクライン]を歩いて行くことができます。
歩き進めると 途中には、
明治から昭和にかけ 琵琶湖疎水を通航し、
滋賀と京都の物資(米・薪炭・醤油・酒など)を運んだ運輸船を復元した
【 三十石船(さんじっこくぶね) 】が見えてきます。
※三十石船の辺りからは、
ゴツゴツした インクラインでなく、
普通の道を歩きたい人は
市道 182号の 歩道を歩いて
【南禅寺前 交差点】の先にある
【南禅寺船溜】を 上から見下ろすことができます。
《巨大な輝きの像》の所に、
下に降りられる 階段もあり、
下で 船溜の様子を見ることも可。
そこから、
琵琶湖疎水記念館 側にも 階段があるので、
上に 上がることも可。
■徒歩での目安
【びわ湖疏水船 蹴上乗下船場】→〈5分程〉
→【地下鉄 蹴上駅】→〈2分程〉→【ねじりまんぽ】→〈2分程〉→【インクライン】に上がる →〈ゆっくり歩いて 10分弱〉→【南禅寺船溜】→〈6分程〉→【南禅寺の門】
🔘【びわ湖疏水船 蹴上乗下船場】~【南禅寺の門】まで 徒歩 25分程
🔘【地下鉄 蹴上駅】~【南禅寺の門】まで 徒歩 20分程
■南禅寺の中には
現代でも使われている【水路閣(すいろかく)】がある。
上部の水路に 水が流れる様子を見ることもできる。
※『水路閣』は、
テレビ・映画・アニメの舞台にもなっている。