鶴岡ゆかりの著名な人物を紹介している施設。その中に『上海』や『旅愁』で有名な作家の横光利一(1898-1947)がいる。横光自身は本籍は大分県で、生まれたのは会津とのことだが、妻の日向(ひなた)千代さんが鶴岡出身ということで紹介されている。しかし実際、ある意味、牽強付会を冒してまで大寶館が紹介したかったのは、横光よりかは日向千代さんであり、写真を見てはその美貌と気品に衝撃を受けて絶句。(世の中にこんな美しい人がいるのか)というのが素直な感想である。館内には千代さんに初めて会った横光の感想が紹介されてもおり、曰く 「すらりと藤のように立ってゐた ー 貴品がある。紫だ ー」(『火の点いた煙草』)とか。作家といえども表現しきれていない気もするが、写真だけでもその美貌と気品、天稟が伝わるほどであって、直接会った時の衝撃たるや想像に難くない。自分も前日には酒田の相馬楼で舞妓さんの美しさに卒倒悶絶したばかりであり、「人生の歓びとは出会うこと」だとしたらなにもこの歳になってと不運を嘆くばかりである。だからこそ、そうなる前に訪問して...
Read more2024年2月24日
鶴岡公園内にある大寶館は、大正天皇の即位を記念して創建され、大正4年(1915)に完成した。 物産陳列場、図書館等に使用され、昭和63年からは郷土人物資料展示施設として使用されている。
紹介されている人物は、明治、大正、昭和に活躍した人たち。 おそらく鶴岡出身者の中でもっとも有名なのは作家の藤沢周平だが、この施設では紹介されていない。 大寶館の裏手に藤沢周平記念館がある。 藤沢周平記念館は有料だが、大寶館の展示施設は無料。
鶴岡出身の著名人は多くない。 大寶館では郷土出身者以外にも、鶴岡とゆかりがあった人物が紹介されている。 特に「雪の降るまちを」を作曲した中田喜直が大きく紹介されている。 「雪の降るまちを」は中田が鶴岡の知人を訪れた際に見た風景から曲のインスピレーションを得たと言われている。
2024年2月は暖かい日が多く、2月でも市内の雪は少なかった。 大寶館の近くの梅が咲いていた。
ーーーーーーーーーー 2024年4月13日 ...
Read more大正天皇の即位を記念して創建され、大正4年(1915)10月に完成、11月10日即位の日に開館した。 大正初期の洋風建築で、赤い尖塔と白亜の殿堂として大正建築の優美さが、内部を含めて原形をとどめている。 開館当時から戦前にかけては、主として物産陳列場として使われたが、昭和26年(1951)から昭和60年(1985)までは、市立図書館として地域の多くの人々に親しまれてきた。 図書館の新築移転に伴い、全面的な保存修理を行った後、昭和63年(1988)4月から、郷土の先人・先覚といわれる人々の業績を紹介する鶴岡ゆかりの人物資料展示施設として一般公開している。 昭和56年(1981)に市の...
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