ひなたみ館をリピートした流れで、新規開拓をしようと思い、こちらを予約。||公式サイトで、苦手な食材の変更リクエストは受け付けないとか、出迎え、部屋への案内、布団の上げ下ろしはしないと明記してあり、少人数での運営をしていることが伺える。||それを理解した上で、訪問したが、駐車場に車を停めたことに気がついた女将は、玄関内で出迎えてくれた。||フロントでチェックイン後、部屋、館内の案内、朝食、夕食時刻については説明が欠かれた紙を渡され、口頭での説明があり、貸切露天風呂の予約を案内される。||||1Fのラウンジは飛騨家具の柏木工の椅子とテーブルが置かれた洒落た空間で、葉山のオーディオメーカーのスピーカーとマランツのCDプレーヤーとDENONのアンプでジャズがかかっている。||残念なのは、いいラウンジなので、お茶屋珈琲を飲みたくなるところだが、そういったサービス(セルフ含めて)がないことだ。||||自分で2Fに上がり入った部屋はコンパクトながら清潔で、四万川を見下ろすいい雰囲気の部屋。||部屋には温泉まんじゅうともう1つ和菓子があり、緑茶とコーヒーパック、ティファールの湯沸かしポットがあるので、自分でお茶を飲むスタイル。||||夕食までの時間に、温泉に入浴。||男性は露天風呂と内風呂があり、女性用は内風呂のみ。それに予約制の貸切露天風呂が1つあるもの。||||お湯は自家源泉で、かけ流し、消毒なしの正しい温泉。||男湯と女湯・貸切露天風呂で源泉が違うのか、成分表が別々になっていた。温度はかなり熱めで、宿側では特に調整せずに自分で加水して温度調節をするスタイルのようだ。||男性用露天風呂のほうが貸切露天風呂より広い。これは外部から風呂が見えてしまう構造だからやむを得ないのだろう。||||夕食は18時指定で、案内の内線電話もない徹底した合理主義。||1Fの食堂で食べるスタイルで、ここはJBLのスピーカーと真空管アンプでジャズがかかっている。||||グラスワインも450円とリーズナブルで種類も豊富、料理もイタリアンとフレンチをミックスしたような創作料理で、ボリューム、味ともこの価格の旅館とは思えないもので大満足。||||割とよく食べる私ですら最後のデザートまで到達できなかったので、普通の女性には食べ切れないと思う。(食べられなかったデザートは翌朝に回してくれる)||||朝食は、打って変わって和食で、味噌汁が巨大なお椀で提供され、おかずも手作りだとわかるものが大半で、どれも作りたての温かさが嬉しい。||||【全体的な感想と気になった点】||お湯の良さは四万温泉の中でも高レベルな旅館で、料理にコストのほとんどを投入し、接客などは基本的にしないように割り切っているメリハリのある旅館。||||旅館のスタッフで見かけたのは料理を提供してくださる男性と女将の2名くらいなので、その2名で運営しているように感じられた。||そのための合理的なルールが徹底されているが、とはいえ、たった数組の客への接客としてはあまりにもクールすぎで、玄関での出迎え、見送り、部屋への案内をするのにどれだけのコストがかかるとも思えない。||「リラックスした時間を過ごしていただけるよう」といってはいるが、そこと徹底した合理主義をうまくすり替えているような気がしてならない。||お湯の温度管理も旅館として最低限するべきだと思う。||||ラウンジには、ネスプレッソのマシンあたりを置いてセルフでコーヒーを飲めるようにしてもらえるとうれしい。||部屋にも冷水ポットくらい置いて欲しい。||||料理についても、メニューの紙がテーブルにあるとはいえ、食材の魚の種類や、特徴的な野菜の名前など、料理にこだわりがあるなら余計にその説明をサーブする際にしてほしい。||旅館のスタッフにとっては毎日のメニューかもしれないが、宿泊する客にとっては初めて目にする料理の数々なので、そういった食事に対する説明はあってもいいのではないかと思う。||||食堂も3組程度でゆったりと空間を使っているためとはいえ、他のグループとのパーティションもないため、プライバシーは無いに等しいので、お忍びカップルのような利用には全く適さないだろう。||||ブログをみると23回目とか20回目という超常連に支えられている旅館のようだが、全体的なバランスを考えると誰にでも薦めら...
Read more2024年9月宿泊。 他の宿と比較して、収容人数が少なめ、静かさを強調している、地元野菜の料理が売り、HP以外の媒体で見かけない、という点を決め手にしました。
公共交通機関でアクセスするには、高崎から吾妻線で中之条、関越交通バスに乗り換えて30分ほど「権現沢」で下車すぐ。東京からだと吾妻線直通の特急もあります。 高速バスもあり、東京駅や羽田から直行できます。宿とのセットプランもあるらしい。 権現沢というのは温泉の中心部からは離れていて、いちばん下流のエリアです。
平日ということもあり、その日の宿泊客は他に1組のみ。食事の時以外は実質的に貸切状態でした。
2階の部屋でしたが、窓からはほぼ緑、そして川の風景。すぐ下に堰堤?があるので水音がかなり豪快に鳴り響いていました。これが気になるという人には静けさは得られないことになりますね。 部屋の鍵を2つ下さったのが地味に嬉しい。そういう細やかな配慮ができる旅館なんですね。
温泉は貸切露天風呂のみ使いましたが、清潔にしてありました。湯温も個人的にはバッチリ。温くもなく熱すぎず、すぐにチャポンと浸かれていい感じでした。四万川が眼下、周囲の木々の緑が目に染みます。湯は無色透明さらりとしていて、濃厚な温泉感はありません。 貸切料金は不要、時間制になっていて、フロントにあるボードの入りたい枠に自分の部屋のマークを付けておくだけ。空いていれば何回でも入れます。 更衣室の換気具合がいまひとつで湿気がこもった感じがしたのと、風呂場へと降りる階段が暗くて急なのが気にかかりました。
この旅館の肝はやはり食事でしょう。朝夕ともに決められた時間になったら食堂に移動するシステム。呼び出しはありませんので、ルーズな方はご注意(笑) テーブルに置いてあったドリンクメニューの表紙に「撮影禁止」と書かれていたので、料理や食事風景を撮るなということかといっさい撮影しなかったのですが、もしかしたらメニューを撮影するなという意味だったのかもしれません。そのあたり、きちんときけばよかった。 ふだんは美食やグルメとは縁のない生活ですから、そのレベルの感想だと思って読んでいただきたいのですが、夕食はなかなかインパクトがありました。和食を意識した洋食とでも言ったらよいのでしょうか?いろいろと趣向を凝らしてあって面白いのですが、素材の持ち味を重視するというよりは、ソースやら調理法で味の変化を楽しむという感じがしました。濃いめの味だと思います。酒がすすんでしまう味です。 食事処のボードにはメニューごとにおすすめのワインか書いてあったりもして、詳しくない人でも頼みやすい。グラスワインは450円でした。 食事のボリュームはまあまあのもの、中でもデザートはかなりのものでした。いろいろと挑戦しているのだな、という気概が伝わってきました。 夕食の印象が強すぎて翌朝の食事についてはあまり覚えていないのですが、とても量の多い汁が出てきたのを思い出しました。
館内のくつろぎスペースや食堂には落ち着いた音楽が常に流れていて、全般的に大人の宿という雰囲気でした...
Read more外観はそれなりに時代が付いて四万の街並みに溶け込んでいる。内部はとても綺麗に保たれており、吹き抜けのロビーは中伊豆のあせび野をこぢんまりとしたような居心地よい空間。ロビー階から風呂場へ降りていく階段はやや急で暗く昔ながらの雰囲気だが、自家源泉の温泉は熱めで身を沈めると体が透き通っていくような心地がする。部屋数はもっとあるようだが一日に十人しか客を取らない静かな宿だ。||こだわりの際立つのが夕食。地味な食材を、味わい深い一品に仕上げる手腕は見事で、シェフと女将の人柄を感じさせる。揚げたてのライスコロッケとスープの前菜に続いて、ニジマスと野菜たちから成る彩菜。華やかな一皿だ。女将に「野菜は何種類?」と尋ねると「34種類です」という応えがさらりと返る。やまと豚のパイ包みはちょっとスパイシー。続く魚料理は秋刀魚。焼き、フライなど調理法の異なる4種類が一皿に会す。苦みを活かしたパテは絶品。その後も何とか完食を続けるが、全9品目は当方にはいささか多すぎデザートのブランマンジェは翌朝回しとなる。他のテーブルも同じようで、もう少し分量を抑えても良いのでは、と思わせる。ワインにも力を入れてきているようで、グラスワインのペアリングでは4種類ものワインが真心価格で楽しめる。この日はプリミティーヴォがなかなかよかった。||随所に溢れるさりげないこだわりが、リピータ...
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