水戸駅からバスで行くのは、バスターミナルの掲示の（私にとっての）分かりづらさもあって、結局案内所のお姐様のお世話になるなど、面倒くさかった。茨城交通のバスです。 ともあれ、到着。バス停のある南門から、旧水海道小学校の擬洋風建築（再建だ）を横目に見つつ、入館。大人150円。

展示の品質は高い。真面目に茨城県域の歴史を知りたいとしたら、ここを時間をかけて回るだけで、かなりのものが得られる。

古文書の展示の比率が、おそらく他県の歴史館に比較すると、高い（ちゃんと現代訳も併せて掲示されています）。 ということは、ちゃんと読まないと、キュレーターさんの意図が理解できないということになるのだが、全部読んでいたら一日で終われないかも知れない。小学生以下には向かない。

旅人として、さっと見ようと思っている向きにも、質量ともに充実しすぎで、消化不良で退出せざるを得なくなるだろう。 当方は「もうムリ」と早々に諦め、常設展図録1400円を購入して帰ることにした（まあまあいい本だが、平将門の乱の説明がたった１ページとは、どういうつもりだろう？　あとの歴史は大してエキサイティングでもない茨城なのに！そういえば展示も将門の乱は貧弱だった。反将門派でもいるのか？）。

「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」という、自然科学系の博物館にも行ったことがあるのだが、やはり腰を据えて、覚悟を持って行かないと、いや行ったとて、消化しきれない展示の質と量で圧倒される。 どうやら茨城県の博物館は、なまなかな来館者をノックアウトする、という方針で造られているのかも知れない。

星は、博物館好きな人向けには５個つけてもいいが、Google Mapsで気楽なお楽しみを見つけたい方には、ちょっとハードかと思って１つ減らしただけ。個人的には落ち着いてもう一回来たいと思っている。