コンドルの建築は間違いなく星5だが、運営が評価できない。 400円払っても観れるのは1階と2階から入る蔵のみ。1階のパネルに「洋館に和室の取り込みかたが素晴らしい」といった案内があるのに、それが観れない。遠巻きに観れるとか写真があるとかもない。 書斎の本棚に適当に並んだ本たちは職員の趣味なのだろうか。所縁の本かと思いじっくり見てしまったが、まったく所縁はなさそう。 1階の喫茶スペースはてかてか光るテーブルクロスがかかって台無し。またしょっちゅう見学者が出たり入ったりするので、素敵な洋館でティータイムを…と思っているひとは注意。 入場まで長蛇の列で気分が悪くなるひとがいるほどだったが、それを抜かして職員に案内されている団体がいたのも不快だった。調査かなにかなら、わざわざ込み合う週末を外したらどうか。 階段の途中で立ち止まっているひとには「立ち止まらないように」と注意していたが、後ろがつかえているわけでもなし、なんでその高さから見える様子が素晴らしいと考えているだろうところにわざわざ声かける必要があるのか。 全体として、この洋館をどうしていくのか...
Read more古河庭園の北側の丘に建つ洋館です。英国貴族の邸宅に習った古典様式で天然スレートずきレンガ作りです。 旧古河邸のある西ヶ原の敷地は、かつては明治の元勲陸奥宗光の邸宅があった場所で、宗光の次男潤吉が古河家に養子に入ったことで古河家の所有となりました。 大正3年頃、古河家3代目当主、古河虎之助(1887~1940)が本邸建設のために隣接する土地を買収して約1万坪の敷地としました。本館建物と西洋庭園はジョサイア・コンドルが設計、大正6年5月に竣工しています。 洋風庭園に続く池泉回遊式の日本庭園は植治の名で知られる京都の庭師、小川治兵衛(おがわじへえ)が作庭、大正8年に完成。 建物も庭園も竣工当時の姿を保存している極めて貴重な事例として、国の名勝に指定されている文化財です。 現在は(公財)大谷美術館が建物の管理運営を行っています。 内部の撮影が禁止されているのが残念ですが、かなり立派なお屋敷です。2階部分は一部しか公開されていないので、是非他の部屋も見てみたいものです。大谷美術館は茗荷谷の銅御殿も公開しているので、興味のある方は...
Read more大谷美術館は鉄鋼業・ホテルの経営で知られる大谷米太郎が晩年に計画し、実現を見ずして終わった事業。 古河財閥が戦後の財閥解体で、この屋敷を手放すことになり、当時、大谷重工として取引のあった大谷に購入のはなしが持ちかけられた。
旧古河邸のある西ヶ原の敷地は、かつては明治の元勲陸奥宗光の邸宅があった場所で、宗光の次男潤吉が古河家に養子に入ったことで古河家の所有となった。(潤吉は古河家2代目当主) 古河家3代目当主、古河虎之助が本邸建設のために隣接する土地を買収して約1万坪の敷地とし、本館建物と西洋庭園はジョサイア・コンドルが設計、大正6年5月に竣工。 洋風庭園に続く池泉回遊式の日本庭園は京都の庭師、小川治兵衛が作庭、大正8年完成。
建物も庭園も竣工当時の姿を保存している極めて貴重な事例として、国の名勝に指定されている文化財で、戦後は庭園建物ともに古河家の手を離れ国有となり、大蔵省の所管となった。 修復工事は昭和58年~63年に6年間の歳月をかけて財団法人大谷美術館が東京都の助成金を得て行い、平成元年よ...
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