お社は小動岬にあり､腰越村の鎮守であったとされ､かつてその頂にあった美しい松が小動(こゆるぎ)の由来だそうです。 見晴らし台もあり､上には色んな木に混じって松も有ったので『もしや？！』と思い神社の方に訊いたら「違いますね。頂上の松は枯れちゃいました」とのこと。 明治時代だそうです。そりゃそうか。

岬の上なので境内は然程広くは無いのですが､鎮守としての幾つかのお社も有り､人も余り来ないので落ち着いて御詣りできます。 見晴らし台からの景色も良く､数年前訪れた時には此方でトンビが沢山ホバリングしてました(今回はいなかったナ)。

太宰治の初期の小説「道化の華」は､この地で太宰が起こした心中事件が元だそうで､どれどれ､どんな小説か今読んでみます......Kindleで只でダウンロードできたんで...わっ全部旧仮名づかいだ......(2時間後)あー面白かった！ 太宰は30年位ぶりに読みましたが､笑っちゃう程の自己批判は健在でしたね(若い時はそれにウンザリして太宰読むの止めましたが)。

私がここを訪れた時は太宰の件を知らなかったので純粋に土地の守り神として参詣しましたが､小説読んでから此方を訪れるのもアレコレ想像できて良いかもしれませんね。