平日の猛暑日に行ったときはほとんど人がいなくて、まるで貸し切りのような静けさ。潮風と蝉の声だけが響いていて、都会の喧騒から逃げ出してきた私にとっては心地よい時間でした。夕方になると風が涼しくなり、熱海の夜景を背に吹き抜ける風を浴びながら過ごす時間はとても贅沢。日本の夏は蒸し暑いけれど、海辺で感じる風はどこか救いのように優しくて、あの感覚は忘れられません。
モニュメントや石碑に刻まれた手形は少しロマンチックで、観光地らしい演出も楽しいです。水が吹き上がる噴水や海とのコントラストは、どこか海外のリゾートを思わせる雰囲気もありました。日中は強い日差しで噴水のしぶきが風に舞って体にかかることもあって、まるで突然のスコールのよう。子供たちが「雨だ!」とはしゃいで走っていた姿も微笑ましくて、日本の夏の一場面を切り取ったようでした。
熱海城も遠くに見えて、坂道を下りながら振り返ると視界いっぱいに海が広がる景色は本当に美しいです。朝早く訪れたときは朝焼けが水面をピンク色に染めて、静けさの中に波音だけが響いていました。逆に夜に立ち寄ったときは、街の灯りと空の境界が溶け合って、まるで海の上に浮かぶ星を見ているようでした。東京から少し移動しただけで、こんなに違う景色と時間があることに、いつも驚かされます。
散策路を進むと海に近づける板道があり、足元には小さなカニたちがちょこちょこと動いていました。自然と触れ合えるのも嬉しく、ちょっとした発見に心が弾みます。午後に訪れたときは、ベンチに座ってカモメにパンを分け与えながら、缶ビールを片手にゆったり過ごす人たちもいて、時間の流れが本当にのんびり。旅行者も地元の人も、それぞれのペースで楽しんでいる様子に癒されました。
確かに「恋人の聖地」という名前の通り、カップルで来る人には特別な思い出になる場所だと思います。でも一人で訪れても、友達と来ても、あるいはペットと散歩しても、それぞれの楽しみ方が見つけられる場所。私も最初は少し気恥ずかしさを感じましたが、海を眺めながら過ごすうちにそんな気持ちはすぐに消えてしまいました。
花火大会のときは特に素晴らしくて、海に映る光と夜空のコントラストはまるで映画のワンシーンのよう。ただ、時間が短いのが少し惜しいくらい。でもその儚さがまた、日本の夏らしいと思います。
観光地として整備が行き届いている一方で、場所によっては少し放置されたようなところもあって、そのコントラストもまた日本らしいなと感じます。完璧に作り込まれていないからこそ、昔からの思い出を残したままの雰囲気もあって、学生時代にここで野宿したという人の話も妙に納得できました。
「恋人の聖地」と名前がついているからといって構えず、海を見て風を感じて、ゆっくりと時間を過ごす。それだけで十分に訪れる価値のある場所でした。東京での生活に少し疲れたとき、ここで過ごした潮風と景色を思い出すと、またふっと息を抜くことができます。熱海という街の魅力のひとつを、こ...
Read moreThe beach is not huge and is full of visitors during summer. Noted on my...
Read more伊豆半島には幾つも景色の良い場所に似たようなモニユナメントを置いて呼称する箇所が有るが、こまめに手が入る場所とただ単に造りぱなしで放置の場所もいくつかありますね。当時は鳴物入りで囃し立て、その後は放置の観光地は多いのでは❗️ 市町村観光課の怠慢は?いかがなもの...
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