再訪しました。 今回は、かぶつちの太刀の写真も新たにUPしましたのでご覧ください。 資料館に隣接する宝塔山古墳、蛇穴山古墳の石室にも行きましたよ。
前橋市総社町にある4つの主要な展示のある郷土館。 ①惣社古墳群 ②山王廃寺、国分寺 ③天狗岩用水 ④民俗展示 資料館のすぐ前に7世紀中ごろに造られた国指定史跡である宝塔山古墳がそびえています。 この古墳は一辺の大きさが60メートルの大型方墳で石室内の積石は四角くきれいにに加工され、さらに壁面は漆喰で白く塗られているそうです。
惣社古墳群に関しては5世紀後半~7世紀後半の200年間にわたって作り続けられたようで6世紀後半に築かれた惣社二子山古墳からは綿貫観音山古墳出土の大太刀と似た「頭椎大刀(かぶつちのたち」(所在不明)が出土していますし以降に造られた3つの古墳はすべて方墳であり、畿内でも有力者にしか認められなかった方墳の存在がこの地方の豪族と大和政権との強いつながりを物語っていて、群馬県内の他勢力に対し抜きんでた大王が存在したのではないかと思われ山王廃寺の建立にも密接に関係していると思われます。
また6つある惣社古墳群のうち5つが国指定史跡となっていて駆け足で群馬県内を回ったため実際に古墳を見れなかったことが悔やまれます。 他の3つの特徴に関しては写真を見てね・・・・笑
余談ですがこの施設には群馬県内の古墳や土器、その他の遺跡を解説した15ページ程度のオールカラーの豪華なパンフレットが無料で多数置いてあります。
肝心な、かぶつちの太刀の写真が上手く撮れてなくて、...
Read moreいやぁ群馬県民の皆様は、歴史的資産への理解が深くて結構な事です。(笑) この周辺は歴史専門の大きな博物館だけでも、他に群馬県立歴史博物館、かみつけの里博物館、観音塚考古資料館などがあり、実に充実しています。これも日本有数の古墳王国であり、かつては関東文明の中心だったという自負がそうさせるのでしょうか。(笑) この資料館は左右にそびえる蛇穴山古墳と宝塔山古墳からの発掘資料を主に展示しています。両方とも方墳で特に蛇穴山古墳は、創建当時は39メートル四方の規模で、全面を葺石に覆われ白く輝くデラックスなものでした。復元模型があるので、2階から見える現在の姿と比べると面白いと思います。 宝塔山古墳の方は蛇穴山古墳より少し前に築かれたもので、規模はさらに大きく54×49メートル四方、高さは12メートルもあります。その中腹にある横穴式石室と家形石棺が資料館内に実物大で再現されています。石室は現地でも見学可能なので是非どうぞ。 面白いのは、この古墳は近世にも墓所として再利用されており、墳頂部に江戸時代初期の藩主であった秋元氏の墓石が並んでいます。わずか2代30年しか統治していないのですが、城下町建設や治水等に功績が大きく、神のように地元住民に慕われていたようです。 そのため秋元氏が他所に移転後も、後任者が総社で非道なことをすると、住民が秋元氏の移転先にまで訴えに行ったようで、実にやりにくかったとのこと。(笑) 前任者が優秀過ぎて比較されて後任がツラい、というのは今の組織でも良...
Read more公民館と同じ敷地の中にあります。展示は無料ですが結構しっかりした展示物がたくさん。元は少し離れた場所にありましたがリニューアルして綺麗になりました。 群馬県の資料館はどこも非常にカジュアルに古墳や土器、瓦などがほいほい展示されていますがここもそうですね。 小さい博物館で無料ですが展示が大変しっかりしており、近隣の国分尼寺や山王廃寺の遺跡の説明もあります。このあたりは国分寺の展示館と合わせてミルトン理解が深まるかもしれません。 二階は現地の民俗資料が展示されており、群馬なので養蚕資料が必ずありますね。 総社を最初に治めた秋元候の資料もあります。もちろん天狗岩用水も。あの伝説は前橋近郊の子供なら皆聞いたことがある話ですしね。 前橋で作っている歴史資料の冊子が配布されており、それを存分に読...
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