美術館の入り口の挨拶文にあるように、この博物館に展示されている品々は単に蒐集されたものではない。水戸徳川家に伝わる宝を鑑賞することが出来る貴重な博物館と言える。徳川家の創始者である徳川家康より賜った品々や、近現代の水戸徳川家宗主にまつわる品々まで、時代と共に大切にしてきたものの移ろいを体感する上でうってつけの博物館と言える。 この博物館の館内は、他の博物館に比べてやや照明を落としている印象を持つ。いずれも展示品の保護を目的としているため、足元には充分注意して観覧する必要がある。一部の展示品は二度の大震災(関東大震災と東日本大震災)で被災し、その後救出された状態で展示されている。痛々しい姿を目の当たりにするが、それでも焼失せず残されたことには非常に感慨深いものがある。一方、展示物の解説は日本語のみ。徳川家の宝物を広く知ってもらうには、少なくとも英語の解説を併記した方がいいと思う。 料金は大人1,500円とやや高め(子供でも1,300円)。あまり足繁く通う場所では無いかもしれない。
As the greeting at the museum's entrance states, the objects on display are not just collectibles. It is a valuable museum that brings together the treasures of the Mito-Tokugawa family, including items given by Tokugawa Ieyasu, the founder of the Tokugawa family, as well as items related to the head of the Mito-Tokugawa family in modern times. The lighting in this museum is a little darker than in other museums. Therefore, you should watch your step carefully. Some of the items on display were damaged in two earthquakes (the Great Kanto Earthquake and the Great East Japan Earthquake) and are therefore displayed in a painful appearance. Still, it's very impressive that it wasn't burned down. On the other hand, the explanations of the exhibits are in Japanese only. In order to make the treasures of the Tokugawa family more widely known, I think it would be better to include an English explanation at least. The price is slightly higher at 1,500 yen for adults and 1,300 yen for children. It may not be a museum you go...
Read more日本刀燭台切光忠と燭台切光忠(復元)刀を目当てに行きましたが、何度行っても入り口の混雑に改善が見られません。接客が丁寧なのは良いのですが、グッズ売り場と入場口が隣接しているせいかやけに入場に時間がかかり、さぞ中も混雑しているのかと思えば並んでいたのはグッズ売り場の列で展示室はむしろガラガラ。そのくせ、いざ刀を見ようと展示室に入ったら、光忠のガラスケースの隣にいた年配の方が、ガラスケースに近寄らないで、近寄らなくても見えます、混雑のため撮影は一回、と何度も何度も声を上げ、気が散って仕方がなかったです。混雑? どこが? 近寄らなくても見える? 刀を見るために単眼鏡を貸し出してくれる博物館もあるのに? と呆れました。 足を止めて展示品を見ることを許されない混雑は他の場所で経験していますが(そこまで混んでいれば仕方ないと思います)、その日そこにいたのはほんの数人。その状態で、展示品をじっくり見るなという博物館がどこにあるのでしょうか? ゆっくり見ていれば横から監視されるかのような視線を感じたし、本当に不愉快でした。 ブログか何かで、高い入場料は殿様商売などではなく、文化財を保護するのは大変なのだと中の人が訴えてらっしゃいましたが、主に人的な部分で他の美術館・博物館の対応を見習ってほしいですね。 展示品はすばらしいので星2ですが、それがなければ二度と行きたくないし、殿様商売していると思われる理由を真摯に...
Read more近代日本の原点は教育遺産から 水戸德川家の意志を伝う名建築
2019年7月14日 ■德川ミュージアムは、千波湖東岸の閑静な邸宅地、水戸德川家の邸宅に隣接しています。曲線を多用した建築に、どこかバウハウス的なモダニズムも宿しています。時代を先へと進める斬新なデザイン。昭和50年代のモニュメントでもあります。常設展は、ボランティアの方の説明を拝聴しながら、あっという間に2時間が過ぎてしまいました。今回の特別展は「刀剣プロジェクト」。大正12年、大正大震災で被災した水戸德川家伝来の名刀を復元した経緯と成果を展示したものです。2018年、人間国宝の刀鍛治の名匠の手により、「太刀 児手柏」と「刀...
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