Billy the Kid — Restaurant in Tokyo

都内を中心に25店舗ある、夜だけ営業のステーキ店。美味しいと聞いていたけど、夜は滅多に外食しない私はなかなか行けずにいました。

店内は古き良きアメリカの雰囲気です。押し付けがましくなく自然な感じで馴染みます。

キッドステーキのセットとタコス、あと赤ワインを注文。提供は早いです。計ってませんが5〜6分ぐらいで出されました。さっそく肉をいただきます。ううむ、柔らかい。筋なんてものは一切なく、脂身も嫌な感じが全くせず美味しい。さすが冷凍してないチルド肉です。味付けは塩胡椒のみで、お好みでテーブルの調味料をかけるスタイルは薄味好きの私にはとっても嬉しい。タコスも美味しかったです。

ステーキって、高いお金を出せば美味しい物が食べられて、安い物は硬かったり、ひどい場合は筋だらけだったりします。そんな中でこれはお値段とクオリティのバランスが素晴らしいです。セットに付くコーヒーはとても薄くて、コーヒーではなくお茶と思って飲むべき物でしょう。

もっと早く来ればよかったと思いました。昼もやってくれたらなぁ。でもそこは仕方がないですね。

2回目。ジャンボハンバーグのセットとメキスープを注文。前回も思いましたがサラダもうまい。このサラダ大盛りで食べたい。家で真似して作ろうかな。500gのハンバーグはさすがの迫力。味も良く、柔らかすぎず硬すぎず食べ応えがありました。

メキスープは濃厚で肉も入ってます。辛さは激辛好きの私にはピリ辛程度ですが、味が濃いのでステーキにソースとしてかけるか、ご飯にかけても美味しいでしょう。メキスープ・オンザライスやっちゃいました。やはり美味しい。これ、絶品メキシコ風カレーとして成立する旨さです。昼食に食べたい。でも夜しかやってない店な...

日付が変わった頃、肉が食いたくて自転車を走らせる。環八沿いは交通量もまばらになり、コンビニと信号の明かりしか見えない。怖さは無い、慣れた道だ。

遠くに赤い看板が見える。ビリーザキッド、扉は閉まっているが肉の焼ける匂いがする。入口横には濃い化粧をした水商売のような女が顔を赤くしてタバコを吸っている。彼女はいつもこの時間にこの店に来ている常連だ。冷たい水とコーンスープだけを頼んで過ごしている。

名前はミサキ、だと思う。店員のおばちゃんにそう呼ばれていたのを聞いたことがある。会話をしたことは無いが、この時間に来るもの同士、メンバーだと思っている。勝手にだが。

軽く会釈をすると向こうも返してくる。もしかしたら彼女も私を同僚のように感じているのかもしれない。

店の中には60近そうなじじい達がステーキにビールと大盤振る舞い。孤独にジャンボハンバーグを貪る若者もいる。誰もが他人に干渉せず、こんな夜中に過ごす場所。楽しく酒を飲み、大盛りの飯と肉で腹を満たし、夜職で飲まされた酔いを覚ます。この時間だから味わえる居心地の良さ。

今は、こんな日常が...

ウエスタン調の店内はまるでアトラクションのようで、雰囲気たっぷり。深夜3時まで営業しているので、仕事帰りや遅い時間にも嬉しいです。

看板メニューの「テキサスステーキ」は、鉄板からはみ出しそうな大きなサイズで迫力満点。赤身の肉質は食べ応えがあり、ブラックペッパーが効いたシンプルな味付けなので、卓上にあるにんにくやバター、醤油で自分好みに味付けできるのが楽しいです。「メキスープ」は辛さがクセになるという常連さんも多い隠れた名物です。セットにはサラダとライス、コーヒーが付いて、コスパが良いのも魅力。

一方で、駅からは徒歩7分～10分ほどかかるので、ヒールの高い靴での来店は避けた方が良さそうです。また、店内の清潔感については「普通」という評価もあり、内装はやや年季を感じる部分もあります。接客は基本的ですが、スタッフの対応が素っ気ないと感じる場合もあるようです。

全体的に、「渋い」と評される落ち着いた雰囲気で、女性お一人様でも入りやすいと感じました。ボリューム満点のステーキを味わいたい時や、遅い時間に肉料理が食べたくなった時に...