★新装なった會津八一記念博物館を、2019年4月13日に見学しました。 ★會津八一コレクション(1階)では、東洋の古美術品の蒐集が先生の研究・教育のために行われたことを知り、教育者の原点に触れたように感じました。先生の歌人・書家としての功績は、自らの手になる数々の展示品を通して良く理解することができました。その中で、先生が師・坪内逍遙との出会いの思い出を詠んだ歌「むかしひと」の原本に触れることができたのは収穫でした。 ★近代美術展示室と富岡重憲コレクション展示室(1階)では、展示品を通して幅広い美術品の世界に触れることができました。 ★グランドギャラリー(2階)は大空間を生かした展示方法が魅力で、一つの空間で様々な美術品に触れることができるため、異なる展示品からいろいろな想像を掻き立てられました。 ★本博物館の見学は初めてでしたが、事前に想像した以上のスケールで、質量ともに充実した美術品に圧倒されました。今後一定のサイクルで展示品を入れ替えるとのことなので、また訪れてみようと思います。 ★文化財や美術品に関心をお持ちの方に、本博物館の...
Read more早稲田大学正門から大隈重信像に向かうメイン通りの左側の一等地にあります。現代的な建物が多い中で、いかにも歴史を感じさせる外観です。内部は重厚で、隅々までこだわりを感じるデザインです。元々は図書館で2階が閲覧室だったそうです。完成は関東大震災から2年後の1925年で、鉄筋コンクリート造りは震災復興建築の代表例でもあります。尚、大震災では東大図書館も壊滅して蔵書もほとんど焼失し、ロックフェラーの援助で再建されました。 會津八一氏は戦前早稲田大学で美術史の講義をされましたが、研究教育には実物の作品に接することが必須であるとして、私財を投じて東洋の古美術品を蒐集されました。博物館設立を提言されましたが、開館は氏の死去後の1998年です。多くのコレクションの寄贈を受けて内容は益々充実しつつあります。特別展、企画展には興味深いものが多いです。 會津八一氏は昭和の初めに中落合2丁目に住まわれ、画家や文人が集いました。当時の住居跡(落合秋艸堂)は新宿区指定の史跡となっていて現地...
Read more會津八井一は、東洋美術史の研究者で早稲田大学で東洋美術史の講義を始めた人物。研究と教育には作品に直に触れることが不可欠と考え、中国の明器、鏡など4000点余りを私財を投じ集めたそうです。それが所蔵品の一つの柱になっているとのこと。また彼は、家人、書家でもありその作品も展示されています。
建物は、当初図書館として造られ、1925年に完成したそうです。 大きな階段と蠟燭のような柱、透かし彫りの大扉をはじめ随所にこだわりを感じる意匠に込められた想いを感じます。
この日は、小野義一郎コレクション オリエントのまなざし と 茶の道具展 も開催されていました。
多くの美しいものに出会いました。 心を動かすものはどんな時代にも求められていることを感じ、自分が特に美しいと感じたものはどんな人が大事にしたのだろう、どんな人が作ったのだろう、などと想像を膨らませ、時空...
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