ここの博物館が面白いのは入れ物である建物自体が国の有形登録文化財に答申されていて、中に入る前から既に鑑賞・審美の対象になっていることですかね(笑)。
昭和34年の開館で、設計者は大正から昭和の初期に活躍したモダニズム建築の大御所「山田守」、日本武道館や京都タワーを手がけています。建築業者もスゴくて東京タワーや東京ドームを施工した五大ゼネコンの一つ「竹中工務店」です。流石にしっかりしていて半世紀以上経つ今でも、ヒビ割れや外壁の剥がれは見られません。地方博物館としては贅沢すぎる布陣ですな(笑)。
外観は奈良正倉院の校倉造をイメージしたそうで、壁面に水平に走る白いラインにそれが見て取れます。博物館は地元の巨大企業キッコーマンの創業一族である茂木家の元敷地内にあるのですが、キッコーマンと竹中工務店は関係が深く野田本社社屋の施工もしており、また茂木家も博物館の建築費用の一部を寄付しているそうなので、その関係でこれほど豪華なメンツでの建築が可能だったのかもしれません。
博物館の一般展示の主な内容は、やっぱり醤油関連(笑)。野田は江戸川と利根川の二大河川に挟まれ水運に適し、原料の塩は江戸川河口の行徳から、大豆や小麦は関東平野の穀倉地帯から船で大量に効率よく運搬が可能でした。また完成品の重たい醤油樽も同じ水運ネットワークで、一大消費地である江戸に最短時間で届ける事が出来たのです。その醤油製造の様子が模型等で分かりやすく解説されています。
ただ博物館内のスペースに余裕が無い為、総体的概念的な説明になってしまっている面があるのは否めません。より深く醤油製造について知りたいのであれば、同じ野田市内にある上花輪歴史館には実際に醤油を製造した蔵が保存され、発酵させた巨大な樽や搾り器、運び出した大八車なども間近で鑑賞する事が出来ます。...
Read moreIt's not a big museum at all but those staffs are very friendly and helpful. They will try the best to answer your questions. Besides it's not far away from the...
Read more大変良い郷土博物館です。 野田の醤油の歴史を学べる常設展が2階にあり、大消費地江戸と、江戸川河口の塩田の塩を利用した醤油造りの歴史などについて学べます。どうせならもっと醤油に全振りして徹底的に醤油の歴史を学べるようにしてくれたら尖った展示で面白いと思うのですがどうでしょう。
1階は企画展示室となっており、現在は鳥瞰図の世界が学べる展示となっており、たいへん面白かったです。 近代化後、明治から大正にかけて鉄道が全国に普及し、旅行が庶民の楽しみとして定着した頃に活躍した吉田初三郎氏の素晴らしい鳥瞰図が約100点ほど観覧出来ますが、もう素晴らしいのひとことです。 これは観てもらえればわかるのでぜひ行ってほしいです。 なお、当館は吉田初三郎氏の鳥瞰図を700点ほど所有しており、日本有数のコレクションだと思われます。
また、醤油の街野田で創業したキッコーマンの創業者、茂木佐平治の大正時代の豪勢な邸宅が敷地内に庭ごと展示してありますが、市民会館として今も利活用されているという非常に珍しい施設です。 市立の博物館としては大変面白い施設なのでぜ...
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