Kishimojin Temple in Tokyo, Japan - reviews,open hours,photo spots,things to do

大型連休(ゴールデンウィーク)中の東京旅で池袋を訪れた時に、この鬼子母神(きしもじん)堂を参詣しました。

池袋駅から割と近い距離にあったからです。

鬼子母神堂は、威光山法明寺(日蓮宗)の境内飛地にあたる御堂で、子授け、安産の守護神です。

最寄り駅は、都電荒川線-鬼子母神前駅(路面電車)か、東京メトロ副都心線-雑司が谷駅です。(駅から徒歩５分程)

因みに都電荒川線の路面電車には、１日乗り放題の乗車券(400¥)があるらしいです。

鬼子母神堂へは荷物が無ければ、JR 池袋駅(山手線)から充分歩いて行ける距離にあります。

小生(私)はキャリーを引き摺りながらも、池袋駅東口のサンシャイン60通りからサンシャインCity 近辺を散策後、地下通路でアウルタワー方面に移動し、雑司が谷霊園脇を通り抜け、線路沿いに歩いてみました。(徒歩20~30分程)

池波正太郎の時代小説『鬼平犯科帳』の舞台でもあり、さいとうたかをの劇画(漫画)を愛読している小生(私)は鬼子母神の名は知っていたので、良い機会と参詣したのでした。

沢山の口コミにあるとおり、鬼子母神大門欅(けやき)並木参道に入ると、少し違った空気になるというか、歴史を肌で感じるというか、古き善き時代の雰囲気?が残っている様な気がしました。

何と言えばいいのか、この辺りはとても静寂で若干涼しく(欅並木で日陰が多い)、時間がゆっくり流れている感覚?がありました。(上手く表現出来ない)

事実、鬼子母神堂境内近辺は、関東大震災や東京大空襲での災難を免れており、古い時代の雰囲気が残っているそうです。

欅並木参道脇には、手塚治虫旧下宿先の並木ハウスがあり、少し寄り道してから参道突き当たり左側に曲がった所にある、鬼子母神堂に参詣しました。

境内の入口付近の左側に、樹齢600年程(推定)と言われる天然記念物の大銀杏があり、その大きさ立派さに驚かされます。

鬼子母神堂は、数々の現代ドラマのロケ地にもなったらしく、口コミを見ると『水もれ甲介』、『花より男子２リターンズ』等の他、EXILE AKIRAがドラマでお百度参りした百度石があるとか、椎名林檎の『歌舞伎町の女王』ミュージックビデオのロケ地であるとか、話題に事欠きません。

先の池波正太郎の『鬼平犯科帳』や、他に国木田独歩の小説『武蔵野』にも書かれている様です。

因みに、池波正太郎の時代小説『鬼平犯科帳』では、『隠居金七百両』と言う話しが鬼子母神堂を舞台にしています。

白峰の太四郎と言う盗賊が娘の為に残した『隠居金七百両』が鬼子母神堂の境内に隠されていて、その金を淀の勘兵衛一味が横取りしようと、真夜中に鬼子母神本殿の軒下を掘り返してみるが見付からず、長谷川平蔵及び火盗改め組方に一網打尽にされてしまう内容です。

その大金は結局、小説では鬼子母神堂の境内の木の根元にあった、大石の下に隠されていたのでした。

それは兎も角、鬼子母神堂は樹齢400年を越える大欅や先の大銀杏等、沢山の大樹が何とも神秘的で不思議な霊力?を感じる御堂でした。

それもそのはず、鬼子母神の親神の夜叉(梵名ヤクシーニー)は言うならば、例えば樹木の『精霊』の様なものだそうで、ヤクシーニーの１尊(娘)がハーリーティー(梵名) = 訶梨帝母(カリテイモ) = 鬼子母神だからです。

樹木が多く、どこか殺風景な怖い?印象を持つのは、鬼子母神の性質そのもの如くであり、良い悪いは別として間違いなくパワースポットであると思います。

ここから先は、鬼子母神と鬼子母神堂について軽くスマホで調べてみたことを紹介しますので、長文になるかも知れませんが(既に成っている…汗)、興味のある方や時間に余裕のある方は是非、御一読下さい。

鬼子母神(きしもじんor きしぼじん)堂は、威光山法明寺(日蓮宗)の境内飛地にある、鬼子母神をお祀りする御堂で、安産-子育(こやす)の神様として広く信仰されていることは、既に書きました。

平成28(2016)年に、国指定重要文化財に認定される。

江戸時代の寛文4(1664)年に、黒漆塗りの本殿が建てられ、元禄13(1700)年に拝殿と幣殿が追加される。

これは寺なのに、神社の権現造りであると言うことらしいです。

鬼子母神堂の縁起は、オフィシャルサイトに因ると、室町時代の永禄4(1561)年 1月16日、雑司の役にあった柳下若狭守の家臣、山村丹右衛門が清土(現文京区目白台)の地、辺りから掘り出した鬼子母神の御像を、星の井(お穴鬼子母神【清土鬼子母神の別称】の境内にある三角井戸)辺りで清め、東陽坊(後に大行院と改称。その後に法明寺と合併する。)と言う寺に納めたのが、そもそもの始まりである様です。

つまり鬼子母神御本尊の御像は、文京区目白台の地面下に埋まっていて、室町時代に山村丹右衛門が掘り出す以前の詳細は、まったく不明だと言う事です。

鬼子母神御像が納められた、東陽坊の一僧侶が御像の霊験顕著な事を知って、密かに自身の故郷に持ち帰ったところ突然、病気に成ってしまったので故郷の人々は大いに畏れ、再び東陽坊に戻したとされます。

御本尊の凄まじい霊力が災いしたエピソードです。

時は流れ、安土桃山時代の天正6(1578)年に『稲荷の森』と呼ばれていた当地に、村の人が堂宇を建て今日に至っている。

確かにお稲荷様も、鬼子母神堂境内にはある。

昭和35年、東京都有形文化財に指定。

昭和51~54年、江戸時代の姿に復元する、解体復元大修理が行われる。

平成28(2016)年、7月に国指定重要文化財に認定は先に書いた通り。

現在の御堂は、本殿が寛文4(1664)年、徳川家綱(いえつな、四代将軍。)の代に加賀藩主前田利常公の息女で安芸藩主、浅野家に嫁入りした自昌院殿英心日妙大姉の寄進により建立され、その後現在の規模に拡張されました。

つまり、前田家の自昌院のお陰で、鬼子母神堂は立派に成ったと言うことらしい。

鬼子母神は、今でこそ羽衣樓洛を身に付け、吉祥果を持ち、幼児を抱いた菩薩様の美しいお姿をされていますが、その昔、印度(インド)で訶梨帝母(カリテイモ)と呼ばれ、王舎城の夜叉神(ヤクシーニー)の娘で嫁入りして多くの子を産む(1000~10000もの子があったらしい)が、性質は暴虐この上なく、自分の子を養う為に近隣の人間の幼児をとって食べていた為、人々から畏れ憎まれていました。

お釈迦様は、カリテイモの過ちを諭す為、末っ子を隠してしまいます。

カリテイモは半狂乱に成って探しまくり、見付からないのでひどく嘆き悲しんだ様です。

お釈迦様に戒め諭され、子を奪われた親の悲しみ苦しみを理解したカリテイモは、これ以後は改心し、子供と安産の守り神となりました。

しかし幼児の味は簡単には忘れられなかったらしくお釈迦様に、そんな時は吉祥果(柘榴と言われているが不明)を食えと教えられたとされています。(印度の、神の果実か？)

鬼子母神が吉祥果を持った姿で表現されているのは、それ故です。

鬼子母神は初めは、印度のとんでもない鬼女でしたが、お釈迦様に出会ってからは菩薩様に生まれ変わった女神で、その女神の御像が室町時代の清土、現在の文京区目白台の地面下から掘り出された為に、雑司が谷の鬼子母神堂と相成ったのでした。

鬼子母神堂のシンボル(絵馬等)が柘榴(ざくろ。正確には吉祥果だが)であるのは、そう言う経緯(いきさつ-エピソード)があるからで、鬼子母神堂のどこかに柘榴の木があるとは思うけど、この時はそう言った知識も無く確認していません。

ヒンズー教のカーリー女神に性質がよく似ているけれど、まったく別の神であるそうです。

カーリーと訶梨帝母(カリテイモ)では、名前もよく似ているので、混同されるのは否めないとは思うけど、鬼子母神はあくまでも仏教の女神様と言うことらしいです。

神と鬼(悪魔)は表裏一体？と言うことを、そのまんま教えてくれているようで、一見矛盾している様な気もしますが、昔から『触らぬ神に…』とも言いますし、人間の器量で計り知れるものでは無いと言うことでしょう。

例えば、太陽信仰にしても太陽程危険な存在もなく、直視することさえ目を傷めかね無い危険性があります。

さらに言えば、この銀河の中央の銀河バルジ(英語:Galactic BuIge 膨らみの意)にしても、超大質量のブラックホール(あるいはその群集)と考えられており、その重力で恒星や惑星は引き付けられ、最終的には呑み込まれバラバラに粉砕、どこぞやに吐き出されるらしく、遠心力(銀河の渦巻き)とのバランスで太陽系等は安定しているそうなのです。

銀河バルジに年老いた(古い)恒星が数多く集まっているのは、少しずつ引き寄せられて最終的にはバラバラ(原子レベル?)に粉砕される、銀河のシステムを表しています。

つまり、我々の天の川銀河そのものが、中心部(バルジ)に非常に危うい存在(破壊神?)を持っており、銀河バルジは超危険な決して近付いてはいけない場所なのです。(行こうにも行けないが…)

飛躍し過ぎましたが、鬼子母神堂が善くも悪くもパワースポットだと思うのは、そう言う意味に置いてであり、神様と言うのは時に非常に残酷で危険極まりない、矛盾を孕んだものでもある様な気がします。

御神像でさえ霊験顕著であるのですから、ハーリーティー = 訶梨帝母(カリテイモ) =...